勉強をしない状態が続くと、進学や将来の選択肢が狭まります。
例えば、成績が下がることで難関校への進学が難しくなり、希望する将来の進路が限られるかもしれません。早めに対処して、勉強への意欲を取り戻すことが大切です。
この記事では、中高一貫生が勉強しない理由や対処法を紹介します。学習状況を改善したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- ○ 勉強しない中高一貫生はどうなる?
- ○ 中高一貫生が勉強をしない・できない理由
- ・受験が終わって燃え尽き症候群になった
- ・新しい環境でストレスを抱えている
- ・部活が忙しい
- ・勉強以外のことに興味を持っている
- ・勉強にメリットを感じない
- ・家庭での勉強の仕方がわからない
- ・授業についていけずやる気を失っている
- ○ 中高一貫生の中だるみの対処法
- ・スマートフォンの使い方を見直す
- ・目標を設定する
- ・勉強のスケジュールを立てる
- ○ 勉強しない中高一貫生に家族ができるサポート
- ・勉強の環境を整える
- ・勉強をしないとどうなるか将来をイメージする
- ・モチベーションを上げる具体的な対話
- ・塾・予備校を検討する
- ○ 中高一貫生が中だるみを克服して成績を伸ばすには
勉強しない中高一貫生はどうなる?
厳しい受験を勝ち抜いたにも関わらず、中高一貫校に入ってから急に勉強しなくなるケースは少なくありません。
勉強をしないと、授業についていけず成績が下がります。成績が一定以下に落ちると指定校推薦はおろか系列大学への進学にも支障が出かねません。
系列大学に進学できなかったり、指定校推薦が取れなかったりすれば、一般入試のために再び厳しい受験生活を送ることになります。たとえ系列大学に進学できたり、指定校推薦が取れたりしても成績が悪ければ希望する学部・大学に入れない可能性が高まります。
また、希望の大学・学部でなければ中退してしまうことも少なくないのが現実です。こうならないためにも早めに対策を取って勉強しない状態から脱却する必要があります。
中高一貫生が勉強をしない・できない理由
どうして中高一貫校に入ってから勉強をしなくなったのか、理由がわからずに困っている方も多いでしょう。適切な対策を立てるには理由を知ることが大切です。
ここでは、中高一貫生が勉強をしない理由を紹介します。
受験が終わって燃え尽き症候群になった
燃え尽き症候群とは、一つのことに集中していた人が燃え尽きたようにモチベーションを失ってしまう状態のことを指します。
原因の一つに挙げられるのが過度なストレスです。中学受験の合格によって緊張の糸が切れたことにより、受験中のストレスが少しずつ表面に現れ、勉強への意欲を維持するのが困難になる場合があります。
また、中高一貫校の合格が目標になっていたことも原因になりえるでしょう。合格だけが目標だと入学後にやりたいことが見つからず、勉強を続ける意味を見い出せなくなります。
受験後のモチベーション低下に悩む子どもは少なくないため、注意して様子を見ることが大切です。
新しい環境でストレスを抱えている
新しい環境に慣れようと無理をすると、ストレスを感じて勉強に集中できなくなる場合があります。
中高一貫校に入学した直後は、新しく友達を作ったり新しい通学路に慣れたり、やるべきことはさまざまです。思いどおりに物ごとが進まなければ、落ち込むのも仕方ありません。
ぼんやりして笑わなくなり、小さなことで泣き出すなど、情緒に異変が現れた際には過度なストレスを感じている可能性が考えられます。
また、寝つきが悪い、食欲が落ちたなどの身体的な変化もストレスのサインです。普段から変わったことがないか確認するとよいでしょう。
部活が忙しい
部活の種類によっては、忙しくて勉強に手が回らなくなることがあります。
例えば、スポーツ系の部活や吹奏楽部などは、土日も練習や試合、発表会で出かけるケースが少なくありません。平日だけでなく休日も部活に専念していると、帰宅したときには疲れて勉強する気力が失せてしまうことがあります。
部活でしか得られない経験があるのは確かですが、勉強とのバランスが崩れては大変です。部活ばかりに傾き、勉強が蔑ろになっているのであれば気をつける必要があります。
勉強以外のことに興味を持っている
中学生以降は、小学生と比べて行動範囲が広がります。新しい世界に触れ、勉強以外のことに興味を持つ子どもは少なくありません。
代表的なものには、スマートフォンのSNSや動画などが挙げられます。
厳しい受験を切り抜けた開放感から、娯楽に傾くのはある程度仕方がないことです。興味のあることを抑制しすぎず、勉強にも関心を持ってもらう工夫が求められます。
勉強にメリットを感じない
何のために勉強をするのかわからず、メリットを感じられないとモチベーションが下がりやすくなります。
