
医学部を目指している受験生にとって、大学選びはとても重要です。
過去には、男性と女性の合格率に差があることが大きな問題となっていました。
しかし、2018年の東京医科大学の不正入試発覚以降、男女による合格率の差には大きな改善がみられています。
女子の合格率は大学によって異なるので、医学部で女子の比率が多い大学を知ることで、男女差別があると思われがちな医学部受験への不安をなくしましょう。
本記事では女子入学者が半数以上の私立医学部・女子の合格率が高い医学部を紹介するとともに医学部を目指す女子が予備校を選ぶときのポイントも解説します。
目次
女子入学者が半数以上の私立医学部

大学全体で見ると、私立大学の方が女子比率が高くなっています。
そのため、医学部を目指しているならば、女子比率の高い私立大学を目指すのがおすすめです。
私立大学のうち、女子入学者が全体の半数以上となっている大学は以下の5校です。
・聖マリアンナ医科大学
・東邦大学
・杏林大学
・兵庫医科大学
・国際医療福祉大学
上位にランクインしている大学は、アクセスしやすい立地であること、そして大学内の設備が充実しているのが共通点です。
上記共通点以外の各大学の特徴は、次の項目で解説します。
聖マリアンナ医科大学
聖マリアンナ医科大学では、1年時から専門的な知識を身につけられる教育カリキュラムとなっています。
医療現場と同じような環境で早くから学ぶことによって知識を身につけるだけではなく、卒業後すぐに戦力として役立てるような実践的な能力を得られる大学です。
また国家試験対策も手厚く、多数の合格者を輩出しているのも注目を集めている理由といえるでしょう。
東邦大学
東邦大学はチーム医療を重要視していて、グループディスカッションの授業を頻繁に行っているのが大きな特徴です。
医療現場では治療方針のミーティングをする際に、グループディスカッションの経験が活かされます。
また、元々女子を対象とした医学部だったため、女性医師に対しての支援も充実しています。
杏林大学
杏林大学は、国内だけではなくグローバルに活躍できる医療従事者を育てることを重視している大学です。
イギリスのレスター大学での医学語学セミナーや、英語でのプレゼンテーション研修など、医学だけではなく英語力を身につけられるような講義を受けられます。
また、附属病院で1年生から実践的な体験学習を実施するなど、実技的な講義が充実しているのも特徴です。
兵庫医科大学
兵庫医科大学は附属病院があり、早期のうちに実習に参加できる環境が整っている大学です。
現役医師や薬剤師が指導する授業もあり、医療現場の現状を知ることができるのも注目されている理由となっています。
国際医療福祉大学
国際医療福祉大学は、特待生制度が大変充実しています。
元々の学費も私立のなかでは安い方ですが、奨学金の条件に合致すればさらに安い学費で進学できるのは大きなメリットです。
横浜予備校のコースを受けた卒業生は、上記で挙げた大学に合格しています。
一人ひとりにあった授業を行っていくため、目指す大学にあった勉強を進められます。
まずは、無料相談から受けてみませんか。
上記以外で女子の合格率が高い私立医学部

女子の合格率が高い私立大学の医学部は先に紹介した5大学以外にも存在します。
代表的な大学は以下のとおりです。
・北里大学
・東海大学
・金沢医科大学
・愛知医科大学
・近畿大学
・川崎医科大学
・久留米大学
・福岡大学
各大学の特徴を以下で簡単に解説します。
北里大学
北里大学は複数の病院と連携しており、さまざまな現場の話を聞いたり、体験したりできるのが特徴のひとつです。
また、他大学の医学部と比較して生物分野に強みがあり、さらに他大学には見られない海洋生命科学部を設置しています。
研究に力を入れている大学でもあり、卒業後は医師ではなく研究員としての道を歩む方も一定数存在します。
東海大学
東海大学は病院がドクターヘリを所有していて、救急看護や災害看護といった特殊な医療を学べるのが強みです。
キャンパスの隣に大学病院があるため、大学に通いながら医療現場を身近に感じられるのも東海大学のメリットといえるでしょう。
救命救急の分野で働きたいと考えている方にぴったりな大学です。
金沢医科大学

