
近年、大学受験を成功させる方のなかには、塾や予備校を利用する方も多くいます。
しかし、経済的な理由や近くに塾や予備校がないなどの理由から、独学での大学受験を検討している方もいるでしょう。
塾や予備校に行かず、独学で大学受験を乗り切ることは可能です。
しかし、独学には限界があり、大学受験の成功率を下げるリスクもあるため注意が必要です。
この記事では、独学での大学受験が難しい理由や注意すべきポイントを詳しく解説します。
自分が独学に適しているか不安に感じている方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
目次
大学受験の独学には限界がある?

独学で大学受験を成功させることは不可能ではありませんが、成功させるためには膨大な勉強時間以外にも綿密な計画や厳しい自己管理が求められます。
そのため、大学合格の可能性を高めるために、塾や予備校に通う方も少なくありません。
文部科学省・令和5年度子供の学習費調査によると、全日制高校に通う生徒の通塾率は公立で約38.7%・私立で30.1%です。
結果だけをみると通塾しない学生が多いように思われますが、令和6年度学校基本調査によると、大学への進学率は59.1%です。
このことから、大学受験生に絞ると、塾や予備校への通塾率はさらに高いと予想されます。
大学受験生の多くが塾や予備校を利用しているのは、大学受験の独学には限界があるからです。
独学で大学受験に挑む心意気は素晴らしいですが、大学受験に成功しなければ元も子もありません。
独学でも大学受験を乗り切れるのか、現実的に検討し、塾や予備校に通うべきかどうかを判断しましょう。
塾や予備校に通わずに大学受験をするデメリット

大学受験に独学で挑戦する際には、独学のデメリットを知っておく必要があります。
デメリットを知らずに独学で挑戦すると、大学受験に失敗するリスクが高まるからです。
ここからは、塾や予備校に通わずに大学受験をするデメリットを解説します。
独学では苦手の克服が難しい
自分の得意分野だけを勉強していても、大学受験には合格できません。
合格するためには苦手な分野を特定し、克服する必要があります。
しかし独学で勉強していると、どうしても得意な科目や単元ばかりを集中的に勉強してしまいがちです。
その結果、苦手分野を見落としてしまう可能性があります。
たとえ気付けたとしても、克服の仕方がわからず、結果的に全体の足を引っ張ってしまうケースもあるでしょう。
塾や予備校に通っていれば、先生たちが客観的にみてくれるため、自分でも気付けなかった弱点を明確にすることができます。
また、克服するための適切なアドバイスをもらえるので、効率的に学力を上げられるでしょう。
新しい情報を得にくい
大学受験を成功させるには、常に情報に敏感でなければなりません。
大学によっては受験内容や試験方法が変更される可能性があります。
変更に気付く時期が早ければ早いほど、対策が立てやすくなるでしょう。
塾や予備校の教師は長年の経験から大学受験の傾向やトレンドも把握しているだけでなく、常に大学の試験に関する情報をリサーチしています。
そのため、変更があれば教師からすぐに教えてもらえるでしょう。
さらに、過去にどのような学力の生徒が志望校に合格できたのか、これまでの実績からアドバイスをもらえるのも特徴です。
独学の場合は、大学受験の情報もすべて自分でリサーチしなければなりません。
大学受験では一分一秒が貴重なため、その貴重な時間を情報収集にとられてしまうのは、大きなリスクといえるでしょう。
志望校に特化した対策が難しい

