
私立大学医学部受験を目指したいけれど、何から手をつけてよいかわからないと思っていませんか?また、お子さんのサポートをしたいとお考えの保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
私立医学部の受験対策は早期スタートが重要といわれています。医学部の試験は難易度が高いことに加え、倍率が高い状態が続いています。医学部の合格をつかむには十分な勉強時間の確保が必要です。
本記事は、受験科目別の学習方法や志願理由書の書き方、面接や小論文対策を中心に解説しています。
目次
私立医学部入試の現状

私立大学医学部の定員は限られていますが、毎年医師を志す学生はとても多く、受験者数が1,000人を超える大学も少なくありません。倍率は前期・後期に関わらず3.0〜145.2倍でとても高くなっています。
受験科目は英語・数学・理科・小論文・面接です。一部、適性検査や国語を受験科目とする大学もみられます。東海大学は、2024年の受験科目に数学Ⅲがなく、理科も生物・物理・化学の3科目のうち1科目となっています。
これらの科目に苦手意識のある受験生や勉強開始時期が遅れてしまった受験生にとっては有利な条件になるかもしれません。
私立医学部に合格する受験生の学力水準は一般的に偏差値62.5〜70です。
大学ごとに受験科目の詳細が異なり、医学部の入試に共通テストを利用するケースもみられます。志望先の大学はどのような受験方法があるのか早めに把握しておくとよいでしょう。
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私立大学医学部の出願準備対策

大学に願書の請求をする時期や出願時期には期限があります。スケジュールを把握して間に合うように準備しましょう。
志願理由書は後の面接試験でも大学側が参考にする大事な書類です。書き方のポイントを押さえて合格するための準備を整えましょう。
ここでは一般入試を想定して私立医学部の出願時期・出願書類の準備・志願理由書の作成について解説します。
私立大学医学部の出願時期
出願時期は12月中旬から1月中旬頃が一般的で、早いところでは12月上旬からの場合もあります。
共通テストを利用している大学では締め切りが早いことがあるため注意が必要です。
出願書類の準備
出願時期に間に合うように願書を取り寄せましょう。
早い学校では願書が8月頃に、遅くとも10月頃にはできているため、そのくらいの時期に取り寄せるのがよいでしょう。
願書が届いたら、やるべきことをポイントごとに整理しましたので、ぜひ活用してください。
志願理由書を作成
医学部の入試ではほとんどの大学で面接試験が行われます。面接官はこのときに志願理由書を参考にして受験生に質問を行うため、作成は慎重に行わなくてはなりません。
志願理由書を書くときは以下のような構成を意識すると読みやすい文章になり、試験官にも伝わりやすくなります。
・医師の志望動機
・目指したい医師像や将来の理想像
・大学で学びたいことや取り組みたいこと
・大学の志望動機
・まとめ
医師の志望動機を書くときは、なりたいと思ったきっかけと、今後どういう医師になりたいかの決意をあわせて書くことがポイントです。
各大学にはアドミッションポリシーが示されています。アドミッションポリシーとは大学の理念や教育方針と、どのような学生を求めているかを定めたものです。
このアドミッションポリシーや大学のカリキュラムなどが志願理由書や面接内容と合致するように書きましょう。
私立医学部の受験科目ごとの対策

私立医学部の受験科目は、一般的に英語・数学・理科(生物・物理・化学のうち2科目のことが多い)・面接・小論文です。
医学部の英語は配点が高い傾向にあるため、しっかりと対策を講じて試験に臨みましょう。
大学ごとに傾向や対策が異なります。すでに志望校が決まっている場合は志望校の出している新しい情報をチェックして対策しましょう。
ここでは、受験科目ごとに対策を詳しく解説します。
点数に差がつきやすい英語
医学部の受験生は理数系の科目が得意で、英語に苦手意識を持っている生徒が少なくありません。ほとんどの大学で英語の配点は高い傾向があります。
したがって、英語の成績次第で合格が左右されるといえます。
英語力の向上には、次の3点が重要です。
・語彙力
・文法知識
・読解力
私立医学部の英語の試験は、長文読解の比重が高いことと、正誤・整序問題の出題が多い傾向にあります。
長文問題のテーマは医学であることが多いため、英文を速く読みこなす能力に加え、医学の背景知識も必要です。
医学の背景知識は新聞を読むことで身に付けられます。英単語は基本的な単語だけでなく、医系英単語を1冊選んで覚えておきましょう。
私立医学部の英語は基礎を固め、長文を速く正確に読めるようにし、語彙力を向上させるのがポイントです。
横浜予備校ではわずか4ヶ月で英語の偏差値が20近く伸び、苦手な英語を短期間で克服した生徒が多くいます。
数学の対策
数学の勉強のポイントは計算力と基礎固めです。計算力不足を感じている方は計算スピードを上げつつ正確性も高めましょう。
基礎固めの方法は、定理や公式の説明が書かれた参考書や教科書を選んで熟読することです。例題がついていればなおよいでしょう。
基礎が固まってから応用問題や過去問を解きます。勉強するときはストップウオッチやタイマーなどで時間を計って解き、解答スピードを上げるように意識しましょう。
点数を伸ばしやすい化学・物理
理科の科目は物理・化学・生物から2科目選択する大学がほとんどです。生物を選択する学生は少ない傾向にあります。
生物を選択する学生が少ない理由は、暗記量が膨大で読解力も求められるため、得点しづらい傾向があるためです。
逆に物理は数学が得意な生徒ならとても伸ばしやすい科目になります。
化学は、単位換算と化学反応式を使った計算問題ができればどこからでも学習ができるので短期間で点数を伸ばせます。ポイントは以下のとおりです。
・教科書の内容をしっかり覚える
・計算力を身に付ける
・大学の傾向を知るために過去問を解く
・試験時間が短いのでスピードも大事
化学は理解力が問われるため、勉強の際は理解しているかを確かめながら進めるようにしましょう。
物理は、暗記項目は化学や生物より少ない傾向にあります。まず力学の基本を理解しておけばほかの分野の学習はどこからでも手をつけられます。教科書を使って全範囲の基本事項をひととおり学習して頻出パターンを覚えましょう。
物理は暗記項目が少ない分、問題ごとに考えて応用する力が求められます。
大学ごとに異なる面接試験
医学部の面接試験は、ほとんどの大学で必須となっています。
面接は個人面接の大学もあれば集団面接のケースもあります。よく聞かれる項目についてはあらかじめ回答を考えておきましょう。
面接の配点は高い傾向にありますが、配点を設けていない大学もあります。以下は面接で質問される項目の例です。
・勉強意欲
・コミュニケーション能力
・医師の志望動機
・大学の志望動機
・自己PR
・質問の内容を理解して自分の言葉で考えて返答できているか
・医療ニュースに関する質問
面接の形式や人数、面接時間などを公表している大学も少なくありません。志望校の傾向を調べて適切な対策を講じましょう。
早い段階で対策したい小論文
論理的な思考力を評価するために、面接や小論文を重要視する傾向が高まっています。大学によっては小論文が課されない場合もあります。以下は小論文の出題例です。
・課題文型
・テーマ型
・表・グラフ読み取り型
・写真や絵画をみて感じたことを表現する
課題文型は、あらかじめ用意された文章を読み、その内容について自分の考えを示して内容を要約することが求められます。普段からさまざまな物事に対する自分の意見を主張できるようにしておきましょう。
テーマ型は、考察や解説を求めるもので抽象度が高く、与えられたテーマについての知識がないと書けません。テーマは医療に関するものだけでなく、社会問題や時事問題などからも出題されるため、日頃から世の中の出来事に関心を持つことが大切です。
私立医学部に合格するためのポイント