学校の勉強内容のなかで、実生活ですぐに役立つものはほとんどありません。そのため、役に立たないのであればやる意味がないと感じる場合もあるでしょう。
しかし、勉強をしなければ将来の選択肢が狭まるなどのリスクがあります。
今一度、なぜ勉強をしなければならないのか考える時間を取ることが大切です。
家庭での勉強の仕方がわからない
学力を伸ばすには、学校の授業だけでなく家庭での学習も必須です。
しかし、家庭でどのように勉強すべきかわからず、ついダラダラ過ごしてしまうことも少なくありません。
例えば、小学生のときに学校の授業だけで学力がついていた場合や、宿題以外の家庭学習をしてなかった場合は自宅で勉強をする術を身につけられていない可能性があります。
家庭学習の方法を検討する必要があるでしょう。
授業についていけずやる気を失っている
小学校の授業に比べると、中学校以降の授業は難易度が上がります。学年が上がるごとに授業が難しいと感じ始め、最終的につまずいてしまうケースは珍しくありません。
授業についていけなくなると自己肯定感が下がり、勉強へのモチベーションも下がるでしょう。
自力で授業についていくのが難しい場合は、学校以外でのサポートが必要だと考えられます。
横浜予備校では、中高一貫校の教材に沿った完全個別指導コースを提供しています。一人ひとりの学力にあわせた指導を行うため、学校の授業についていけないと感じている場合も不安感なく受講いただけるのが特徴です。
まずは、無料カウンセリングで学習のお悩みをご相談ください。プロの講師が勉強への意欲を取り戻せるようサポートいたします。
中高一貫生の中だるみの対処法
中だるみの状態が長く続くと、勉強へのモチベーションはどんどん下がります。
しかし、頭ごなしに勉強をしたほうがよいと伝えても逆効果になりかねません。再び勉強への意欲を持つには、適切な対応が必要です。
ここでは、中だるみの対処法を具体的に紹介します。
スマートフォンの使い方を見直す
中学生以降は、スマートフォンを持つ子どもが増えます。とても便利なツールである一方、スマートフォンに時間を取られて勉強がおろそかになる場合も少なくありません。スマートフォンが勉強の妨げになるようなら、使い方を見直して適切に扱うことが重要です。
まずは、スマートフォンを使用しない時間と場所を決めます。特定の時間と場所ではスマートフォンを使わないようにすることで、依存度を下げるのがポイントです。機種によっては使用できる時間を制限できるアプリがあるため、活用するとよいでしょう。
スマートフォン内にあるアプリの配置を見直す方法もあります。
ホーム画面にはアラームやスケジュール管理など勉強に役立つアプリを表示させ、ゲームやSNSなど娯楽系のアプリはスライドしないと見えないようにするのがおすすめです。
配置を変えるだけでも、ついゲームやSNSに手を出してしまう状態を変えられます。
また、勉強をしている最中は電源を切るのも1つの方法です。電源を切っておけば、スマートフォンに勉強を邪魔されることが少なくなります。
目標を設定する
何のために勉強をするのかわからなければ、モチベーションは上がりません。目標を設定し、勉強への意欲を引き出す必要があります。
目標を立てる際には、長期目標・中期目標・短期目標に分けると実行しやすくなります。
・長期目標:◯◯学部に入るなど数年後の目標
・中期目標:期末テストで90点以上をとるなど1年〜半年後の目標
・短期目標:数学の問題集を1日3ページ解くなど1日〜1週間単位の目標
最初に長期目標を設定し、中期目標、短期目標の順番で考えると具体的に何をすべきか見えてきます。
ただし、あまりにもレベルの高い目標だと達成が困難になり、意欲の低下を引き起こしかねません。実現可能な目標を考えることが重要です。
勉強のスケジュールを立てる
時間を無駄にせず、メリハリをつけて勉強を進めるにはスケジュールを立てるのが効果的です。スケジュールが決まっていれば自分のやるべきことが明確になり、勉強の習慣もつきやすくなります。
まずは、1日のなかで勉強に使える時間を確認しましょう。次に、事前に設定した目標を考慮して教科ごとにやるべき勉強内容を洗い出します。
勉強に使える時間にやるべき勉強内容を割り振り、スケジュールを作るのが基本の流れです。一週間単位でスケジュールを組み、計画どおりに進めたか振り返るようにすると進捗度合いを具体的に把握できます。
横浜予備校の中高一貫コースは、専属コーチと共に自学自習を管理していきますので、よりスムーズに勉強を進められるのが特徴です。面談時には一緒に過去の勉強内容を振り返り、改善を繰り返していきます。
勉強しない中高一貫生に家族ができるサポート
子どもが勉強しない状態が続くと、家族に何ができるのか悩んでしまうこともあるでしょう。
ここでは、家族ができるサポートを紹介します。勉強へのモチベーションを上げるための参考にしてください。
勉強の環境を整える
