共通テストの英語は、多くの受験生が苦手意識を持つ科目の一つです。
リーディングでは長文読解のスピードが求められ、リスニングでは集中力と瞬時の理解力が試されます。「時間内に解き終わらない」「高得点が取れない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
こうした課題を克服するには、試験の特徴を理解し、効率的な勉強法を取り入れることが鍵です。
本記事では、共通テスト英語の得点を上げるための具体的な攻略法をご紹介します。
目次
共通テストの英語の特徴
共通テストは全国統一の日程で年1回行われる試験です。
以前のセンター試験よりも、実践的な英語活用能力が重視されています。
センター試験の問題は国公立2次試験や私立大学を受験するうえでの基礎学力をはかっていたのに対し、共通テストは問題を手早く処理する処理能力が求められます。
つまり、センター試験は特別な対策がそれほど必要でなかったのに対し、共通テストは多くの時間をかけないと点数が取れない試験になっています。
ここでは、英語の共通テストの試験時間・試験内容・配点について解説します。
試験時間
共通テストの英語の試験時間は、リーディング80分・リスニング30分の合計110分です。
リーディングが先に行われ、その後リスニングが行われます。
試験内容
リーディングとリスニングで構成されており、スピーキングとライティングはありません。
また、すべての問題がマーク式のため、記述問題などもありません。
リーディングとリスニングそれぞれ6つの大問から構成されており、各セクションにいくつかの小問があります。
ただし、2025年度からはリーディングは大問が8つになる可能性が高いです。
大問が8問になった場合は英文量がさらに増加することが予測され、より早い処理スピードが求められます。
センター試験と大きく異なる点は、リーディングが読解問題のみで構成されていることです。
センター試験では発音・アクセント・語彙・文法から整序・会話・読解までさまざまな出題がありました。
これは知識ではなく英語の活用力や思考力を問われる問題であり、実践的に英語を使えるための内容になっています。
配点
共通テストの英語の点数配分は以下のとおりです。
・リーディング100点
・リスニング100点
・合計200点満点
センター試験ではリーディング200点・リスニング50点の合計250点満点だったのに対し、リスニングの重要度が増しています。
受験する大学によりリーディング・リスニングの配点比率が変わるため、必ずリーディング100点・リスニング100点とは限りませんが、リスニングが苦手な受験生は対策が必要となります。
共通テストの英語を攻略する方法
共通テストの英語で高得点を目指すには、リーディング・リスニングそれぞれのテストの特徴や傾向をとらえ、適切な対策をすることが効果的です。
ここでは、リーディング・リスニングそれぞれの具体的な対策方法を詳しく紹介します。
共通テストの英語でスコアアップしたい方はぜひ実践してみてください。
リーディング
リーディングでは、メール・案内・ニュースなど実際に英語を使う場面を想定した内容が出題されます。
長文読解が中心であるため、得点アップさせるには速読力の向上が大きなポイントとなります。
速読力とは短時間で多くの文章を正確に読む能力のことです。
素早く内容を理解することで、回答にかけられる時間が増え心と時間の余裕にもつながります。
速読力を向上させるには、以下の対策が効果的です。
・スキミング・スキャニングの活用
・長文を繰り返し読む
・タイマーを使った時間配分
長文読解を効率化するには、スキミングとスキャニングを使い分け、繰り返し読む練習や時間配分の工夫を取り入れることが重要です。
スキミングで概要を把握し、スキャニングで必要な情報を素早く見つけることで、集中力を保ちながら正確性を高められます。
また、長文を繰り返し読むことで文章構造への理解が深まり、タイマーを使った時間配分の練習により、制限時間内での速読力も養えます。
これらを組み合わせることで、リーディングスキルの向上と点数アップが期待できます。効率的な方法を取り入れ、試験に向けた準備を進めましょう。
リスニング
リスニングの得点アップには、英語の発音やリズムを理解することや問題形式に慣れることが大きく影響します。
流れた英会話を瞬時に理解し、問題に答える必要があるためです。
これらのポイントを対策するには、以下の学習方法が効果的です。
・音読・シャドーイング
・過去問などのリスニングセクションを繰り返し行う
英語の発音方法やリズムがわからないのに、英語が聞き取れることはありません。
まずは発音やリズムをまねて何度も音読しましょう。実際に声に出して言うことで、英語への理解度が向上しやすくなります。
慣れてきたらシャドーイングでリスニング音声にかぶせるように英語を話すことで、リスニング能力の大幅な向上と、実践的な英語スキルを身につけることが可能です。
また、リスニングではアナウンス・会話・メールなど日常や実務的な内容が多いため過去問をくり返し行うことで、問題形式や系統の把握が可能です。
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受験で気をつけたい時間切れ対策
英語の試験で時間配分に悩んでいませんか?