大学受験と一言でいっても、志望校によって難易度や受けるべき科目は異なります。
受ける科目が同じでも、大学によって出題傾向が異なることがあります。
そのため、志望校ごとの入試傾向を分析し、どのような問題が出題されやすいかを把握する必要があります。
また、面接や小論文の対策も、独学では十分に対応するのが難しい場合があります。
塾や予備校は常に大学別の入試内容をリサーチし、志望校にあわせたカリキュラムを提供しています。
そのため、志望校に特化した授業内容で効率的に受験勉強を進めることができるでしょう。
モチベーションを維持しにくい
塾や予備校は周りに同じ目標に向かって努力している仲間や、励ましてくれる教師がいます。
しかし、独学の場合は一人で勉強しなければならないため、モチベーションが下がりやすい点がデメリットです。
また家で勉強している場合、漫画やテレビ・本など周りに楽しい娯楽があるため、気が散って勉強に集中できないケースもあるでしょう。
カフェや図書室で勉強しても、スマートフォンをいじってしまい、勉強のモチベーションが下がってしまう方も少なくありません。
さらに、勉強の成果が感じられないと、モチベーションはさらに下がってしまいます。
いろいろなことを犠牲にして一生懸命取り組んでいるにも関わらず、受験勉強が進んでいる気がしなければ、意欲が続かないのは自然な現象です。
塾や予備校は周りに切磋琢磨できる友人や、褒めてくれる教師がいるため、勉強の成果を実感しやすくなります。
学習計画を立てにくい
大学受験は長期戦なので、学習計画が重要なポイントです。
一学期の間や夏休み期間中など、具体的な期間を決めて細かく計画を立てなければなりません。
苦手分野を分析し、克服するにはどれくらいの勉強が必要なのかを見極めたうえで、計画に反映させましょう。
せっかく計画を立てても、思うように進められなければ対策が間に合いません。
最初に立てた計画を、定期的に見直して、うまく進んでいない場合には計画の立て直しが必要です。
計画が自分にあっていないと、大学受験までに勉強が終わらない可能性があります。
独学で大学受験をする場合の注意点

独学で大学受験を成功させるには、注意点を理解し、適切な対策を立てなければなりません。
ここからは、独学で大学受験を成功させるための注意点を解説します。
学習時間を決める
独学の場合、勉強に集中できなかったり、ついサボってしまったりするケースが少なくありません。
塾や予備校のように強制的に勉強モードに入れるわけではないため、なかなか勉強を習慣化できないのが、独学ならではの悩みです。
勉強を習慣化するためにも、学習する時間帯を決めておきましょう。
具体的な勉強スケジュールを立て、その時間になったら勉強する気になってもならなくても強制的に机に向かうようにします。
学習パターンを体に覚えさせ、毎日続けることで、自然と学習習慣が身についていきます。
大学受験までの学習スケジュールを早めに立て、それに合わせて毎日の学習時間を決めていきましょう。
定期的に模擬試験を受ける
模擬試験は、自分の学力レベルを客観的に理解するのに役立ちます。
模擬試験の結果で、自分の苦手分野や弱点が見えてくるケースも少なくありません。
今までの学習計画でよいのか、それとも勉強方法を変えた方がよいのか、判断する助けになるでしょう。
また、模擬試験では実際の受験環境に近い状況で試験を受けられます。
この状況に慣れておくと、大学受験本番の緊張感を軽減できるでしょう。
塾や予備校では模擬試験の結果をもとに、効果的な復習と対策を立てるためのプロ目線でのアドバイスが受けられます。
模擬試験の結果をもとに効果的な復習と対策を行うためには、専門家のサポートが不可欠です。
横浜予備校では無料相談で模擬試験の結果を分析し、自分にあった対策プランを立てられます。
少人数制(1クラス平均2名)を徹底しており、それぞれの生徒の学力や目標に合わせた細やかなサポートを受けられるでしょう。
現状の理解度を把握したい方は、横浜予備校の無料相談がおすすめです。
模擬試験の結果をもとに、合格に向けた的確なアドバイスを受けることができます。
まずはお気軽にご相談ください。
志望校に合った参考書を選ぶ

大学受験には参考書や問題集を購入する必要があります。
購入時には、志望校のレベルにあったものを購入しましょう。
考えずに選ぶと、いくら勉強しても合格基準に届かない可能性があります。
ただし、自分の学力レベルに釣り合っていないと、難しすぎて学習が進まないケースもあるでしょう。
自分で理解しながら進めていくためには、図解や解説がわかりやすい参考書を選ぶのがポイントです。
特に苦手な分野をわかりやすく解説している参考書なら、独学でも勉強を進めやすいでしょう。
志望校の過去問を解く
志望校の過去問を解くと、志望校ではどのような問題が出されるのか、傾向を把握できます。
過去問として活用したいのが赤本です。
赤本はほとんどすべての大学を取り扱っており、3~7年分の過去問が掲載されています。
解説はシンプルなので、わからない場合は学校の先生に質問しながら進めていきましょう。
赤本以外にも、大学の公式ホームページに過去問が掲載されているケースもあります。
ホームページの過去問では、実際の出題形式を体験するのに役立ちます。
ただし、解説がないものも多いため、それだけで学習を進めていくのは難しいでしょう。
独学での大学受験に向いていない方

