医学部入試において、面接は合否を左右する重要な要素のひとつです。
近年、従来の個人面接や集団面接に代わりMMI(Multiple Mini Interview)と呼ばれる新しい形式を導入する大学が増えています。
一方で、受験生や保護者にとっては耳慣れない言葉であり、どのような内容が問われるのか、従来型と何が違うのか不安に感じる方も少なくないでしょう。
本記事では、MMI面接の基本的な意味や導入の背景から、具体的な実施内容や出題例・効果的な対策までを体系的に解説します。
未知の形式を正しく理解し、自信を持って面接に臨めるように準備を整えましょう。
目次
MMI面接とは

MMIとは、知識量を問うのではなく、医師として求められる資質や人間性を多角的に評価する新しい面接形式です。
従来の面接では一度のやり取りで人物像を判断していましたが、MMIでは複数の場面を通して総合的に評価する特徴があります。
本章では、MMIの意味や導入の背景・従来型との違い・受験生がどのような力を見られるのかを解説します。
MMIの意味
MMIはMultiple Mini Interviewの略で、日本語では複数の短い面接と訳されます。
ひとつの長い面接ではなく、複数の小さな面接を組み合わせる点が大きな特徴です。
受験生は1つの部屋に数分間入り、与えられたテーマの考えや意見を述べたり、ロールプレイを行ったりします。
1つの部屋が終わると、次の部屋に移動し、新しいテーマでまた評価を受ける流れです。
特定の面接官やテーマに偏らず、受験生の多面的な資質を公平に評価できる仕組みとなっています。
導入の背景
医学部でMMI面接が導入された背景には、医師に求められる資質の多様化があります。
従来の筆記試験や知識重視の面接では、学力や暗記力は測れても、患者やチームとの関係を築く力や倫理観までは十分に評価できませんでした。
海外の医科大学を中心にMMIが普及し、日本でも知識だけでなく人間性を重視する流れを受けて採用が進んでいます。
従来型との違い

従来型の面接は、1対1や集団で面接官と向き合い、志望理由や自己PRを問われるのが一般的でした。
しかし、従来の形式では一度のやり取りで評価が決まり、受験生の緊張や面接官との相性によって結果が左右されやすいという課題がありました。
対してMMIは複数の短時間面接を連続して行うため、偶然の要素が薄まり、より客観的で多面的な評価が可能になります。
MMIで学生に問われる能力とは
MMIでは、学力試験の点数では測れない力が評価されます。
代表的なのは、協調性や論理的思考力・倫理性です。
協調性では、チーム医療を前提としたコミュニケーション力や協働姿勢が評価されます。
論理的思考力では、課題に対して筋道立てて説明できるかどうかが重要です。
そして倫理性では、患者の立場や社会的影響を踏まえた判断ができるかが試されます。
知識を述べるだけではなく、医師としての適性を多面的に示すことが求められます。
こうした特徴を理解しておくと、今後の対策にもつながるでしょう。
MMIの実施内容

MMI面接は一度のやり取りで終わる従来型とは異なり、複数のテーマを設定し、受験生が順番に短時間の面接を繰り返していく形式です。
会場には複数の部屋が用意され、それぞれに異なる課題や質問が準備されています。
受験生は一定の制限時間で対応を終えると、次の部屋へ移動し、新しい面接官とやり取りを行います。
一つの面接で思うように答えられなくても、別の場面で挽回できる点が特徴です。
本章では、具体的な流れやテーマの種類、所要時間を解説します。
複数のテーマで行われる
受験生はブースを順番に回り、それぞれ異なるテーマで課題に取り組みます。
課題の内容は事前に知らされず、部屋に入る直前に提示されるのが一般的です。
1つの部屋での面接時間は5〜10分程度と短いため、ただちに状況を理解し、限られた時間で意見をまとめる即応力が求められます。
テーマは倫理的判断や協調性・コミュニケーション能力など多岐にわたり、受験生は一面的な人物像ではなく、多角的に評価されます。
出題されるテーマの種類
出題テーマを3つに分類してご紹介します。
1つ目は倫理性を問うものです。
例えば、高齢患者が治療を拒否した場合にどう対応するかといった、医療現場に近い状況が提示されます。
2つ目は協調性・コミュニケーションを評価するものです。
複数人で協力して課題を解決する設定や、患者役の面接官と対話する場面が想定されます。
3つ目は問題解決力・独創性を見るテーマです。
医療とは直接関係のない社会的な課題が出題され、受験生が自分なりに考えを組み立てられるかが試されます。
多様なテーマにより、学力試験では測れない人間性や実践的な資質が浮き彫りになります。
所要時間

所要時間は大学によって異なりますが、全体で60〜90分程度が一般的です。
1つのブースでは数分と短いですが、複数回行われるため集中力が必要です。
受験生は短時間で思考を整理し、次の課題へ切り替える柔軟さが求められます。
流れを理解しても、本番で短時間に適切に答えるのは容易ではありません。
横浜予備校では、模擬面接や具体的なフィードバックを通じて即応力を鍛える指導を行っています。
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講師陣は過去の出題傾向や大学ごとの評価基準を熟知しており、あなたの志望校に合わせたプランが提案可能です。
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緊張しやすい方や面接経験が少ない方も、個別対応型の指導で着実に力を伸ばせる環境が整っています。
模擬面接後は具体的な改善点を明示し、次の練習につなげられる仕組みです。
MMIの例題

