
理系数学の勉強で、どの参考書から手をつければいいのか分からなかったり、現在の参考書で本当に力がついているのか疑問に感じたりする受験生も多いでしょう。
特に医学部や難関理系大学を目指す高校生やその保護者の多くがそのような悩みを抱えています。
理系数学においては、参考書選びが合否を分けるとても重要な要素です。
参考書は、正しく選ぶ・正しく使うことが重要です。
この記事では、MARCHレベルから難関大学レベルまでのおすすめ参考書を紹介し、選び方や活用法を丁寧に解説します。
自分に合った参考書を選び、数学の成績を向上させましょう。
目次
理系数学参考書の選び方

理系数学の参考書を選ぶ際のポイントは、以下の3つです。
・自分の学力に合っているか
・解説が丁寧で理解が進むか
・志望校の出題傾向に対応しているか
途中で諦めたり、積んどく状態にしないためにも、これらのポイントを意識しながら参考書を選ぶことが大切です。
学力にあったものを選ぶ
理系数学の参考書を選ぶ際の最初のポイントは、自分の学力に合ったものを選ぶことです。
今の自分の学力レベルに対して、難易度が高すぎる参考書を選ぶと、理解が追いつかず、1冊を終わらせる前に挫折してしまう可能性があります。
逆に、簡単すぎる参考書を選んでも成長を感じられず、効果的な学習にはつながりません。
以下のレベル分けを参考にしてみてください。
・教科書・基礎・入試初級レベル(白・黄色チャート、入門問題精講など)
・MARCHレベル(青チャート、フォーカスゴールドなど)
・難関大レベル(理系プラチカ、文系プラチカ、やさしい理系数学など)
参考書のレベルを知りたい場合は、書店でパラパラと中身を見てみることをおすすめします。
パッと見て、記述内容がどれだけ理解できるかで、参考書のレベルを把握することができます。
解説が充実している参考書を選ぶ

解説が充実している参考書を選ぶことも重要です。
解法に至る過程、なぜその解法が適用されるのか、どこでつまずきやすいのかなど、丁寧な説明があるかを確認しましょう。
数学では、解答にたどり着くまでのプロセスがとても大切です。
わかりやすく納得できる解説があれば、独学でもスムーズに参考書を進めることができます。
合格のための知識や技術を学べるものを選ぶ
理系数学で難関大学に合格するには、単なる公式や解法の暗記にとどまらず、応用力・論理的思考力・記述力といった本質的な力が求められます。
そのため、選ぶべき参考書も「答えにたどり着く力を鍛えられるかどうか」が重要な判断軸となります。
例えば、なぜその解法になるのかを深く掘り下げて説明していたり、記述形式での答案作成を求められる問題が掲載されていたりする参考書は、入試本番でも活きる実践的な力を養うことが可能です。
【MARCHレベル】理系数学のおすすめ参考書

MARCHや中上位国公立大学を目指す受験生は、典型問題を抜けなくマスターすることが大切です。
以下におすすめの参考書を紹介します。
青チャート
数研出版の『チャート式基礎からの数学』(通称:青チャート)は、全国の高校でも広く採用されている定番の網羅系参考書です。
チャート式シリーズの中では2番目に難易度が高く、基礎から応用まで幅広いレベルに対応しています。
最大の魅力は、基本例題・重要例題・演習問題と豊富な問題数です。
これらを順にこなすことで、MARCHレベル以上の入試にも対応できる実力が身につきます。
一方で解説はやや簡素なため、完全初学者にはやや難しく感じる場面もありますが、「基本を固めながら演習量もこなしたい」受験生にとってはとても心強い一冊です。
4STEP
『4STEP』は、教科書準拠型の問題集として多くの高校で配布されている定番教材です。
1つの単元に対して「基本→標準→応用→発展」と4段階の問題が配置されており、ステップを踏みながら理解を深めていける構成になっています。
理系志望者にとっては、特に後半の応用・発展問題を繰り返し演習することで、ハイレベルな入試問題への対応力が養われます。
ただし、解答解説があっさりしているため、ある程度の基礎力を持ってから取り組むのがベストです。
地道な演習で得点力を高めたい受験生におすすめの教材です。
Focus Gold
啓林館が発行する『Focus Gold』は、網羅系参考書として青チャートと並び称される人気シリーズです。
難易度別の色分けがない代わりに、問題が自然な流れでレベルアップしていく構成となっており、無理なく思考力を鍛えられます。
特に理系志望者におすすめしたいのが、充実したコラムです。
単なる解法解説にとどまらず、数学的背景や大学数学とのつながりまで丁寧に説明されており、数学の本質を理解したい受験生にとっては貴重な学びになります。
深い理解を求める方に適した一冊です。
標準問題精購