独学での大学受験が向いているかどうかは、学習環境や本人の性格によって変わってきます。
ここからは、独学での大学受験に向いていない方の特徴を解説します。
一つでも当てはまる方は、大学受験を成功させるためにも塾や予備校の活用を検討しましょう。
自己管理に自信がない
独学はスマートフォンやテレビ、ゲームなどの誘惑に負けず、自分で立てた学習計画のとおりに勉強を進めていかなければなりません。
そのためには、モチベーションを維持し、毎日勉強を継続する自己管理能力が必要です。
自己管理に自信がない方は、独学ではなく塾や予備校での勉強がおすすめです。
塾や予備校ではカリキュラムに沿った授業が行われるため、通うことで自然と学習のリズムを作ることができます。
学習環境が整っていない

集中して学習に取り組むためには、学習環境の整備が重要です。
机の上には必要なものだけを置いて、整理整頓するようにしましょう。
散らかっていると、まず片付けから入ってしまい、なかなか勉強に到達できません。
また、ソファやベッドが近くにあると、つい疲れて休みたくなってしまいます。
隣のベッドに横になり、そのまま漫画やスマートフォンに夢中になって時間が過ぎてしまうケースもあるでしょう。
そうした誘惑のあるアイテムは、手の届かない場所に置くことが効果的です。
身近に相談できる方がいない

大学受験の勉強を進めていくと、ほとんどの方が自力では解けない問題に直面します。
自分の力だけで解くのが難しい場合は、学校の先生や先輩などに頼りながら進めていく必要があるでしょう。
身近に相談できる方がいないと、わからない問題をそのままにしておくことになりかねません。
横浜予備校では、学んだ内容をしっかりと定着させるために、独自の工夫を凝らしたプログラムを導入しています。
例えば、生徒が授業内容を整理し先生役として発表するプレゼン授業では、知識を自分の言葉で再構成することで、学習内容の理解を深め、定着させることができます。
生徒だけでなく保護者との信頼関係を深めることも大切にしているため、保護者のお悩みも相談しやすいでしょう。
身近に相談できる人がいない場合は、横浜予備校の無料相談を利用して、自分に合った学習方法や環境かどうかを確かめてみるのがおすすめです。
情報収集が苦手
情報収集が苦手な方も、塾や予備校の活用がおすすめです。
塾や予備校ではさまざまな大学の情報を常に集めており、志望校の情報も集まりやすいでしょう。
情報が豊富だと、どのような対策が有効なのかを判断しやすくなります。
独学の場合は、自分で情報収集をしなければなりません。
勉強に忙しくて情報収集の時間がとれない方や、情報収集の方法がわからない方は、塾や予備校の力を借りてみるのも一つの方法です。
独学での大学受験に限界を感じたら塾や予備校の利用を検討しよう

独学で大学受験に挑戦するのは、決して簡単な道のりではありません。
自分でモチベーションを管理しながら、計画に沿って学習を進めていかなければなりません。
スマートフォンやゲームなどの誘惑に負けてしまったり、どうしても解けない問題が出てきたりすると、独学での大学受験に限界を感じてしまう方も多いでしょう。
自己管理に自信がない方や学習環境が整っていない方は、塾や予備校の活用がおすすめです。
横浜予備校では、受験生一人ひとりに合わせて、効果的な学習方法や受験計画を提案しています。
それぞれの生徒の学力を詳細に分析し、生徒ごとに適切なカリキュラムを作成します。
個別カリキュラムに基づいているため、効率的に受験勉強を進められるのが横浜予備校の特徴です。
全教科に対応した自習支援や定期的な進捗確認も行っており、成績の向上をサポートします。
勉強の習慣がない生徒でも、講師のサポートにより学習習慣を身につけることが可能です。
まずはお気軽に無料相談を活用してみてください。