受験生にとって、夏休みはまとまった勉強時間が確保できる大事な時期です。しかし、「具体的にどれくらい勉強すればよいかわからない」「どこに重点を置いて勉強すればよいかわからない」といった悩みを抱えている受験生もいるでしょう。
本記事では、大学受験を目指す高校生が夏休みにどれくらい勉強をすればよいか、勉強時間の目安を学年別に解説します。併せて、教科別の勉強ポイントや学習の進め方も解説するので、夏休みの計画を立てるときの参考にしてください。
また、高校3年間のトータルで必要とされている志望校別勉強時間は以下の通りです。夏休みの勉強時間を決めるための一つの指針にしていただけると嬉しいです。
目次
大学受験をする高校生の夏休みの学年別の勉強時間の目安
大学受験を目指す高校生にとって、夏休みにどれだけ勉強したかは志望校合格に大きな影響を与えます。学年別の平均時間を知っておけば、夏休みの勉強計画も立てやすくなるでしょう。
各学年の高校生が夏休みにどれくらい勉強しているのかをご紹介します。
高校1年生
高校1年生の中には、高校生活が始まって初めて迎える夏休みを楽しみにしている方もいるでしょう。
「大学受験はまだ先の話だから大丈夫」と考えている人も少なくありません。しかし、高校に入学したての時期は中学とは授業風景が違ったり、生活環境が変わったりするため成績が思うように伸びないことがあります。
そのため、高校一年生の場合は1日に3〜4時間程度の勉強時間を作り、一学期の復習と出された課題を進めるようにしましょう。一学期に学んだことが理解できていないと、二学期はもちろん、その後の授業についていけなくなります。
早い段階でわからない科目の理解をしておけば、目指す大学の選択肢を増やすことができるでしょう。
高校2年生
高校2年生は、大学受験を具体的に意識し始める時期です。夏休みの期間中は1日4〜6時間を目安に勉強し、本格的な受験勉強に向けて長く勉強する環境に少しずつ慣れていきましょう。
しかし、目標としている大学によっては、高校2年生のときから本格的な勉強が必要なケースがあります。
難関大学や受験科目のある国公立大学、医学部の受験を目指す場合は可能な限り勉強時間を確保してください。
高校2年生の夏休みのうちに必要科目の復習を終わらせ理解を深めておけば、本格的な受験勉強を始めたときに過去問題集を使った学習に取りかかりやすくなるでしょう。
高校3年生
受験勉強も本格化する高校三年生にとって、夏休みはまとまった勉強時間が確保できる大切な時期です。可能な限り勉強時間を確保し、できれば1日10時間は勉強しましょう。
高校三年生になると、ある程度志望校や学部が絞れている方も多いはずです。志望校の受験科目に焦点を当てて勉強を進めてください。苦手科目がある場合は、夏休み中に徹底的に復習をしましょう。
また、理科や社会といった暗記科目も、夏休みのうちに勉強をしておく必要があります。夏休みのうちに身につけておけば、過去問題集を使った勉強がしやすくなります。
横浜予備校は、難関大学や医学部受験に特化した予備校として、受験生が学力をあげるためのサポートを提供してきました。学力を徹底的に分析し、生徒一人ひとりに適切なカリキュラムをご提案いたします。
また、少人数制（1クラス平均2名）の指導によって生徒に寄り添い、悩みや不安を打ち明けやすい環境もご用意しています。
夏休み中の計画的な学習で志望校合格を目指したいと考えている方は、まずはお気軽に無料相談へお申し込みください。
教科別の夏休みの勉強ポイント
夏休み中の勉強が志望校合格を達成するために大切なことは理解していても、どのように勉強をすればよいかわからない方もいるのではないでしょうか。
夏休み中に勉強をするときのポイントを、教科別に紹介します。
国語
受験本番では、時間制限があるため文章を早く読み解く必要があります。しかし、夏休み中は時間をかけて丁寧に取り組みましょう。
しっかりと文章を読み解くことを意識して解答をしてください。
間違えてしまった問題は、解説を活用してなぜその答えにたどり着くのか、理解をしましょう。
国語のなかでも古文に取り組むときは、文章の理解力を深めるために文法に重点をおいてください。問題集の解答と参考書や解説の確認を繰り返すとよいでしょう。
数学
まずは学習してきたことを総復習し、苦手な問題や理解できていない部分を把握しましょう。問題集の取り組みと間違えた問題の確認を繰り返し、基礎学力を高めてください。
最初は教科書の例題をよりしっかりと解けるようにし、その後問題集に取り組むようにすると理解が深まるでしょう。
理科
理科は数学と同じように、理解力と計算力の両方が求められます。
まずは復習を丁寧に行い、わからないことを解消してから問題集に取り組みましょう。基礎をしっかり固めることで、応用問題にもスムーズに対応できるようになります。
社会
社会は、歴史と公民で勉強の仕方が異なります。歴史を勉強するときは時代の流れの理解や暗記に重点をおきましょう。どの時期にどのようなできごとがあったのか、年表を覚えるような感覚で取り組むと、暗記も覚えやすくなるでしょう。
公民は、時事問題が出題されることがほとんどです。参考書はもちろん、日頃からニュースをチェックし、情報収集を怠らないようにしましょう。