『標準問題精講』は、入試レベルの実戦的な演習を通じて数学力を高めたい受験生にぴったりの一冊です。
良問ぞろいで、頻出テーマを網羅しており、単なるパターン暗記に頼らない「考える力」を養えます。
基礎事項を一通り学習したあと、入試本番を見据えて実戦力を磨きたいタイミングで取り組むと効果的です。
また、解説も丁寧で、なぜその考え方が必要なのかをしっかり理解できる構成となっており、単元の本質理解にもつながります。
ワンランク上の得点力を目指す受験生におすすめです。
横浜予備校では、志望校別・科目別に学力を分析し、参考書の使い方や学習の優先順位まで個別に設計します。
さらに、専属コーチによる学習管理面談や講師とのプレゼン授業、365日利用可能な自習室など、自学自習を支える環境も万全です。
自分だけでは気付きにくい「理解の抜け」や「習熟度の確認」も、プロのサポートがあれば安心感があるでしょう。
「どの参考書をどう進めたらいいか迷っている」「自分の実力に合った教材の選び方がわからない」という方は、ぜひ横浜予備校の無料相談をご利用ください。
【難関大レベル】理系数学のおすすめ参考書

難関大受験では、なぜそうなるのかを説明できる力が求められます。
そのため、難関レベルでは、記述力・論理構成力・初見問題対応力を鍛える参考書が必要です。
文系プラチカⅠ・A/2・B
『文系プラチカ』は、標準〜やや難レベルの良問を精選した問題集で、実は『理系プラチカ』よりも難易度が高いとされる一冊です。
MARCHレベルからワンランク上、早慶レベルを目指す受験生にも適しており、理系志望者でも十分に得るものがあります。
特徴は、記述力を鍛える問題構成にあり、1問を深く掘り下げながら論理的に答案を構成する力が養えます。
単なる「答え合わせ」ではなく、「なぜその解法なのか」を突き詰めて考える習慣をつけましょう。
理系プラチカⅢ
『理系プラチカ数学Ⅲ』は、数学Ⅲの重要テーマを網羅した実践的な問題集です。
基本事項の理解を終えた後、「難関大レベルに向けて数Ⅲを武器にしたい」という受験生におすすめの教材です。
問題はやや手応えのあるものが多く、単なる知識ではなく柔軟な思考力を求められます。
標準〜応用問題を通して、入試本番で問われる「考える数学」に慣れることができ、苦手意識を克服したい人にも効果的です。
やさしい理系数学

『やさしい理系数学』は、記述式問題のトレーニングに特化した良問集です。
タイトルの「やさしい」に反して、基礎を土台に応用力までしっかり鍛えられる構成となっており、共通テスト〜中堅国公立レベルを確実に突破したい受験生におすすめです。
特に1問1問に丁寧な解説がついており、解答プロセスの理解や言語化を重視する学習に向いています。
じっくり時間をかけて「どう書けば伝わるか」「なぜそう解くのか」を意識して取り組むことで、記述答案の完成度が大きく向上します。
ハイレベル理系数学
『ハイレベル理系数学』は、東大・京大・医学部レベルの入試に対応するための超実践型問題集です。
1問に対して複数のアプローチが提示されており、数学的な思考の深さ・柔軟性を鍛えるのに適切です。
特に「制限時間内での思考→記述→見直し」の一連の流れを意識して使うことで、本番さながらの訓練ができます。
復習では「なぜ解けなかったのか」「どこで判断を誤ったのか」といった振り返りを徹底することで、難関大の壁を乗り越える力がついていきます。
上級問題精購
『上級問題精講』は、「基礎・標準を仕上げた上で、さらに難関大の実戦力を身につけたい」という受験生のための最上級レベル問題集です。
掲載されている問題は高難度で、記述式を前提とした実践的な構成となっており、過去問に匹敵する演習量と質を誇ります。
単に正解を目指すのではなく、誤答や途中でのつまずきを振り返る「ミス分析」を徹底することで、弱点克服と答案の質の向上が可能です。
本番直前の総仕上げとして、とても有効な一冊といえるでしょう。
参考書を上手に活用するコツ

