
模試の判定が思うようにいかなかったり、何時間勉強しても成果が感じられなかったりして、自信を失ってしまう受験生は少なくありません。
大学受験に向けて努力を重ねている方の多くが、一度は迷いや不安に直面します。
しかし、多くの受験生が同じような壁を乗り越えて、合格をつかみ取ってきました。
心が折れそうなときこそ、自分の内面と向き合い、メンタルを立て直すことが重要です。
本記事では、受験生がなぜ自信を失うのか原因を探りながら、自信を取り戻す思考法や安定したメンタルの保ち方を解説していきます。
最後までお読みいただければ、もう一度頑張ってみようと思えるヒントが見つかるはずです。
目次
大学受験に自信がなくなる理由

受験生が自信をなくしてしまうのには、いくつかの共通した原因があります。
まずは多くの受験生が陥りがちな、自信喪失の3つの原因を見ていきましょう。
自分に当てはまるものを見つけることで、対処法にも目を向けられるはずです。
模試の結果が下がった
受験生にとって、模試の結果は自分の現在の実力を知るための重要な機会です。
それゆえに結果が悪かったときは、大きな精神的ダメージを受けるでしょう。
特に以前より成績が下がってしまうと、今までの頑張りや自分自身の実力まで否定されたように感じてしまいます。
周りの友人の成績が上がっているのを知ると、その落ち込みはさらに深くなるでしょう。
努力が数字として報われない経験は、自信を失う大きな原因の一つです。
試験勉強をしたくない
勉強しなければならないと頭ではわかっているのに、どうしても机に向かえない受験生もいるでしょう。
燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)に近い状態で、一つのことに集中して頑張りすぎることが原因です。
この状態は、精神的に疲れていたり、プレッシャーが大きすぎたりする場合に起こります。
努力不足なわけでも怠けているわけでもありませんが、勉強したくない自分に対して自己嫌悪に陥り、さらに自信をなくす悪循環にはまってしまいます。
勉強方法に自信がない
いくら勉強しても成果が出ないと、「自分のやり方は間違っているのでは」と不安になりがちです。
さらに周囲と比べてしまうと、他人のやり方ばかりが正しく思えて、自分のペースを見失いやすくなります。
しかし、勉強に誰にでも合う正解の方法はありません。
性格や理解の仕方、得意・不得意によって、合う方法も人それぞれです。
特に情報が溢れる現代では、さまざまな学習法や教材を目にする機会が多く、選択肢が多すぎるがゆえに迷いやすくなっています。
その結果、自分のやり方に自信を持てないまま勉強を続けることになり、努力しているにも関わらず次第に自信がなくなってしまうでしょう。
受験生が自信を取り戻す方法

自信を失う原因が客観的にわかったら、次はいよいよ自信を取り戻すために行動を起こしましょう。
今回ご紹介するのは、どれも日々の考え方や行動を少し変えるだけで実践できるものばかりです。
小さな成功体験を積み重ねながら、自己肯定感や自己効力感を少しずつ取り戻していきましょう。
他人からの誉め言葉に謙遜しない
友人や先生から誉め言葉をもらったとき、つい「まだまだです」と謙遜の言葉を返していませんか。
反射的に否定してしまっているなら、すぐに変えてみましょう。
日本人は褒められたときに謙遜しがちですが、自信を失っているときには、せっかくのポジティブなエネルギーを自分で打ち消してしまいかねません。
自分が努力してきたことを他人が認めてくれた事実を、そのまま素直に受け入れてみましょう。
自己否定をやめるだけで、心のなかに少しずつ自信が芽生え始めます。
問題が解けた自分の実力を認める
過去問や模試で正解したとき、それをたまたまだと片づけていませんか。
まぐれで解けただけだと済ませてしまうと、せっかくの成功体験を自分の力として蓄積できません。
問題が解けたのは、自分が今まで積み重ねてきた知識や思考力があったからこその結果です。
一つひとつの成功を、自分の実力であると意識的に認めてあげましょう。
小さな成功でも、自分にもできることがあると思える経験が、モチベーション向上や前向きな行動につながっていくはずです。
着実にステップを重ねる