勉強に集中するためには、環境を整える必要があります。まずは、リラックススペースとは別に勉強に専念できるスペースを作りましょう。
問題集や参考書以外のものは置かず、すぐに勉強に取り組める状態にするのがポイントです。テレビの音や人の声が勉強の邪魔にならないよう、静かな空間も確保しておきます。
どうしても静かにできない場合は、耳栓などで防音対策をするのがおすすめです。
勉強をしないとどうなるか将来をイメージする
勉強をしない状態が続くとどうなるか、具体的にイメージするのも効果的です。
中高一貫校の場合は勉強をしないと指定校推薦が取れない、系列大学に進学できない、系列大学に進学できても希望の学部に入れないなどのリスクがあります。学力不足で大学に進学できなかった場合、就職先の選択肢が狭まり希望する仕事につけないリスクも増えるでしょう。
このように、勉強をしないと将来的なリスクが高まることを親子で考えてみることが大切です。
モチベーションを上げる具体的な対話
親や先生に「勉強しなさい!」と言われても、子どもは勉強すべき理由を完全に理解できないことも少なくありません。また、大人の世界にある営業成績と同様に、成績という結果だけを求められると息苦しくなって勉強のやる気が起きづらくなります。
そのため、勉強によって得られる力に気づいてもらうことが大切です。
こちらでは、塾で行われる「先生」と「生徒」の対話を再現します。ご家庭でも参考にしていただけると幸いです。
先生「ヒロシくんはどんな大人になりたい?」
生徒「バリバリ働いてみんなに尊敬される人になりたい!」
先生「そうか。そのために今、勉強しているんだね。勉強することで手に入る力ってどんなものがあると思う?」
生徒「成績がよくなる!」
先生「他には?」
生徒「……。分からないです。」
先生「例えば、勉強をすることで計画立てる力がつかない?」
生徒「あ~。なるほど。じゃあ、やりたいことを我慢する力とか、時間を守る力とかも身に付きそう!」
先生「そうだね。ほかにはある?」
生徒「目標を達成する力とか、上手に質問する力とか....!」
先生「そうだね。今、話した力が全部身に付けばヒロシくんはどうなる?」
生徒「何でもできる人になれる!」
先生「そう。そのために勉強があるんだよ。勉強することで生きていく力の多くが身につくんだよ。勉強ってすごくない?」
生徒「すごい。頑張るよ!」
実際にこのような形で話を進めるのは難しいですが、勉強の強力なメリットに気づいてもらえれば、子どものやる気に火をつけられます。
塾・予備校を検討する
勉強の仕方がわからない、授業についていけないなどの悩みを解決するには、塾や予備校のサポートを受けるのがおすすめです。
学校や家庭でフォローできない部分も、勉強のプロに相談することで新たな解決策を見つけられます。学習に関する悩みを抱え込まず、気軽に相談できる塾や予備校を活用してみましょう。
横浜予備校では、中高一貫校に通う中学生に向けた完全個別指導コースを提供しています。生徒の習熟度にあわせてプロの講師が個別指導を行うため、授業についていけなくなる心配はありません。
また、授業で学んだ内容を演習する時間(ハマトレ)を設けており、理解力を深めるサポートも行います。先生に前の週で勉強した内容を教えるプレゼン授業も好評です。
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中高一貫生が中だるみを克服して成績を伸ばすには
中高一貫生の中だるみを克服するには、まず原因を知る必要があります。子どもと対話する時間を設け、勉強のモチベーションが下がった理由を探りましょう。
また、勉強習慣をつけるのも重要なポイントです。目標を設定し、達成するためのスケジュールを組むと効率的に時間を使えるようになります。
しかし、家庭内だけで中だるみを克服するのが難しい場合も少なくありません。そのような場合は、予備校によるサポートが効果的です。
横浜予備校では、一人ひとりの学力にマッチした完全個別指導を提供しています。中高一貫校の教材に沿った学習内容で指導を行うため、学校の授業でわからなかった部分もしっかり理解を深められるのが特徴です。プロ講師によるマンツーマン授業・先生と一緒に演習(復習)をする「ハマトレ」・先生に授業をするプレゼン授業の「ハマプレ」・専属コーチとの学習管理・試験前の先生との口頭チェックなど、横浜予備校は「勉強する言いわけ」をたくさん用意しています。授業を受けるだけで学力が上がるとは考えておりません。勉強が分かるようになるだけでなく、自学自習の習慣をつけることも大事な目標に掲げて指導を行います。
また、親御様も安心していただけるよう、24時間ライン対応を行っており、学習に関する不安や質問をいつでもサポートいたします。
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