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横浜市立大学医学部の入試問題
こんにちは!横浜予備校です。今回は現役横市医学部2年生の私が実際に入試を受けた身として横浜市立大学医学部の入試問題をお話しできればと思っています。医学部受験を考えている受験生の方は志望校を決める参考にしていただければ幸いです。
横浜市立大学医学部では共通テストと二次試験の両方を受験することになりますが、ここでは共通テストの入試問題については割愛させていただきます。それでは横浜市立大学医学部の入試問題について科目ごとにみていきましょう。
英語
横浜市立大学医学部の英語では長文が3題出題されます。内容説明が中心で、その長文の要旨を適切に理解しているかどうかが大事になります。その中で和訳や和文英訳が出題されます。記号問題も一部出題されますがほとんどが記述問題であるため英文の読解力だけでなく、記述力も求められます。また注の単語の説明も英語で行われるため、英語を英語での言い換えなどにも慣れておいた方が良いと思います。また比較的分量も多く、90分という時間内で解くにはある程度の速読力が必要となります。横市医学部の受験を考えるのであれば、もちろん単語、文法も大事ですが、早めのうちから長文対策に取りかかるのが得策ではないでしょうか。
数学
横浜市立大学の数学では大問1~4で構成され、大問1のみが小問集合となっています。答えのみを記入するので正確な計算力が問われます。大問2~4は記述式となっているので日頃から論理立った記述を書く練習をすることが大事です。また微積分、確率、整数、数列といった分野から比較的多く出題されている傾向があるので、それらを中心に対策することも有効かと思います。
物理
横市医学部の物理は大問3題で構成されていて、例年、力学、電磁気から1題ずつ、熱力学と波動のどちらからか1題出題されています。横市医学部の理科は180分で2科目受験するようになっています。なので1科目90分で、物理は大問1つにつき30分かけることができる計算になります。ですがあまり余裕があるとは思わず、難しい問題に時間を割けるように簡単な問題を素早く解くことが大切です。また記述式となっているので日頃の問題演習から記述する習慣をつけておいた方が良いかと思われます。
化学
横市医学部の化学は大問3題から構成されています。用語の説明や理由説明問題も出題されるので、少なくとも教科書レベルの内容に関してはきちんと整理し、説明できるようにしておく必要があると思います。また毎年難易度の高い有機の構造決定問題が出題されており、構造決定に関しては入念な対策が必要かと思われます。
生物
横市医学部の生物は例年大問3題で様々な分野から出題されているが、特にDNAや生物の体内環境といった分野からの出題が多いです。時間は90分(理科は2科目で180分)程ですが記述問題が多いので教科書に載っているような記述には時間をかけすぎずに回答することが大切です。また描図問題も出題されることがあるので、資料集などで色々な図を一通り確認しておいた方が良いかと思います。
面接、小論文
まず横浜市立大学医学部では面接、小論文は点数化されていません。なので面接、小論の結果によって不合格にされることはあっても(面接、小論で不合格になるような人は稀だと思います)、合格になることはほとんどないと思います。それを前提として話を進めましょう。横市医学部の小論文では1時間で1000字の記述が求められ、時間的余裕があまりありません。なので、時間内に書ききるという練習はしておいた方が良いでしょう。また出題テーマも多様です。海外留学のための資金援助を依頼する手紙というような出題もあれば、食料自給率についてどう思うかという問題が出題されたこともあるので、医学だけでなく、その他の分野についての予備知識も身につけておいた方が良いです。面接についてはそれほど入念に対策する必要はないかと思います。なぜ医師になりたいのか、何科に進みたいのか、なぜ横市を選んだのか、自分の長所短所など面接でよく聞かれそうな内容について事前に対策しておけば問題はないと思います。
最後に
ここまで横浜市立大学医学部の入試問題についてお話ししてきました。大学入試問題は各大学によって全く傾向が変わります。「自分はこの大学に行きたいから」という理由で大学を選ぶのは素晴らしいことだと思いますが、「この大学の入試問題の傾向が自分に合っている」という理由で大学を選ぶのも私個人としてはアリだと思っています。本記事が横浜市立大学医学部の受験を考えている医学部受験生の参考になれば幸いです。またあくまでこの記事は私個人の意見であり私個人の主観に基づいたものなのはご承知ください。