MMI面接への理解を深めるには、実際にどのような質問が出されるのかを知ることが大切です。
正解・不正解を答える試験ではなく、受験生がどのように考え、状況に対応しようとするかのプロセスが重視されます。
協調性や独創性・倫理性などのテーマに基づいた例題が用意され、面接官は短時間で受験生の考え方や人柄を見極めます。
本章では代表的な例題を3つご紹介し、どのような観点で評価されるのかを解説します。
協調性
協調性を評価する課題では、相手の意見をどう受け止め、どのように対応するかが評価されます。
多くは個別形式で提示されたシチュエーションに対して答える方式ですが、大学によってはグループ討議が行われる場合もあるようです。
発言の仕方や他者への配慮・議論を前向きに進めようとする姿勢が評価対象となります。
重要なのは自分の意見を一方的に押し通すことではなく、周囲を尊重しながら協力的に課題解決に取り組む姿勢です。
医療現場におけるチーム医療の基盤を意識できるかどうかが問われているのです。
独創性
独創性を試す例題では、日常的には直面しないような問いが提示されます。
例えば、もし医療現場で新しい制度を1つ導入できるとしたら、どのような仕組みを提案しますかなどの質問です。
求められるのは、必ずしも実現可能な制度案ではなく、限られた時間で独自の発想を表現できる力です。
従来の知識や常識にとらわれず、柔軟にアイデアを発想し、論理的に説明できる受験生は高く評価されます。
医療は変化の激しい分野であるため、新しい視点や解決策を示せるかどうかが重要視されます。
倫理性

倫理性を問う例題では、患者の意思や社会的なルールとの兼ね合いがテーマとなります。
典型的な例として、未成年の患者が治療を拒否した場合、医師としてどのように対応するかを問われます。
重視されるのは、自分の価値観を押しつけるのではなく、患者の権利や安全性を踏まえ、どのようにバランスを取るかを示す姿勢です。
医学的な正解は一つに定まらなくとも、相手の立場を尊重しつつ社会的責任を考慮できるかが評価の対象となります。
例題を知るだけでは十分ではなく、緊張や制限時間の中で答える練習が不可欠です。
横浜予備校では模擬面接を通じて協調性・独創性・倫理性を実戦的に鍛えることができます。
まずは無料カウンセリングで、あなたに必要な対策を一緒に考えていきましょう。
講師が本番さながらのシナリオを用いて面接練習を行うため、実際の環境に近い形式で準備できます。
限られた時間の中で自分の考えを整理し、伝える力を高めたい方に適切です。
面接後には細かな言葉遣いや姿勢、表情の印象までを丁寧に指導し、受け答えの精度を磨きます。
受験前の不安を取り除き、自信を持って面接本番に臨めるよう徹底的にサポートします。
MMIの効果的な対策

MMI面接は特殊な形式で行われるため、事前にしっかり準備しておくことが欠かせません。
一方で、どこから手をつければよいのかわからないとの声も少なくありません。
従来型の面接練習だけでは十分ではなく、短時間で考えを整理し、想定外の質問に冷静に対応する力を養うことが求められます。
本章では、過去問や想定問題を用いた練習の有効性、面接官が重視する観点、論理的に話す力を養う方法をご紹介します。
過去問を見て練習

MMI対策の第一歩は、過去に出題されたテーマや想定問題の確認です。
大学ごとに傾向は異なりますが、倫理的判断や協調性を問う点は共通しています。
実際に過去問を声に出して解答してみることで、制限時間内に考えを整理し伝える感覚を養うことができます。
面接官が見ているポイント
面接官が注目しているのは答えの正しさではなく答えに至るプロセスです。
どのように課題を理解し、筋道立てて考えを組み立てたか、相手に誠実に対応できたかが評価の対象となります。
例えば、協調性を問う課題では、他人の意見を遮らずに傾聴する姿勢が大切です。
倫理的判断を求められた場合には、患者の立場や社会的背景を考慮したバランス感覚が評価されます。
つまり面接官は医師として信頼できる人物かを短い時間で見極めようとしています。
論理的に話せるように練習する
短時間で自分の意見を整理して伝えるには、論理的に話す練習が欠かせません。
ポイントは結論→理由→具体例→再度結論と順序の意識です。
例えば患者の意思を尊重すべきと答えた場合、理由や具体的な状況の補足で説得力が増します。
日常生活でもニュース記事などを題材に要点を整理して話す練習をすると効果的です。
ただし、独学では自分の癖や曖昧な説明に気付きにくい面もあります。
専門家からフィードバックを受けることで、表現の明確さや論理の一貫性を高められるでしょう。
MMI面接を受けるなら

MMI面接は従来の形式とは異なり、協調性・論理性・倫理観など多面的な資質が問われます。
複数のステーションを移動しながら短時間で解答するため、知識を暗記しておけばよいものではなく、柔軟に思考を整理する力が求められます。
概要や対策を理解しても、独学だけで本番の緊張感に対応するのは難しいのが現実です。
MMIを突破するには、模擬面接を通じて瞬時に考えをまとめる練習と第三者からのフィードバックを受けることが不可欠です。
自分の回答を客観的に評価してもらうことで、伝え方の癖や弱点が明確になり、本番での安定感につながるでしょう。
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