
大学受験に向けて日本史を勉強している受験生のなかには、漠然とした不安を感じている方も少なくありません。
出題範囲がかなり広く、暗記が中心の科目であることから、学習に苦手意識を持つ受験生もいるでしょう。
2025年度からの新課程に対応するには、日本史を単なる暗記で終わらせず、流れを意識して学ぶことが重要です。
長い歴史の流れを効果的に勉強する方法を身につけるようにしましょう。
本記事では具体的な出題タイプ、勉強のステップと方法を押さえて注意が必要なポイントも解説していきます。
目次
- 大学入試問題に見られる日本史の出題タイプ
- 国公立で見られる論述タイプ
- 私立や共通テストによくある語句記述や選択タイプ
- 東京大学や共通テストでよくある資料活用タイプ
- 日本史の受験勉強のやり方4ステップ
- 歴史の流れを理解する
- 時代ごとの用語や主要人物をチェックする
- 文化史に関する知識を深める
- 各時代の歴史的背景を語れるようにする
- 日本史の大学受験で高得点を獲得するための勉強法
- インプット系とアウトプット系の参考書を用意する
- 学校の進度に合わせずに勉強を進める
- さまざまな形式の問題を解く
- 日本史の受験勉強のやり方に関する注意点
- 一問一答形式の丸暗記だけに頼らない
- 志望校の出題形式を調べておく
- 短期間での詰め込み学習は避ける
- 効率のよいやり方で日本史の受験勉強を進めよう
大学入試問題に見られる日本史の出題タイプ

大学の入試ではそれぞれの大学によって、日本史の出題形式に違いがあります。
受験生の皆さんは受験する大学の過去問や出題傾向を確認し、勉強の計画を立てましょう。
日本史の出題形式は大きく3つのタイプに分類されます。
・論述式のタイプ
・一般的な語句の記述または選択するタイプ
・歴史の資料を通して多面的な視野で回答するタイプ
日本史の出題方法はそれぞれ目指す大学によって異なるため、しっかりと自分が目標とする大学の正しい対策をしましょう。
国公立で見られる論述タイプ
論述式の問題は国公立大学の二次試験で出題される傾向にあります。
また、一部の私立大学の早稲田大学や慶応大学の一部の学部で出題されています。
論述式の問題は、物事を筋道立てて考える思考力や表現力が培われているかどうかを判断する問題形式です。
歴史でいうと因果関係をしっかりと理解し、点ではなく線として日本史をとらえ、定められた文字数のなかで論述できるか見極める選考方法です。
文字数は200字から400字程度の出題が多いです。
横浜予備校では知識の固定化を目指し、復習徹底特訓と呼ばれるシステムがあります。
授業内容をしっかりと消化できるように学習計画を一緒に制作し、問題点を改善していきます。
また、横浜予備校では授業で知識をインプットするだけでなく、ハマトレと呼ばれる演習授業で知識のアウトプットを行い習った事の定着を図ります。
ユニークな授業を組みながら個別のカリキュラムに基づいた学習方法で、横浜予備校では経験豊富な講師陣が、あなたの志望校合格に向けた道筋を丁寧にサポートします。
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私立や共通テストによくある語句記述や選択タイプ
高校で学んだ歴史の知識を問う形式が多く、語句の正誤判定や時系列での並び替えが出題されます。
語句の記述に関しては、日本史は文献や人物の名前などさまざまな用語も正確な漢字で書けるように練習しておきましょう。
2025年の共通テストから新課程入試が始まりました。
これまでの日本史Bが廃止され、日本史探究に移行しました。
さらに、歴史総合が加わり近現代史を日本史と世界史の分野を超えて学ぶ必要があります。
東京大学や共通テストでよくある資料活用タイプ
資料集とは写真やグラフ、地図などが掲載されている資料のことです。
日本史の知識だけではなく、資料を読み解く力が求められています。
資料を活用した問題では、事象の時代背景や流れを理解しておくことが重要です。
因果関係や出来事の時系列の理解が大切なポイントなので、歴史の資料集を使い写真や地図を日常的に確認し、理解を深める習慣をつけましょう。
日本史の受験勉強のやり方4ステップ

日本史を勉強するうえで理解しておくべきことは、日本史は暗記だけの教科ではないということです。
長い歴史のなかで出てくる用語や重要人物など、覚えなければいけない事柄はたくさんあります。
学習するうえで大切なことは、日本史を歴史の流れとしてとらえていくことです。
それぞれの時代背景や事柄をしっかりと紐づけて、理解を深めます。
流れを理解していくと自然と歴史の因果関係を意識するようになります。
勉強のステップを理解することで知識の定着が望めるはずです。
教科のなかでは膨大な量に感じますが、他教科と両立できる学習計画を立て、効率的に勉強を進めましょう。
歴史の流れを理解する
歴史の流れを理解するには、教科書を通読し、通史を意識しながら精読してみましょう。
時代ごとの物語や因果関係を意識しながら読み進め、事柄の背景や前後関係を意識するようになります。
教科書に出てくる写真や図、資料などを利用して主要人物や文化を視覚的に覚えることも効果的です。
時代ごとの用語や主要人物をチェックする
通史で全体の流れを把握した後は、細かい用語や主要人物を時代ごとに確認しましょう。
1つの用語に対して関連する用語や人物を紐づけていくと知識が定着しやすいです。
定期的に少しずつ復習することで、長い日本史も着実に身につきます。
短期的に覚えた用語はすぐに忘れてしまうので、ほかの教科に負担にならないように2〜3日に一度ぐらいのペースでチェックしていきましょう。
文化史に関する知識を深める
文化史は日本史の用語や主要人物と同様に時代ごとにチェックしていくことが重要です。
各時代にできた絵画や建築物には、それぞれの時代背景が反映されているため、その意味を正しく理解する必要があります。
また、作品の写真や絵画がある場合は資料集などを参考にして、実際に見て確認してください。
文字だけではなく視覚的に頭に残すことができ、インプットしやすくなります。
各時代の歴史的背景を語れるようにする
歴史的背景を語れるような勉強とは、すなわち論述練習を普段の学習に取り入れることです。
「国公立志望ではないから関係ない」と考えず、論述練習を取り入れることが日本史の学習には効果的です。
改正された大学受験制度においては、理論的な思考をもつ生徒が求められています。
そうした背景のなかで論述問題に取り組むことにより、自然と日本史の理解が深まっていきます。
日本史の大学受験で高得点を獲得するための勉強法

