総合型選抜入試とは、提出書類や面接・小論文などさまざまな試験を組み合わせ、一人ひとりを丁寧に評価する選抜方法です。大学側が出会いたい学生を探す選抜方法ということになります。
この記事では、学年別の対策方法を具体的にわかりやすく解説します。早めの準備が合格への第一歩といえるでしょう。
目次
- ○ 総合型選抜入試対策はいつから始めればよい?
- ・対策開始時期は早い方がよい
- ・高校2年の夏休み開始が理想的
- ・高校3年の春・夏が多数派
- ・対策が遅れても焦らないで
- ○ 総合型選抜入試対策はなぜ必要なのか
- ○ 高校2年までにやるべき総合型選抜入試対策
- ・自己分析をする
- ・志望校・学部・学科の方向性を決める
- ・オープンキャンパスに参加する
- ・課外活動に注力する
- ・活動ノートをつける
- ・定期試験で高得点を目指す
- ○ 高校3年でやるべき総合型選抜入試対策
- ・志望理由書・自己推薦書の下書きをする
- ・小論文対策を行う
- ・面接の練習をする
- ○ 総合型選抜入試対策は早い時期から始めよう
総合型選抜入試対策はいつから始めればよい?
「総合型選抜入試対策は難しそう」「入試対策は一体何をすればよいのだろう」と不安を感じている受験生も多いでしょう。
この章では、特に高校2年の夏からの開始が理想的である理由と、遅れても焦らず進める方法について解説します。
対策開始時期は早い方がよい
総合型選抜入試に合格するには早めの準備が必要です。
早めに対策をすることをおすすめする理由としては、早い時期に自分の進路を明確にしておくと対策が考えやすいという点にあります。
そこで、まず高校1年生でやっておきたい総合型選抜入試対策は自己分析を通じて興味関心や得意なことを明確にし、志望大学や学部の方向性を探っておくことです。
自分の方向性を探るためにも、部活動や課外授業に積極的に参加して自分がどのような分野に興味があるのかを見つけにいきましょう。
また、学業面においては高い評定平均を目指して基礎学力を固めておくことも重要です。
高校2年の夏休み開始が理想的
総合型選抜入試では、高校2年生の夏休みから対策を始めるのが効果的です。
志望理由や小論文の基本的な書き方を学び、実際に書いてみて添削を受けることをおすすめします。
総合型選抜入試では、高校生活において勉強以外の課外活動の実績が重要視される場合があります。出願時に提出する活動報告書や自己推薦書などでアピールする実績があるとよいでしょう。
部活動で全国レベルの大会やコンクールへの出場などの功績があれば、もちろんアピールするポイントになります。
また、高校2年生の夏休みを利用して活動実績を作るのもおすすめです。
総合型選抜入試では興味を持ったことに取り組んだという活動実績が評価されます。
ボランティア活動などに参加した場合でも、なぜそのボランティア活動に取り組んだのかを明確にして理由が説明できるのであれば、それが活動実績として使えます。
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プロの講師による具体的なアドバイスで、志望校合格に向けた第一歩を一緒に踏み出しましょう。
高校3年の春・夏が多数派
高校3年の春・夏から対策を考える方も少なくありません。
高校2年生からの開始が理想的ですが、3年生からでも合格を目指せます。春以降に集中する方も多く、部活動やほかの活動で得た経験は貴重な実績になります。
対策が遅れても焦らないで
周りの友達が受験対策をするなか、自分はまだ部活動が忙しくて対策を始められないこともあるでしょう。
しかし、ほかの受験生と比べて自分自身の対策が遅れていると感じても不安を感じる必要はありません。
部活動を通して得られた経験は活動実績として使えますし、部活動が終わってからでも効率よく学習計画を立てて対策に取り組むことで合格を手にすることも可能です。
まずは、焦らず目の前の課題にしっかり取り組むことが受験成功への第一歩です。
総合型選抜入試対策はなぜ必要なのか
昔の大学受験では学力が主に重視されていました。しかし、総合型選抜入試では大学が求める学生像に合う人物かどうかが選抜の基準になります。