英語
英単語や熟語の暗記は、移動中や隙間時間でも勉強することができます。まずは単語と熟語を覚えつつ、文法の理解を深めましょう。そうすることで、長文の読解力をあげることができます。
国語と同じように、夏休みは時間をかけて文章問題に取り組むことができます。時間をかけて文章を読み解き、理解力を高めましょう。
リスニングは、耳を英語に慣らすことが大切です。できるだけ毎日取り組み、英語を聞き取る訓練をしましょう。
夏休みの勉強の進め方
高校生にとって、長い夏休みは友達とたくさん遊ぶなど、さまざまな楽しみがあります。しかし、夏休みにどこまで学力を高められたかによって、志望校合格への道が近づきます。
志望校合格に向けた夏休みの学習計画の立て方や過ごし方について解説するので、夏休み中の学習計画を立てる参考にしてください。
学習計画を立てる
夏休みに入ったら、まずは学習計画を立てましょう。
スケジュールを立てるにあたって、始めに苦手科目や理解の足りていない科目を洗い出します。その後、どのように勉強を進めるか、スケジュールに落とし込みます。
スケジュールは、1日単位ではなく週単位で立てることがおすすめです。
1日単位でスケジュールを立てた場合、思うように勉強が進まなかったり急に予定が入ったりした場合に取り戻しが難しくなります。
週単位でスケジュールを立てれば、多少の遅れが生じても挽回がしやすいです。
学習環境や生活リズムを整える
学校があるときは、登校時間に間に合うように起きるなど、ある程度1日のルーティンに沿って生活をします。しかし、長い休みに入ったときは昼夜が逆転するなど、生活のリズムが崩れやすいです。
まずは正しい生活リズムを心がけましょう。また、1日のなかで学習する時間も決めておきましょう。
成り行きで勉強をした場合、予定していた学習計画にズレが生じ、夜遅くまで勉強をするなど体に負担がかかります。
勉強時間をしっかりと決め、睡眠時間を確保して規則正しい生活を送るようにしましょう。
これまでの学習内容を復習する
夏休みの始めの時期は、それまで学習してきた内容の復習に重点をおきましょう。基礎学力が定着していない場合、問題集などの応用問題に対応ができません。
夏休み中は、自分に必要な学習にしっかり時間を使うことができます。内容によっては、学年を遡って復習する必要もあるかもしれません。そのため、まずは理解が足りていないと感じる内容を復習するようにしましょう。
基礎固めを行う
復習と合わせて行っておきたいことが基礎固めです。夏休み中に基礎がしっかりできていれば、志望校の過去問への着手がしやすくなります。
復習と兼ねているので、授業でわからなかった内容やテストで間違えやすかった問題を徹底的に学習しましょう。
苦手を克服する
自分で学習スケジュールを立てることで、苦手科目の克服がしやすくなります。
まだ志望校や学部が決まっていないときは全教科で点数が伸びにくい科目を、すでに決まっている場合は必要科目のなかでも苦手な科目を克服するようにしましょう。まずは基礎から始め、徐々に応用に進むと効率よく克服することができるでしょう。
横浜予備校は、少人数制（1クラス2〜4名）による個別指導を徹底することで、生徒一人ひとりにあった細やかなサポートの提供が可能です。
少人数制を取り入れることで、理解の足りていない分野や苦手科目を洗い出し、克服を目指します。また、専属コーチとの相談や24時間のLINEサポートなど、メンタルサポートの体制も整っています。
夏休みの学習に悩みや不安を抱えている方は、まずはお気軽に無料相談にお申し込みください。
モチベーションの維持が難しい場合は塾や予備校を活用
長い夏休みの期間中、計画的に勉強できる受験生もいれば、始めるまでに時間がかかったり集中力が続かなかったりする受験生も少なくありません。
勉強に対するモチベーションが維持できない場合、勉強が進まず志望校合格への道が遠くなる可能性があります。
このようなときは、学習する環境が整えられた塾や予備校を利用することがおすすめです。
まずは、夏期講習に申し込み、継続できそうだったり自分にあった予備校に出会えたりしたときはそのまま継続するとよいでしょう。
勉強時間を確保して有意義な夏休みを過ごそう
高校生にとって、長い夏休みは志望校合格に向けて勉強するためにはとてもよい機会です。
夏休みに計画的に勉強することができれば、復習や基礎固めに時間を費やすことができ、基礎学力の向上につながります。基礎がしっかり定着すれば、過去問を使った受験対策もしやすくなります。
しかし、一人での学習はモチベーションが維持できず、集中力が続かないことも少なくありません。そのようなときは、塾や予備校などを活用し、勉強に集中できる環境を作りましょう。
横浜予備校は、難関大学や医学部に特化した予備校として、受験生の学力向上のサポートをしてきました。一流の講師陣による少人数制（1クラス平均2名）の個別指導によって、生徒一人ひとりに合わせた学習計画を提供しています。
夏休みに一人で学習することに不安を抱え、学習計画の立て方がわからない方は、まずは横浜予備校の無料相談で悩みや不安をお聞かせください。身につけてきた学力を分析し、志望校合格に向けた適切なカリキュラムのご提案をさせていただきます。