あまりに高すぎる目標は、達成できなかったときに大きな挫折感を生み、かえって自信を失う原因になりかねません。
自分が達成できそうなスモールステップを設定し、今の自分にできる範囲で着実に取り組みましょう。
小さな目標の例として、下記が挙げられます。
・英単語を20個覚える
・数学の問題集を毎日2ページ進める
・寝る前の30分は集中して古文を勉強する
具体的で現実的な目標を立て、毎日クリアできた達成感を味わいましょう。
小さな成功体験が自己効力感を育み、勉強へのモチベーションを自然と引き出してくれます。
得意科目を見つける
大学合格のためには、苦手科目の克服が不可欠です。
しかし、自信がなくなっているときに苦手な教科と向き合い続けると、エネルギーを消耗します。
このようなときは、得意科目に目を向けてみましょう。
得意科目が一つあるだけで、勉強への抵抗感が大きく減り、自信を取り戻せます。
得意科目を中心に計画を立てたり、勉強のリズムを整えたりすれば、全体のバランスも取りやすくなっていくでしょう。
得意科目を見つけることは、自信を取り戻し、受験を前向きに進めるための大きな第一歩です。
しかし、「自分にとって何が得意なのか分からない」「どこに強みがあるのか見当がつかない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そんなときこそ、プロの視点からのアドバイスが力になります。
横浜予備校では、日々の学習状況を丁寧にヒアリングしたうえで、一人ひとりの中にある隠れた得意分野や伸びしろのある教科を見極め、具体的な学習戦略をご提案します。
ただのアドバイスにとどまらず、「得意をどう活かすか」「苦手とのバランスをどう取るか」といった実践的な学習計画も一緒に設計できるのが横浜予備校の強みです。
一人で悩まず、まずは無料相談をご利用ください。
受験に必要なメンタル維持法

自信を取り戻す方法と並行して、日々のメンタルを安定させるトレーニングも行いましょう。
感情の浮き沈みが激しいと、勉強の効率も下がってしまいます。
心を穏やかに保つための4つの習慣を身につけ、受験を乗り切りましょう。
学習が楽しくなるように取り組む

勉強がつらくて苦しいだけの作業になってしまうと、長続きしません。
長く続けるためにも、勉強のなかに楽しさや面白さを見出す工夫をしましょう。
下記のような簡単な工夫でも、勉強の楽しさが増すはずです。
・お気に入りの文房具を揃える
・タイマーを使ってゲーム感覚で勉強に取り組む
・自分なりのご褒美ルールを作る
・カラフルにノートをまとめる
歴史上の人物の意外なエピソードを調べてみたり、化学反応を身近な現象と結びつけてみたりと、知的好奇心を刺激するようなアプローチも有効です。
少しの工夫で、勉強をやりたいと思えるようになると、自然と集中力も高まっていきます。
現在に重点を置いて過去や未来に執着しない
前回の試験の結果や、未来の不安にとらわれていませんか。
いくら考えても過去は変えられませんし、未来は誰にも予測できません。
今、この瞬間に何ができるかを考えましょう。未来の結果は、今の行動の積み重ねでしか変えられません。
目の前にある英単語一つ、数学の問題一問に全神経を注いでみましょう。
過去や未来に心を奪われそうになったら、目の前のタスクに丁寧に取り組むと、少しずつ気持ちは落ち着いていきます。
期待をしすぎない
過度な期待は、結果が伴わなかったときに自分を深く傷つけかねません。
目標を持つことは大切ですが、結果そのものに執着しすぎるのは危険です。
結果よりも、プロセスに注目しましょう。
計画通りに勉強できたことや苦手な科目に取り込んだことなど、日々の行動そのものが評価に値します。
自分の成長や努力に目を向けることで、自然と期待に振り回されずに勉強に向き合えるようになるはずです。
他人と比べない
クラスメイトや同じ受験生のSNSの投稿をみて「自分はまだまだだ」と落ち込む方も少なくありません。
しかし、他人と比べても焦りや劣等感ばかりが増していき、自信はすり減っていきます。
スタート地点も得意不得意も学習のペースも、人それぞれまったく違います。
誰かと比べるのではなく、昨日の自分と比べましょう。
昨日より覚えられた単語や、解けなかった問題が解けるようになったことなど、小さな成長に目を向けることが大切です。
自分のペースで着実に成長していけば、メンタルの安定につながります。
とはいえ、「自分だけ遅れている気がする」「周りに比べて出遅れているのでは」と不安になることもあるでしょう。
そうした気持ちを抱えたままでは、本来の実力を発揮するのは難しくなってしまいます。
横浜予備校では、プロの講師による個別指導や少人数制授業(1クラス平均2名)を通じて、生徒の理解度に合わせた学習支援を徹底しています。
他人と比較するのではなく、「今の自分にとって何が最善か」という視点で取り組める環境が整っていることも、大きな安心材料となるでしょう。
自分のペースで着実に成長していくためにも、まずはお気軽に無料相談でお悩みをお聞かせください。受験勉強を前向きに進める第一歩になるはずです。
自信がなくなったときにやってはいけないこと