金沢医科大学は、実習に重きを置いた教育方針であることが特徴です。
看護体験実習や救急車同乗実習など、さまざまな実習カリキュラムが組まれており、実際に医療分野に就職した際にも、主体的に行動できる知識を身につけられます。
また、学生サポートが充実しているのも特徴です。教員にはオフィス・アワーという時間が設けられており、オフィス・アワーの時間帯なら、教員に予約なしで相談できるようになっています。
愛知医科大学
愛知医科大学は、学習環境が整っている点が注目されています。
愛知県は名古屋という大都市があることから、自宅から通っている学生も多く、アクセスの良さは同大学の強みといえるでしょう。
もちろんアクセス面だけではなく、設備面でも充実しています。
建物など設備がきれいに保たれており、教育面では先進医療の教育に力を入れている大学です。
近畿大学
近畿大学医学部では少人数制による講義を推進しています。
そのため、教員と学生の距離が近くなることで、質の高い学びが得られることでしょう。
医療従事者になるための知識を学びつつ、現代医療の問題点についても考え、解決するための道筋を立てられるような人材の育成が近畿大学医学部の教育方針です。
また薬学部との連携や、理工学部と協力してレーザーを医療に導入する取り組みなど、総合大学の特色を活かした活動が盛んなのも特徴です。
川崎医科大学
川崎医科大学は良医を育成するために、6年間一貫した教育カリキュラムが組まれています。
1年生から専門教育を実施し、地域医療への適応力を高めるため、地域医療に関する教育を重点的に学びます。
その後も学年ごとに明確なカリキュラムが組まれているので、講義に参加すれば医師として活躍できる知識と技術を身につけられる大学です。
久留米大学

久留米大学医学部は、現代医学の最先端教育を教えるだけではなく、人格形成にも非常に力を入れているのが大きな特徴です。
キャンパス内には李臨床現場で必要となる医療技術を実践的に習得可能な訓練施設があり、卒業後、医療現場で即戦力となるような医師や看護師を多く輩出しています。
創立90年以上の歴史を持つ地域に根差した大学でもあり、地元企業から多くの支持や支援を受けているのも同大学の特徴です。
福岡大学
福岡大学は多くの学部を有しており、他学部の学生と交流できる環境が整っています。
また、福岡大学病院には先進的な設備が整えられており、新しい医療技術を身につけられます。
国際交流を積極的に推進している大学であり、海外研修や短期海外派遣にも参加可能です。
研修や派遣の経験を活かし、発展途上国や医療支援が必要な地域などで医療業務に携わる卒業生も存在します。
昔は女子に不利な私立医学部があった

合格率の男女差などあってはならないことですが、過去には入試において女子に不利な判定を下していた大学が存在していたことは紛れもない事実です。
例えば、東京医科大学医学部の入試において、性別を理由に不合格にされたとして元受験生の女性が訴訟を起こし、訴えが認められた事例があります。
東京地裁は、27人に対して計1,826万円を支払うように命じました。
ほかの大学では現在も審議が継続中のものもあり、医学部の男女差別問題が完全に解決するにはまだまだ時間が必要です。
私立医学部を目指す女子が予備校を選ぶときのポイント

医学部を目指すと決めたのならば、医学部に特化した講義を受けられる予備校を選ぶとよいでしょう。
以下の条件を満たす予備校であれば、入校を検討して問題ありません。
・医学部専門の教育カリキュラムがある
・女性講師が在籍している
・質問や課題に対して回答してくれる方(チューター)が在籍している
また、学習アドバイスなどをしてくれる大学生のチューターは女性が多い予備校を選ぶと良いです。
医学部受験における女子ならではの悩みや疑問に答えてくれるので安心して勉強を進められます。
横浜予備校には横浜市立大学医学部医学科の女性チューターが多数在籍しています。
悩みや疑問を持っている方は、お気軽にご相談ください。
女子差別の少ない私立医学部を狙おう

医学部を目指している女子は、女子の入学者が全体の半数以上または女子の合格率が高い私立医学部の受験を検討するとよいでしょう。
以前と比べればかなり改善されましたが、いまだに医学部は男女で合格率に差がある大学が存在するのも事実です。
女子差別が少なく、女子の合格率が高かったり、入学率が高かったりする大学を選択すれば、合格率の差を気にすることなく勉学に専念できます。
医学部と一口に言っても学べる内容は実にさまざまです。
将来、自分がどのような現場で活躍したいかを明確にすると、自分にとって適切な大学が見えてくることでしょう。
進むべき大学を見つけたら試験内容の出題傾向を研究して、合格するために必要な得点を100%達成できるようになるため、繰り返し問題を解き続けましょう。
横浜予備校は、医学部・難関大学への合格実績が豊富で、2024年度も聖マリアンナ医科大学・東海大学など本記事で紹介した大学への合格者を輩出しています。
横浜予備校では医学部に特化したコースを用意しております。
医学部の入試問題に精通したプロ講師が授業を担当します。
能力別・科目別に一クラス平均2名のクラス編成で授業をすすめて行くので科目ごとに自分にピッタリの授業を受けられるのが特徴です。
また、チューターから大学の生の情報を聞くこともできるので勉強へのモチベーションも上げやすいです。
学費は医学部専門予備校のおよそ半分の学費なので通いやすい学費設定になっています。
過去には4ヶ月で偏差値を25も上昇させるなど、生徒一人ひとりの実力を伸ばす環境が整っているのも他校にはない横浜予備校の大きな特徴です。
私立の医学部受験を考えている方は、ぜひ横浜予備校の無料相談にお越しください。