
大学受験が近づくと、「そろそろ勉強を始めなければ」と思いながらも、「何から手をつければいいのかわからない」「周りはすでに勉強を始めているようで不安になる」といった焦りを感じる方も少なくありません。
大学受験は勉強範囲が広く、何から手をつけ始めたらよいか判断しづらいかも知れませんが、受験勉強を始めるには正しい順序があります。
この記事では、大学受験を何から始めるべきか解説し、準備を進めるための具体的なステップを紹介します。学年別・科目別に必要な勉強方法も紹介しているので、ぜひ受験勉強の参考にしてください。
目次
大学受験の勉強は何から始める?

大学受験の勉強を何から始めたらよいかわからない場合、まずは志望校を決めることをおすすめします。なぜなら、目標がなければ現実とのギャップが把握できず、勉強の要否さえ判断できないからです。
例えば、すでに偏差値が志望校の基準を大きく上回っている場合、勉強量を抑えても合格の可能性は高いでしょう。
このように、どの大学を志望するかによって受験勉強の方針や準備内容は大きく変わるため志望校の決定はとても重要です。
はじめから志望校を1つに絞る必要はありませんが、志望校が決まると受験に必要な科目も定まります。
具体的に勉強すべき科目が明らかになるため、まずは志望校の選定と自身の学力を把握することから始めるとよいでしょう。
受験勉強を始めるための準備

この章では、受験勉強を始めるための準備ステップを具体的に説明します。ステップは以下の5段階です。
・志望大学を決める
・現時点の実力を把握する
・自分の苦手を把握する
・大学受験の仕組みや日程を調べる
・学習計画を立てる
各ステップの目的と具体的な内容を順に説明していきましょう。
志望大学を決める
大学受験を始める第一ステップは、志望大学を決めることです。
受験勉強は目標と現実のギャップを埋める作業になるため、志望大学の偏差値を知ることが重要になります。
大学や学部によって重視される科目や受験に必要がない科目もあります。志望大学や学部を決めることは、効率的に勉強を始めるうえでとても大切なステップです。
まずは志望校を決めて、自分の現在地と比較する準備を始めましょう。
今の時点での実力を把握する
志望大学を決めたら、次は現時点の自分の実力を把握しましょう。
志望校の偏差値と自分の偏差値のギャップが、勉強で埋めるべきギャップになるからです。
実力の把握におすすめなのは、模試を受けたり過去問を解いたりすることです。模試や過去問を解くことで、何の科目が何%程度足りないのか、数字で明らかになります。
ここでまったく解けなくても焦る必要はありません。むしろ、この時点で実力が把握できてラッキーだったととらえるべきでしょう。
自分の苦手を把握する

何回か模試や過去問を解いているうちに、点数が取れない分野や単元の傾向がつかめてきます。
この苦手を把握するステップが、大学受験を成功させるために重要です。なぜなら、得意科目を伸ばすより苦手科目を克服したほうが得点が増やしやすいからです。
例えば、80点を90点に伸ばすより50点を70点に伸ばすことをイメージすると、わかりやすいのではないでしょうか。
勉強を始めたばかりのうちは高得点が取れなくても問題ありません。苦手は伸びしろと考えて、積極的に模試や過去問に挑戦しましょう。
大学受験の仕組みや日程を理解しておく
受験勉強と同時に知っておきたいのが、大学受験の仕組みと日程です。
大学入試は、一般選抜だけでなく学力以外で選抜を受ける試験もあります。
・一般選抜
・総合型選抜
・学校推薦型選抜
総合型選抜と学校推薦型選抜は学校の成績や英検、課外活動などが評価対象となり、面接や小論文で受験する方法です。
推薦は、一般選抜とは受験科目や日程が大きく異なるため、事前にチェックしておきましょう。
試験の日程は国公立大学か私立大学かでも違いがあります。大学入学共通テストの後、国公立大学の二次試験が先に開催され、私立大学の選抜試験がその後に開催されるのが一般的です。
学習計画を立てる
日程を確認したら、試験日から逆算して学習計画を立てましょう。猶予があってもなくても、やるべきこととやる順序は同じです。
苦手を把握するために模試や過去問を解き、苦手分野の勉強が始められるように計画を立てます。
「自分で立てた学習計画に自信がない」「試験まで時間がなくて予定が立てられない」という方は、予備校に相談するのも一案です。
横浜予備校では、受験生一人ひとりの学力や志望校、試験日程に合わせて、無理なく実行できる学習計画づくりをサポートしています。
プロ講師による徹底した学力分析に基づき、優先順位のつけ方や苦手分野へのアプローチなど、具体的なステップを提示するため、初めての受験でも安心感を持って取り組めます。
「自分に合った勉強の進め方がわからない」「計画の立て方に不安がある」という方は、ぜひ一度、横浜予備校の無料相談をご利用ください。
あなたの目標達成に向けて、学習計画を含めた勉強をサポートします。
大学受験に向けた学年別の勉強法