これまでの学力重視だった試験から大学で何を学びたいか、将来どう活かしたいかといった意欲や情熱が評価の対象になるのです。
そのため、自己分析を通して自分の強みや価値観を把握し、志望理由書で明確に表現できるかどうかが合否を左右する大きな要素となります。
志望理由書には、大学で学びたいことや将来の目標を具体的に盛り込み、大学の理念に自分がどう貢献できるかをアピールすることが重要です。
高校2年までにやるべき総合型選抜入試対策
それでは、対策として具体的に何をすればよいのかを解説します。
まず、高校2年生までにやるべき対策を紹介します。これさえおさえておけば、高校2年生の早いうちから対策が始められるので、ほかの受験生よりリードできること間違いなしです。
自己分析をする
出願書類のなかには、志望理由書・自己PR・活動報告書など自分の考えや実績を大学側に伝えなければなりません。
自己分析とは自分が将来実現したい目標や強みを見つけることです。これにより、志望理由書の内容が説得力を増し、面接でも自身の魅力を効果的に伝えられます。
以下に、自己分析するための方法を紹介します。
・自分がしたいことを考える
・自分ができることを考える
・大学が求める生徒像を知る
自分の興味を明確にし、習い事や部活動などをとおして何ができるようになったのかを考えてみましょう。
また、大学のホームページや募集要項を読み込むことで求められる生徒像が見えてきます。
志望校・学部・学科の方向性を決める
志望校選びで何よりも大切なのが、自分自身に意識を向けることです。自分が得意なものは何か・自分がやってみたいことは何か・自分が大きな価値を感じて取り組めることは何かということを考えながら志望校を決めましょう。
学部・学科については、将来の職業との関わりについても考慮しなけれなりません。
大学で学んだことは社会では活かせないなどの声も耳にしますが、学んだことを活かせるかどうかは人それぞれです。
普段から学問と社会との関わりを意識してみましょう。
オープンキャンパスに参加する
百聞は一見にしかず、実際にその場に身をおいてみることはとても大切です。
オープンキャンパスでは、実際に大学の雰囲気や学生の様子を確認し、自分が学びたい環境かどうかを知ることができます。学生の表情や雰囲気に意識を向け、教授や在校生と会話をしましょう。
教授や在校生と話すことで、学部の具体的な内容や求められる学生像を把握することも重要です。
課外活動に注力する
総合型選抜入試において、課外活動として重視されるポイントは課外活動をとおして、何を学び、どのような経験や気付きを得たのかということです。
課外活動の具体例を紹介します。
まず、理系の例です。
・数学オリンピックなどの科学オリンピック
・ロボットコンテスト
・技術系のワークショップ
・研究プロジェクトやサイエンスフェア
・映像製作やアプリの開発経験
次に文系の例を紹介します。
・異文化交流イベントや留学プログラム
・英語スピーチや小論文のコンテスト
・絵画・イラスト・写真などのデザインコンテスト
・社会問題へ取り組むNGOやNPOでの経験
・文学作品や執筆やディベート大会への参加
まずは、志望大学が提供しているプログラムを確認し、関心のあったイベントに参加してみましょう。
活動ノートをつける
総合型選抜入試は、これまでの活動や経験を評価する入試です。
そこで、日々の活動記録をまとめた活動ノートを活用することをおすすめします。活動ノートを記録することで、自分の強みや実績が整理され、志望理由書や面接で効果的に活用できるでしょう。
どのような活動を通じて得た学びや成長があるかを日々記録しておくと、対策時に大いに役立ちます。
活動ノートに記録する主な内容を紹介します。
・部活動
・ボランティア活動
・研究活動
・読書
・趣味や特技
・旅行
活動ノートは定期的に見返すことで自分自身を客観的にとらえることができます。また、志望理由書・面接対策に役立つのはもちろんのこと、先生などに見てもらい自分以外の視点からアドバイスをもらうことも可能です。
定期試験で高得点を目指す
総合型選抜入試においても、評定平均は重要になります。