自信を取り戻し、メンタルを維持する方法がある一方で、やってしまうと状況をさらに悪化させるNG行動も存在します。
焦りや不安から短絡的な行動を取ってしまい、後で「やらなければよかった」と後悔するケースも少なくありません。
ここでは、自信を失ったときにやってはいけない代表的な行動と、その理由を解説します。
早いタイミングで志望校のレベルを下げる
模試の判定が悪かったり、勉強がうまくいかなかったりするときに、焦って志望校のレベルを下げてしまうのは危険です。
特に夏休み前や秋口など、まだ学力が伸びる余地が十分にある段階では、注意が必要です。
一時的な感情で目標レベルを下げてしまうと、本来持っていたはずの学習意欲や向上心まで失ってしまいます。
自信を取り戻すには、自分の理想を持ち続けることも大切です。
後悔しないよう、ギリギリのタイミングまで志望校のレベルを下げるのは、納得できるまで考えてからにしましょう。
周りにネガティブな発言をする
自信をなくすと「もう無理かもしれない」とつい口にしてしまいがちです。
不安な気持ちを誰かに聞いてほしいと思うことは自然ですが、ネガティブな言葉を口癖にするのはやめましょう。言葉は思考に影響します。
ネガティブな発言を繰り返すことで、脳に自己暗示をかけてしまい、本来乗り越えられるはずの壁まで越えられなくなってしまいます。
さらに、周囲の空気も重くなり、人間関係にも悪影響を及ぼしかねません。
いっぱいいっぱいになる前につらい気持ちを吐き出すことは重要ですが、未来を否定するような発言は避けましょう。
勉強しなくなる
自信を失うと、すべてが嫌になって勉強から手を引いてしまうことがあります。
しかし勉強を完全にやめてしまえば、学力は維持できず、むしろ低下していきます。
少し時間が経って焦りを感じ、再び机に向かったときには、以前よりも問題が解けなくなっているケースもあるでしょう。
モチベーションが下がっているときこそ、机に向かってみることを意識してみましょう。
1日15分だけでも、得意科目だけでも問題ありません。完全にゼロにするのではなく、細く長くでも勉強とのつながりを保ち続けるようにしましょう。
受験への自信を取り戻し合格をしたいなら
ここまでにご紹介した方法を実践するだけでも、少しずつ自信を取り戻せるはずです。
しかし、受験勉強をしていると、「やり方はあっているのだろうか」と不安が再び頭をよぎることもあるでしょう。
自分一人で何とかしなければと思いつめるのではなく、第三者の力を借りる選択肢も持っておくことが大切です。
横浜予備校では、講師・スタッフ全員が一人ひとりの生徒に丁寧に寄り添いながら、学習計画の立案から日々の勉強サポートまでをトータルで支援しています。
学習面の指導にとどまらず、不安や焦りを抱える受験生のメンタル面にも細やかに配慮し、安心感を持ち前を向いて取り組める環境づくりに力を入れています。
「やるべきことはわかっているけれど、気持ちがついてこない」「このままのやり方で大丈夫か不安」そんな悩みを感じている方こそ、一度立ち止まって話をしてみることが大切です。
私たちが、現在の学習状況や志望校を踏まえて、今のあなたに必要な学習プランやモチベーションの立て直し方を丁寧にアドバイスします。
どんな小さな不安でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。一歩踏み出すことで、確かな変化が始まります。