大学受験の勉強は学年に合わせて始めることが大切です。焦らずに基礎から始めて、着実にステップアップを図りましょう。
この章では、大学受験に向けた学年別の勉強ポイントを具体的に説明します。自分の学年に合わせて、勉強内容や勉強時間の参考にしてください。
高校1年生の勉強法
高校1年生は大学受験まで時間の猶予があるため、まずは勉強習慣を身につけることを目的にします。習慣化に向いているのは、教科書を使った各科目の基礎固めです。
例えば、数学の計算力を上げたり基本的な公式を理解したりするような勉強が該当します。高校1年生の平均勉強時間は1時間以下といわれるため、無理なく続けられる範囲で始めましょう。
高校2年生の勉強法
高校2年生では、応用力を養成する勉強に移行するのが大学受験に効果的です。本格的に大学受験が始まる高校3年生への橋渡しになる学年だからです。
教科書だけでなく、問題集を使って勉強すると応用力が身につきます。
解けなかった問題は解けるようになるまで何度もくり返しチャレンジできるのも、時間的猶予がある高校2年生のメリットです。
高校3年生の勉強法
高校3年生は大学受験に向けて、実践力を磨くことが求められます。
実践力の養成には、志望大学の過去問や模試を活用する勉強法がおすすめです。実践的な問題を解くことで出題傾向が把握でき、苦手科目の対策も行えます。
模試の結果が目標に届かなくても、焦らずに一つずつ対応すれば本番までに挽回できます。
横浜予備校では、高校3年生の受験対策を徹底サポートしています。
少人数制による個別指導を通じて、一人ひとりの学力や志望校に合わせた実践的な学習カリキュラムを構築しているのが特徴です。
過去問演習や模試の活用法など、得点力を高める指導を行っています。
また、徹底した学力分析と戦略的なスケジューリングにより、受験直前期でも効率的に勉強を進めることが可能です。
「もう時間がない」「何から手をつけてよいかわからない」と悩んでいる方も、専門スタッフが適切な道筋を一緒に考えます。
ぜひ一度、横浜予備校の無料相談をご利用ください。受験本番に向けて、あなたに必要なサポートを全力で提供いたします。
大学受験に向けた科目別の勉強のポイント

ここまで受験科目の把握や苦手科目の対策の重要性を説明してきました。しかし、「どの教科から始めればよいかわからない」「苦手科目を克服したいが、なかなか進まない」という方も多いと思います。
この章では、大学受験に向けた科目別の勉強ポイントを解説します。
いずれの科目も基礎から少しずつ始めていくことが大切ですので、焦らず着実に進めていきましょう。
国語
国語は現代文と古文、漢文が必須科目ですが、それぞれ勉強法が違います。
漢文は暗記の比重が大きい一方で、現代文と古文は読解力が求められます。
特に読解力は国語だけに留まらず、英語の長文読解にも求められるスキルです。文章をくり返し読むことで読解力は養われるため、日頃から文章を読む習慣を身につけましょう。
数学
数学は数Iから数III、数Aから数Cまでと範囲は広いですが、重要なのは基礎です。
いずれの分野も基礎ができていなければ、大学受験で出題される応用問題が解けません。
数学の基礎は学校の教科書を読むだけで学べますし、わかりにくい場合は中学の教科書も役に立ちます。
暗記に頼り過ぎず、基礎公式や定理は根本から理解できるようにふり返りながら勉強しましょう。
理科

理科は受験する学部によって選択する科目数が変わるのが特徴です。例えば、医学部の場合は化学・物理・生物のなかから2科目を選びます。
科目によって計算や暗記の占める割合が変わるため、自身の得意な分野を選ぶとよいでしょう。
計算や論理が得意な場合は化学や物理、暗記が得意な方は生物が向いています。計算力や論理力は数学にも応用が利くため、理系学部を志望する方は化学や物理の選択がおすすめです。
社会
社会は、地歴公民(地理・日本史・世界史・政治経済・倫理)の中から選択します。専門の学部でない限り、大学入試共通テストのみで受験することが多い教科です。
特に理系の学部では社会の配点は少なく設定されるため、勉強を始めやすい科目がよいでしょう。
社会の選択科目が決まっていない場合は、暗記しやすい政治経済や倫理がおすすめです。
英語
英語は理系・文系に関わらず大学受験で重要視されており、配点が高く設定されている科目です。
特に読解力を問われるケースが多いため、基礎として単語と文法をおさえておくとよいでしょう。
筆記試験は大学によって傾向が異なり、私立大学は長文読解と正誤問題が多い傾向にあります。
リスニング問題が出題されないかも確認しておきましょう。国公立大学は記述式の比重が大きいため、英語力と同時に読解力や文章力を養っておくことがポイントです。
大学受験に向けた勉強を本格的に始めるなら

この記事では、大学受験を始めるための具体的なステップや科目別、学年別の勉強の始め方を紹介しました。
志望校の過去問や模試を解き、苦手克服のための勉強をしていくことで、合格をたぐり寄せやすくなります。
もし「自分に合う志望校が決められない」「苦手科目を克服するコツを知りたい」という悩みや要望があれば、受験対策のプロである予備校の力を借りましょう。
横浜予備校は、一人ひとりの学力に合わせた志望校選びや個別カリキュラム作成を行い、入試に特化したオリジナルの参考書を使って遅れを取り戻すことも可能です。
さらに、経験豊富な講師による質の高い授業と受験専用の学習プログラムで進捗を管理し、あなたの大学受験を最後までサポートします。
「受験勉強を何から始めればよいかわからない」という方は、まずは資料請求や個別相談、または無料体験から始めてみてはいかがでしょうか。ぜひ一度お気軽にご相談ください。