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学院とは?
東京工業大学ではそもそも「学部」というシステムではなく「学院」というシステムが採用されています。これは学士過程と修士課程、そして博士後期課程へのつながりを滑らかにした教育を実現するためのものです。学生達はこの学院制度により、早いうちから将来を見通しながら学んでいくことができます。一年生はその学院で1年間勉強し2年生以降、「系」と呼ばれる学科のようなものに所属し、それぞれの専門分野を学んでいきます。
東京工業大学の一般入試を受験する際、志望する学院を第3希望まで記入することができます。それぞれの学院ではどのようなことをするのか紹介するので、ぜひ受験生の皆さんは参考にしてみて下さい!
各学院の紹介
理学院
数学系、物理学系、化学系、地球惑星科学系からなる学院です。系の名前からどのようなことを学ぶのか想像しやすいと思います。見慣れない地球惑星科学系は、「地球はどのようにして生まれたのか?」など人間にとって根源的な問いを追求する系です。
工学院
機械系、システム制御系、電気電子系、情報通信系、経営工学系からなる学院です。ロボットや通信技術などに興味ある人におすすめです。また、経営工学系は企業経営や経済などの文系っぽい分野を学ぶことができることで人気です。
物質理工学院
材料系と応用化学系からなる学院です。あまり他では見かけないと思うのでイメージが湧きづらいと思いますが、それぞれの系の研究室でどのような研究がされているか調べてみることをおすすめします!材料系では金属や有機材料、無機材料などのあらゆる材料を取り扱い、新しい材料を生み出す創造性を養います。応用化学系では、化学現象を幅広く学ぶことで、新しい化合物を生み出すことを目指しています。
情報理工学院
数理・計算科学系と情報工学系からなる学院です。情報化社会と呼ばれる今とても人気がある学院で、倍率も合格最低点も他の学院とは全然違います。コンピュータ関連に興味のある人におすすめです。
生命理工学院
生命理工学系からなる学院です。理学や工学だけでなく医学や薬学、農学などの分野の研究ができることが特徴です。物理ではなく生物選択の受験生も受験できる唯一の学院です。(その場合は一般入試でなく総合型選抜になります。)例年一般入試の合格最低点が1番低いため志望学院の欄に書く人も多いです。
環境・社会理工学院
建築学系、土木・環境工学系、融合理工学系からなる学院です。建築と土木はイメージが沸きやすいと思います。融合理工学系はなにができるか想像しにくいと思いますが、基本何でもできる学系で、留学生が多くグローバルに活躍したい人におすすめです。
終わりに
以上が各学院の紹介になりますが、興味のある学院は見つかりましたか?今すぐに決めきれないという受験生のみなさんも安心してください。1年から2年へ進級するとき系に所属するタイミングで、転院といって院を超えた学系に所属することも可能です。1年次に良い成績を収める必要がありますが、専門する分野を1年間ゆっくり勉強しながら決めることができます。
東京工業大学の受験を考えている受験生は、志望する学院でどのような研究がされているか調べてみると良いモチベーションになるのでおすすめです。充実した大学生活を目指し頑張ってください!