参考書の選び方と同様に、取り組み方もとても大切です。
1冊を完璧にすることと、基礎に立ち返る学習姿勢が成績向上に繋がります。
1冊の参考書を何周も解きなおし完璧にしてから次の参考書へ
参考書の使い方で大切なのは、1冊を何周も解きなおし、完璧にしてから次の参考書に取り組むことです。
複数の参考書を同時に手を出すと、どれも中途半端に終わりがちです。
取り組むと決めた参考書は、問題を見ただけで解法が頭に浮かぶ状態になるまで繰り返し解きましょう。
理想的には1周で終わらせることですが、1周目で定着しなかった知識や考え方を補うために、2周、3周と解きなおすことで学力が定着します。
参考書学習を自分1人で進める場合、学力の定着度を確認するのが難しくなります。
そのため、予備校を利用することを視野に入れるとよいでしょう。
予備校の先生は大学受験指導のプロであり、参考書学習のスケジュールに迷った際には的確にアドバイスをもらえるため、効率的な学習が進められます。
横浜予備校では、少人数制(1クラス平均2名)・個別指導を徹底し、生徒一人ひとりに合わせたカリキュラムで志望校合格まで丁寧に伴走しています。
大手予備校にはないきめ細やかな指導や、独自の学習プログラム「ハマトレ」など、横浜予備校ならではの強みが多数あります。
理系数学をはじめとする参考書学習でつまずいている方は、ぜひ一度、横浜予備校の無料相談をご利用ください。
適切な学習ルートと進め方を明確にし、志望校合格への道を着実に進んでいきましょう。
基礎学習に戻る勇気も必要
参考書を進める過程で、思うように理解が進まず、立ち止まってしまうことは誰にでも起こり得ます。
そんなときこそ、「基礎に戻る勇気」が必要です。
焦って参考書を次々と変えるのではなく、今使っている参考書を繰り返し読み直すことで、見落としていたポイントに気づいたり、理解が深まったりすることがあります。
特に数学は、基礎の積み重ねがあってこそ応用が活きてきます。
「戻ること」は遠回りではなく、合格への近道です。
進みが遅いと感じたときほど、足元を見つめ直すことが大切です。
志望校に合わせた理系数学の参考書で知識の取得と解答へ導く力を身につけよう

志望校に合わせて理系数学の参考書を正しく選び、正しく使うことで、知識の取得と解答へ導く力を身につけましょう。
参考書はあくまでツールです。自分のレベル、志望校、目標に合ったものを選び、使いこなすことが合格への近道です。
もし、どこから手をつけるべきか分からなかったり、この参考書で本当に良いのか不安に感じたりする場合は、予備校の無料相談や資料請求を利用してみましょう。
横浜予備校では、少人数制(1クラス平均2名)・個別指導を徹底し、生徒一人ひとりに合わせたカリキュラムで志望校合格まで丁寧に伴走しています。
大手予備校にはないきめ細やかな指導や、独自の学習プログラム「ハマトレ」など、横浜予備校ならではの強みが多数あります。
理系数学をはじめとする参考書学習でつまずいている方は、ぜひ一度、横浜予備校の無料相談をご利用ください。
適切な学習ルートと進め方を明確にし、志望校合格への道を着実に進んでいきましょう。
横浜予備校では、参考書学習の効果を限りなく引き出すために、一人ひとりの理解度や習熟度をもとにスケジュールを設計し、学習の定着度を徹底的に管理しているのが特長です。
少人数制(1クラス平均2名)・個別指導を徹底しているため、参考書の選び方から繰り返し学習の進め方まで、受験のプロ講師が丁寧にサポートします。
特に理系科目や医学部・難関大志望の生徒には、講師が参考書の到達度を細かくチェックし、苦手分野を把握したうえで適切な学習プランを一緒に作成します。
「ハマトレ」などのオリジナル演習プログラムも併用することで、インプットとアウトプットのバランスが取れた学習が可能です。
「参考書を使って勉強したいけれど、正しい方法がわからない」「どのタイミングで次の参考書に進めばよいか判断できない」とお悩みの方は、ぜひ横浜予備校の無料相談をご利用ください。