目次
- ○ はじめに
- ○ 横浜市立大学医学部の入試形式
- ○ 横浜市立大学医学部の一般入試
- ○ 横浜市立大学医学部の入試難易度
- ○ 面接、小論文について
- ○ 最後に
はじめに
こんにちは!横浜予備校です。本日は神奈川唯一の国公立医学部、横浜市立大学の医学部の入試についてお話していきます。神奈川県内だけでなく、全国の国公立医学部を目指している方の参考になれば幸いです。
横浜市立大学医学部の入試形式
横浜市立大学医学部の入試は特別公募制学校推薦型選抜、国際バカロレア特別選抜、一般入試の大きく3つの形式に別れています。特別公募制学校推薦型選抜は高等学校、中等教育学校在籍者の中から特別に選抜されたもののうち、書類審査、面接、共通テストの成績などにより選抜されることになっています。国際バカロレア特別選抜では特定の科目要件、成績基準により国際バカロレア資格(資格について色々な条件があります)を取得した(または取得見込みの)者を対象とし、書類審査、および面接により選抜されることとなっています。また募集人数については、特別公募制学校推薦型選抜は県内地域医療枠10名、神奈川県指定診療科枠2名、県外地域医療枠5名、神奈川県指定診療科枠1名の計18人が募集されています。国際バカロレア特別選抜では一般枠2名が、一般選抜では一般枠58名、地域医療枠10名、神奈川県指定診療科枠2名の計70名が募集されています。つまり医学部医学科全体で90人が募集されていることになっています。
横浜市立大学医学部の一般入試
まずは横浜市立大学の医学部の入試形式についてお話ししていきます。横浜市立大学の入試は共通テスト+2次試験の形になっています。共通テストでは国語、数学(ⅠA、ⅡB両方)、理科(物理、化学、生物から2科目)、英語(リスニングを含む)、社会(世界史B、日本史B、地理B、現社、倫理、政経、倫政から1科目)の計5教科7科目を受験する必要があります。2次試験は数学(ⅠA、ⅡB、Ⅲ)、理科(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目)、英語、小論文、面接の試験を受験することになっています。
横浜市立大学医学部の入試難易度
続いて横浜市立大学医学部の入試難易度についてお話しします。まず横浜市立大学の偏差値は67.5です(河合塾調べ)。参考までに他の国公立医学部の偏差値をいくつか列挙しておきます。
東大72.5 東京医科歯科70.0 千葉67.5(前期一般) 筑波65.0 群馬65.0(河合塾調べ)。
これを見れば大体の難易度がわかるのでは無いでしょうか。また横浜市立大学医学部の2021年度入試の共通テストボーダーと足切りおよび合格最低点を紹介します。共通テストボーダー880点 足切り781点(1000点換算) 合格最低点1657.40点(共通テスト1000点+2次試験1200点)。これを見ると共通テストは8割弱でも足切りは免れそうですが、合格するとなるとボーダーの9割弱は取っておきたいところです。
(2022年度のボーダーは共通テスト難化のため830/1000 (83)<河合塾>です)
面接、小論文について
多くの受験生は面接と小論文についても気になるのでは無いでしょうか。一般に医学部では面接と小論文が課されています。中には面接と小論文が点数化されており、合否に非常に関係してくるところもあると思います。ですが横浜市立大学の医学部では、面接と小論文は点数化されておらず、公式にも「小論文、面接の評価が一定の水準以下の場合には合格しない場合もある」と発表されているだけです。これは僕の意見ですが、横浜市立大学医学部を受験するにあたって、面接小論文は必要以上に準備する必要は無く、小論文に関してはまとまった論理的な文章を書く力、面接に関しては聞かれたことに答えられるコミュニケーション能力とよく聞かれそうな質問(なぜ医者を目指すのか、何科に進みたいのかなど)に対する回答を用意しておくぐらいの対策で十分だと思います。横浜市立大学医学部に関しては面接、小論文の対策を頑張るよりも、学科試験の勉強を頑張ったほうがはるかに良いと思います。
最後に
ここまで横浜市立大学医学部の入試についてお話ししてきました。国公立は前期で1つの大学のみにしか出願できないので、どこの大学に出願するかの大学選びは非常に重要な選択になってくると思います。そんな方にとって本記事が1つの判断材料になれば幸いです。