試験問題を時間内にすべて解き終えるためには、いくつかのポイントと対策があります。
ここでは、時間配分を工夫して試験問題の回答率を上げるためのポイントや対策を解説します。
タイムマネジメント
タイムマネジメントは、回答の進捗速度を大きく変動させます。
特に1つの問題に時間をかけすぎないことは、問題数の多い共通テストでは重要なポイントです。
あらかじめ時間配分を決め、難易度が上がる後半に時間の余裕を起こせるよう時間配分を考えておきましょう。
リーディングテストでの時間配分の例は以下のとおりです。
・第1問 8分
・第2問 13分
・第3問 10分
・第4問 10分
・第5問 12分
・第6問 27分
目安時間を超えてしまいそうな場合は途中で切り上げ、先に次の問題に取り組む切り替えの早さも全問回答のために大切です。
また、2025年度からはリーディングの大問が8問になる可能性がありますので、その際の時間配分をも以下にご紹介します。
<大問が8問の場合の時間配分>
・第1問 6分
・第2問 8分
・第3問 10分
・第4問 10分
・第5問 10分
・第6問 12分
・第7問 12分
・第8問 12分
普段から模試や過去問を、実際の試験時間と同じ時間配分で解く練習をしておくことで、時間感覚や回答ペースをつかむことができます。
また、繰り返し行うことで、わからない問題や苦手な問題が出たときの対処法を自身で学ぶことができます。
先に設問を確認する
短い時間のなかで、問題のすべての内容を理解することは困難です。
先に設問に目を通しておくことで、長文をすべて読まずとも何を問われているのか理解し、重要部分を見つけやすくなります。
視覚的な情報や具体例のある文章では特に、設問でキーワードや注目する点を先に把握しておくことで、効率的に長文を読むことができます。
スキミングとスキャニングの活用
スキミングとは、文章全体をざっと読み、大まかな流れやトピックを短時間でとらえる読解技術の一つです。
トピックや主題の把握がしやすくなり、長文読解のスピードを高めることができます。
全文ではなく主要部分だけ読むことで、大まかな内容理解が早まるだけでなく、回答に必要な重要部分の特定も早まります。
スキャニングは、特定の日付・名前・キーワードなどを瞬時に探し、問題に関する情報をピンポイントで見つける方法です。
これを行うことで、文章の読み込みに時間をかけることなく効率的に情報を探すことができます。
この2つの方法を有効に利用することで、長文読解が苦手な方でも問題を解きやすくなります。
問題を飛ばすタイミングを見極める
限られた時間のなかで、考えてもわからない問題や回答に迷う問題に時間をかけることはもったいないです。
一つの問題に時間をかけすぎてしまうと、時間があれば解けた問題や後半の問題にかけられる時間が少なくなってしまいます。
その場合、一度飛ばして別の問題に取り組みましょう。
また、後で飛ばした問題に戻ってこれるよう目印をつけ、時間があれば見直せるようにしておくことで、心の余裕にもつながります。
共通テストの英語の効果的な学習方法
共通テストの英語で点数を獲得するためには、問題形式や特徴にあった学習方法が効果的です。
ここでは、得点アップのための効果的な学習方法を紹介します。
長文読解の練習を行う
過去問や模試を繰り返し解く学習が効果的です。
同じ形式の問題を解くことで時間配分や設問形式に慣れることができます。
共通テストでは長文の英語を読む必要があるため、英語が苦手な方は長文に慣れることから行うことで、苦手意識を克服しましょう。
また、苦手な大問がはっきりしている場合はその大問だけを集中的に5~10回分解くとコツをつかみやすくなり、得点アップの効果を実感しやすくなります。
音読練習を行う
共通テストの英語自体にスピーキングはありませんが、音読練習はリスニングのレベルアップに大きく影響します。
共通テストの問題やリスニングスクリプトをもとに、実際に声に出して言ってみることで英語の流れやリズム、内容理解がしやすくなります。
各文章5〜10回を目安に声に出して練習してみましょう。
単語力・文法力をつける
単語・文法力の向上は、英語を学ぶうえでの基本です。
実際のテストで単語や文法を回答するような問題はありませんが、長文読解・リスニングともに理解力が向上します。
学習する際に日本語の説明やスクリプトを読むのではなく、絵や英語で語彙のニュアンスを理解することで、実際のテストで随時日本語に訳す必要なく読むことができます。
リスニング問題の練習をする
英語の発音方法を知っていても、話すときの流れやリズムを知らなければ、英語の文章を聞き取ることは困難です。
また、英語を聞き慣れていないと、流れてくる英語を瞬時に理解して問題を解くことができません。
そのため、過去問や模擬テストのリスニング問題を繰り返し聞いたり、日常的に英語を聞く習慣をつけましょう。
筆記で学ぶより実際に英語で話す機会を作る方が英語の発音・リズムを理解でき、効果的です。
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共通テストの英語の攻略法を覚えて効率よく勉強しよう
共通テストの英語で得点アップを目指すなら、速読力の向上と英語のリズムや発音を知ることが重要なポイントとなります。
限られた時間のなかでより多くの問題を解き、正解率を上げたいのであればスキミング・スキャニングや過去問・模試を活用して問題形式や英語に慣れましょう。
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