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中高一貫に通う中学生に将来の推薦入試について紹介します
こんにちは!横浜予備校です。
「最近の大学入試では『推薦入試』の割合が高まっている」と、聞いたことがある方も多いことでしょう。
しかし、中高一貫校に通っていて「次は大学受験だ!」と意識はしていても、『推薦入試』について詳しく知っている中学生や保護者の方は、まだ少ないのではないのでしょうか!?
そこで今回は、中高一貫校に通う中学生や保護者の方に向けて、「大学の推薦入試」についてご紹介させていただきます。
大学の推薦入試は保護者世代とは大きく違う
保護者世代の方が大学受験を体験した際、大学の推薦入試は、内申点のよい優秀な生徒しか合格できない難易度の高い入試というイメージだったかもしれません。とくに、国立大学の推薦入試は馴染みがなかったのではないでしょうか。
しかし、現在の大学受験の推薦入試においては、必ずしもそのようなイメージが当てはまるわけではありません。
私立大学では約半数が一般入試以外の方法で入学すると言われていて、国公立大学でも推薦入学は一般的な入学方法になっているのです。
大学受験の推薦入試のメリットとは
受験生に人気のある推薦入試ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか!?
メリット① 合格できるチャンスが増える
推薦入試で不合格になってしまっても、一般入試も受験できます。受験できる回数が増えるので、合格できるチャンスも増えます。
メリット② ワンランク上の大学にチャレンジできる
推薦入試は実施される時期が早く、不合格の場合は一般入試の志望校を変更できます。そのため、ワンランク上の大学に積極的に挑戦することができます。
メリット③ 学業面以外の成果を活かせる
推薦入試について知っておこう
では、実際の大学の推薦入試の現状はどうなっているのでしょうか?
横浜国立大学
横浜国立大学でも、推薦入試を実施しています。
「総合型選抜」は、教育学部・経済学部・都市科学部・理工学部で実施されていて、小論文や口頭試験の他に、大学入学共通テストの受験も課されています。
一方、「学校推薦型選抜」は、教育学部・経営学部・理工学部で実施されていて、各学部が定めた評定平均が出願要件として必須になっています。
これらの過去問題は、横浜国立大学公式サイトでの閲覧が可能です。
しかし、総合型選抜で行われることの多い「実技」と「口頭試問」、そして「面接」については過去問題の公開がなく、出題内容を入手することが難しくなっていますので学校や塾から情報を仕入れるとよいと思います。
東京大学
東京大学では、日本の高等学校長からの推薦により出願できる「学校推薦型選抜」だけが実施されています。
11月に出願・1次書類審査、12月に1次合格者に対しての面接等試験、1月に大学入学共通テスト受験、2月に合格発表、4月に入学となります。
小論文の過去問題は、東京大学公式サイトでの閲覧が可能です。
しかし、模範解答や「面接」については過去問題の公開がなく、出題内容を入手することが難しくなっています。
中高一貫校は推薦入試に有利
中高一貫校は推薦入試に有利な仕組みになっています。それには、次のような理由があります。
推薦対策の時間を確保できる
推薦入試には、小論文や面接の対策が必要になります。中高一貫校では高校3年間の学習内容を早く終了できるので、推薦対策をする時間を確保しやすいです。
課外活動の実績が残しやすい
中高一貫校には高校受験がないので、部活道や課外活動にじっくりと取り組めます。そのため実績を残しやすく、推薦入試時のアピールポイントとして活用できます。
大学への指定校推薦枠が充実している
難関大学といわれる私立大学の指定校推薦枠を多数もっている中高一貫校もあり、内申点を上げることで入学のチャンスが広がります。
推薦入試にはデメリットも
しかし、推薦入試にはデメリットも存在しています。
対策の負担が増える
推薦入試では、小論文や面接が課されることが多くなります。一般試験の勉強と並行して行う必要があり、対策の負担が大きくなります 。
強靭なメンタルが必要
推薦入試の倍率は高くその分、不合格になる確率も高くなります。不合格するとダメージが大きく、それに耐えられる強靭なメンタルが必要になります。
受験のしくみが複雑
併願受験できなかったり、合格した場合には一般入試を受験できなかったり、 推薦入試のしくみは複雑で分かりにくくなっています。学校や塾の先生をフル活用して情報を集めましょう。