評定平均を向上させておくことで、学力が高いことをアピールすることができます。継続して高得点をとっていることで学習意欲が高いことを証明することができるでしょう。
また、幅広い科目で高得点を取ることができれば、総合的な学力の高さを示すことができます。
普段の定期試験においても気を抜かずに取り組みましょう。
どのように受験対策をすればよいかわからない方は、まず横浜予備校の無料相談にお申し込みください。
横浜予備校では、評定平均の向上に向けた継続的な学習サポートを提供し、総合型選抜入試の対策も万全です。
各生徒の学力に応じた個別カリキュラムを作成し、少人数制の授業により、理解度に合わせた丁寧な指導を行います。
これまで多くの生徒が志望校合格を果たしている実績のある横浜予備校で、受験準備を一緒に始めましょう。
高校3年でやるべき総合型選抜入試対策
高校3年生からは本格的に受験対策が始まります。
総合型選抜入試までの1年間はどのような対策を行えばよいでしょうか。
具体的な受験対策を紹介します。
志望理由書・自己推薦書の下書きをする
志望理由書・自己推薦書は準備なしではなかなか書くことが難しいでしょう。しかし、総合型選抜入試においては合否を左右するとても影響の大きな評価のひとつです。
内容の一貫性や大学への熱意がしっかり伝わるかが評価を大きく左右するので、内容を吟味してしっかり準備していきましょう。
具体的に確認するべきポイントを紹介します。
・学びたい内容と志望する学部・学科が一致しているか
・書かれていることに一貫性があるか
・文章に違和感がないか
志望理由書・自己推薦書の下書きは、単なる書類作成ではなく自分自身と向き合い、成長するための貴重な機会です。
早いうちから下書きを始め、何度も修正を重ねることで、よりよい書類を作成することができます。
予備校や塾など、プロのサポートを受けて推敲を重ねることもおすすめです。
小論文対策を行う
総合型選抜入試の小論文はいくつかのパターンに分けられます。
自分の受験する大学がどのパターンなのか知っておくことが対策としては大切です。
また、過去問もチェックしておくとよいでしょう。
小論文のパターンを紹介します。
・出題ジャンルから分けられるパターン:志望する学問分野・一般教養・将来の夢などのような作文に近いものなど
・形式から分けられるパターン:テーマ型・課題文型・資料グラフ型など
・内容から分けられるパターン:要約型・議論型・問題解決型など
問いに対しての答えとなる根拠を論理的に説明し、相手を説得できるような文章が作れるようにしておきましょう。
面接の練習をする
面接で評価されるポイントを紹介します。ポイントをしっかりおさえておくことで面接の練習を効率的に行うことができるでしょう。
・面接のマナーを守れているか
・提出書類と内容に違いはないか
・わかりやすい受け答えができているか
・大学への入学意欲は高いか
・大学の価値観とマッチしているか
自己紹介や志望動機、過去の経験などとこれらのポイントに焦点を当てて面接に臨むことが重要です。
不安な方は予備校や塾などの経験豊富なプロと一緒に練習するとよいでしょう。
総合型選抜入試対策は早い時期から始めよう
総合型選抜入試は、早めの対策が合格に大きく影響します。横浜予備校では、無料で志望理由書作成から面接対策まで充実したサポートを行っており、早期からの取り組みを全力でサポートします。
特に総合型選抜入試では自己分析を行うことがとても大切です。これにより、自己理解が深まり、志望理由が明確化されます。
また、早いうちから志望大学を絞り込むことで、その大学に合った活動や経験を積むことができ、入試を有利に進めることができます。
横浜予備校では、一人ひとりに合ったアドバイスやカリキュラムを提供しています。
まずは、無料相談で適切な対策を確認してみましょう。
横浜予備校の強みは、総合型選抜入試に必要な自己分析から面接対策まで、少人数制で一貫したサポートが受けられることです。早期の対策で志望理由書や面接内容に深みを持たせ、志望大学に向けた最適な準備を進めましょう。合格実績に裏打ちされたプロのサポートを通じて、自信を持って総合型選抜入試に挑む体制を整えます。