今回の記事では推薦入試合格者と一般入試合格者の比較をしてみたいと思います。
目次
推薦入試と一般入試では、合格者に学力差があるのか
推薦入試、特に学校推薦型選抜(指定校制)で進学する生徒さんからよく、「推薦で入ったから、大学でついていけるか心配です」と言われます。一般受験で入った人と学力差があるのでは、と思っているからでしょうか。
では推薦入試と一般入試には何が必要だったのか、考えてみましょう。
学校推薦型選抜(指定校制)に必要なこと
学校推薦型選抜(指定校制)には学校の成績が大きく関係しています。学校推薦型選抜(指定校制)は基本的に校内選考で決まるため、学校の成績が上位であればあるほど有利です。そのためには、高校1年生の時から定期試験で高成績を取り、普段から提出物などをきちんとこなしておく必要があります。つまり、高校1年生の時からコツコツと勉強をしているはずです。
学校推薦型選抜(指定校制)で進学される生徒さんの多くは、普段からコツコツと勉強する能力があると思います。つまり、大学入学後も普段からコツコツと勉強を続け、良い成績を取り続けることができるのでは、と思います。
学校推薦型選抜(公募制)・総合型選抜に必要なこと
学校の成績も関係していますが、学校推薦型選抜(指定校制)とは違い、大学独自に出願書類や筆記試験、面接が課されます。出願資格に、英検や部活動での大会出場経験、ボランティア活動、留学経験などがある場合は、学校での勉強以外が評価されることが多いです。筆記試験が課される場合は、当日の筆記試験の出来も大きく関係するでしょう。
学校推薦型選抜(公募制)・総合型選抜で進学される生徒さんの多くは、学校の勉強以外の何かを高校時代に頑張ったことがあると思います。つまり、忍耐力や継続力などが身についており、大学に入ってからも勉強を継続して努力することができるのでは、と思います。
一般受験に必要なこと
一般受験は受験本番での一発勝負です。その一発勝負で合格を勝ち取るために、みんな朝から晩まで必死に勉強をしていることでしょう。本当に頭が下がる思いです。
常に不安と戦い、一心不乱に勉強する。この「不安に負けないこと」、これが一般受験では大切だと思います。一般受験で進学される生徒さんは、学力はもちろんですが、精神的、肉体的にとても成長していると思います。大学ではどんな苦難にも負けずに勉強に取り組んでいくことができるのでは、と思います。
まとめ
以上、それぞれの入試方式で合格・進学された方について考えてみました。
たしかに、推薦入試で進学される生徒さんの多くは、合格を手にしてから入学までの期間に勉強をあまりしていない可能性もありますので、入学直後は一般受験で合格した生徒さんと推薦入試で進学された生徒さんの学力差はあるかもしれません。しかし、どの入試方式で進学しても、それぞれの入試方式において必要な能力が各大学の基準を満たしているはずです。大学に進学してからも、その能力を発揮して勉強に取り組んでいれば、あまり学力差はないのではないかと思います。