日本史の勉強は、前述した流れを繰り返すことで知識の定着につながります。
時代ごとに区切る方が進めやすいのか、それとも出来事や人物を軸に学ぶ方が自分に合っているのかを見極め、勉強法を確立しましょう。
日本史は頻出分野だけ勉強すればよいわけではないので、志望校の出題傾向をしっかりと確認しましょう。
高得点を狙える勉強法をお伝えします。
インプット系とアウトプット系の参考書を用意する
通史を通して教科書や参考書でインプットしていきます。
同時にアウトプットをすることが重要で、日本史はインプットとアウトプットを繰り返すことが有効です。
インプット系の参考書には図録などの資料集もおすすめです。
アウトプット系は教科書の穴埋め形式や覚えるべき優先順位を解説した参考書もあるので志望する大学にあわせて用意しましょう。
学校の進度に合わせずに勉強を進める

学校の授業では日本史すべての範囲が高3の12月に終わる学校も少なくありません。
学校の進度に合わせていると近現代史に届かず、受験に間に合わないこともあります。
受験勉強として日本史を勉強するのであれば、学校とは別の進度で勉強計画を立てましょう。
横浜予備校では各生徒の学力を詳細に分析し、それぞれに適切なカリキュラムを作成します。
志望校に合わせた戦略的な学習が可能です。
個別カリキュラムに基づいて各生徒の学力や目標に合わせた細やかなサポートの提供が可能です。
日本史のようなアウトプットを重視する教科でも多様な授業を通して、生徒の思考力や表現力を高めるプログラムが用意されています。
また、独自に作成したオリジナルの参考書やテキストが提供され、市販の教材では得られない入試に特化した内容が盛り込まれています。
こうした教材と指導体制により、生徒一人ひとりの学習をより効果的にサポートすることが可能です。
まずは、お気軽に無料相談をお申し込みください。
さまざまな形式の問題を解く
インプットした知識は、さまざまな問題を解くことで積極的にアウトプットしていきましょう。
基礎レベルの資料問題では一問一答で回答できる問題集や参考書の空所補充型の問題集もおすすめです。
過去問のような入試実践問題集や論述問題も、知識の定着には欠かせません。
学習計画を立てて各問題集に取り組み、弱点を見極めながら繰り返し学習しましょう。
日本史の受験勉強のやり方に関する注意点

日本史を勉強する際に注意すべき点がいくつかあります。
長い時間を費やして受験勉強をしてもまったく知識が定着しておらず、点数が伸びなかったと後悔する前に押さえておきたいポイントです。
間違った勉強法は時間の無駄になってしまいます。
効率的な勉強方法を理解しましょう。
一問一答形式の丸暗記だけに頼らない
日本史の教科書の用語や年号ばかりを機械的に丸暗記するのはやめましょう。
大切なのは用語や年号に関わる出来事を関連付けて覚えているかどうかです。
用語から何が連想されるか、どうなったかと紐づけて学習しましょう。
その繰り返しで知識の定着を図ります。
志望校の出題形式を調べておく
早い段階で志望大学が決まっている方は、志望校の出題形式を確認しましょう。
共通テストの日本史は広範囲で出題されますが、国公立の二次試験や私立大学の一般選抜は出題分野に偏りがあります。
特に入試直前の時期は、どの時代や範囲に集中するべきかを確認しておきましょう。
短期間での詰め込み学習は避ける
日本史の知識の定着はインプットとアウトプットを繰り返し、何度も学習することで身に付きます。
短期間で詰め込んだ知識は応用がきかず、すぐに忘れてしまう可能性があります。
効率的な学習計画を立ててじっくりと取り組むことを心がけましょう。
効率のよいやり方で日本史の受験勉強を進めよう

日本史の受験勉強はしっかりと歴史の流れをとらえ、用語や重要人物の時代背景を理解する学習が必要です。
また、インプットしたことをアウトプットし、繰り返し行うことで知識として定着させていきましょう。
2025年度からの新課程の共通テストでは歴史総合が必修化されました。
大学入試は国公立大学や私立大学とさまざまな出題方式をとっています。
志望大学の入試要項を確認して出題範囲や方式を理解し、対策しておきましょう。
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