私立医学部に合格するためには戦略的に行動することが重要です。早めに志望校を決めて準備を進めることで、スムーズな受験対策が可能になります。
ここでは、基礎力の徹底・問題を解くスピードの向上・過去問の活用・スケジュール管理や体調管理のポイントを詳しく解説します。ぜひ受験対策に役立ててください。
早めに志望校を決めて受験科目を定める
早めに志望校を決めるメリットは、大学ごとに異なる受験科目を定めて効果的な勉強が進められることです。
受験科目の基礎から応用まで段階的に学力をつけていくことが大切です。
各科目の基礎を完璧にする
受験勉強で大事なポイントは、各科目の基礎を完璧にすることです。
高校2年生のうちに基礎をしっかり固めておくのが理想的ですが、遅くとも高校3年生の夏までには終えるように計画を立てましょう。
数Ⅲは高校3年生から学習することが多いのですが、それからの勉強では間に合わない可能性があります。数Ⅲはできれば高校2年生の夏頃から始めるようにしましょう。
問題を解くスピードをつける
私立医学部の試験問題は制限時間が短めに設定されていることが多いので、問題を正確に速く解く力が求められます。一つ一つの問題はそこまで難解ではないので、基本的な問題をしっかりと解く力をつけておきましょう。
英語は長文の文章が長めなので速読力が必要です。数学は計算が遅いと問題が解ききれなくなって、得点が下がってしまいます。日頃から時間を計って勉強するのが効果的です。
過去問は3年分以上解く
過去問を解くことは受験対策で必須です。ただし、過去問を解くのは基礎が終わってからにしましょう。
過去問を解く目的は入試本番の形式に慣れることと、学習のなかで理解が不足している部分や弱点を見つけることです。
過去問は少なくとも3年分以上解くようにしましょう。赤本であれば5年分収録されているため、1冊をしっかりと活用すれば十分な対策になります。大学ごとに異なる入試形式を把握しましょう。
スケジュール管理や体調管理も重要
私立大学では日程が重なるケースも少なくないため、志望校の選択では試験日程までを含めたスケジュール調整が必要になります。
スケジュールで優先するのは第一志望の日程です。次に移動による時間のロスや体調面を考慮しましょう。
規則正しい生活を送ったり、人混みを避けたりするなどして試験当日に備えましょう。
塾・予備校で志望校の情報を入手する
受験生にとって、志望校の入試傾向を調べたり、新しい情報を手に入れたりスケジュール管理をしたりするのは容易ではありません。モチベーションの維持や苦手の克服、短期間で成績をどう上げたらよいかわからないときは専門の予備校に頼りましょう。
医学部は一般の大学入試とは違い、面接や小論文など対策は多岐にわたります。医学部の受験を専門にしている予備校の利用が合格への近道になります。
横浜予備校は、医学部や難関大学に特化した予備校として、豊富な受験情報と徹底した入試傾向の分析をもとに、志望校合格までの適切な学習プランを提供しています。
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私立の医学部対策は早いうちから準備することが大切

私立の医学部対策は早期スタートが成功の鍵です。
膨大な勉強量を、効率的かつ戦略的に学習を進めることが重要です。科目別では英語の配点が大きく、合否に与える影響は少なくありません。また、医師としての資質が問われる面接や小論文の試験対策も重要です。
私立大学は学校ごとに入試の科目や傾向が異なります。志望校が決まったら、その大学に適した対策を行うことが重要です。私立医学部を併願する場合は試験日程を踏まえたスケジュール管理が欠かせません。
横浜予備校では、経験豊富な講師による個別指導が受けられるのが大きな特徴です。
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