この記事では、女子浪人生が医学部に合格するための現状と、合格比率、そして成功事例について詳しく紹介します。浪人生活をどのように活用し、合格に向けた戦略をどう立てるべきか、医学部受験の実際を確認してみてください。
医学部合格のために、正しい情報と準備が必要です。この記事を通じて、女子浪人生としての強みを生かし、合格への道を切り開くためのポイントを明確にしていきましょう。
目次
- ○ 医学部合格者の浪人生比率
- ・私立は5割を超えているところが多い
- ・国公立でも4割超は珍しくない
- ・医学部合格者で多浪生が珍しくない理由
- ○ 女子・多浪生は医学部進学に不利か
- ・将来的なキャリアパスへの懸念
- ・国家試験で不利になるのではないかという偏見
- ・医学部女子受験生で浪人が少ない理由
- ・不正入試の発覚で不利は緩和傾向
- ○ 医学部受験での女子多浪生の実例
- ・あるフリーアナウンサーの失敗例
- ・多浪の末に医学部に合格したケース
- ・浪人生活から得られることもある
- ○ 女子受験生が医学部に進むメリット
- ・女性医師が少なく現場の需要が高い
- ・女性特有の疾患に対し共感しやすい
- ・臨床現場ではコミュニケーション面で有利
- ・就職・転職に困らない
- ○ 女子・多浪生の医学部受験
医学部合格者の浪人生比率
浪人して医学部に合格する方は全体の60%〜65%なので、現役で医学部に合格する方よりも少なくないのが現状です。
現役で医学部に合格する方は半分以下で、ほかの学部と比べても圧倒的に低くなっています。いかに現役で医学部に合格が難しいかを物語っています。
ただし、国公立大学と私立大学をまとめたデータであり、国公立大学および難関私立大学の医学部に限ると現役生の割合が7割と高く浪人生の割合は3割程度です。
以上のことから、難易度が低めの私立大学医学部の浪人率が8割と突出して高く、全体の浪人率を引き上げる結果となっています。
私立は5割を超えているところが多い
私立大学医学部でも最難関といわれる慶応大学医学部の現役合格率は7割弱です。
浪人でも1浪での合格が3割弱なので、多くが1浪までで合格しています。特に優秀な人材が集まるため、現役での合格率が高くなっています。
私立の総合大学の福岡大学医学部の現役合格率は23.5%で、1浪で40.5%です。
そして、2浪22.9%で3浪以上が13.1%です。
極端な例ですが、難易度低めの私立大学の医学部では、現役での合格率が下がり、浪人での合格が5割を超える大学が多くなっています。
国公立でも4割超は珍しくない
国公立大学の医学部の方が平均的に現役での合格率が高く、浪人で合格する割合が低い傾向にありますが、半分とはいかないまでも4割超が浪人での合格となっている国公立大学医学部も少なくありません。
一般的に地域のもっとも優秀な高校生は地域の国公立大学の医学部を受験します。
それでも大学によっては現役での合格率は6割弱で浪人での合格率が4割を超えるケースも少なくありません。
優秀であっても合格が難しい難易度の高さを物語っています。
医学部合格者で多浪生が珍しくない理由
もちろん、優秀な現役生や浪人生だけが医学部を目指しているわけではありません。
合格ボーダーラインの優秀な現役生や浪人生、さらにはボーダーラインに満たない方も医学部を目指します。
そういう方たちは多くの私立大学医学部に出願し、高い浪人率がデータとなって現われています。
学力の維持が難しく、毎年優秀な現役生が合格していくなかで、取り残され多浪生となる現実があるのです。
医師になる明確な目標が多浪生を増やしているともいえます。
女子・多浪生は医学部進学に不利か
受験の成績順では、男子よりも女子の方が圧倒的に上位を占めます。
文系に限らず理系さらには医学部のデータを見ても明らかとなっています。
一方で男子比率を増やしたい大学側による不正入試問題が2018年に明らかになりました。
しかし、古くから行われたことで発覚するのが遅れに遅れた側面もあります。
こういった問題も含めて、女子が医学部に進学するのは不利なのか女子の多浪生の状況はどうなっているのかを解説します。
将来的なキャリアパスへの懸念
女性男性に限らずどちらにも結婚適齢期が存在します。また女性は、出産が人生の大きな転記になることもあるでしょう。
出産は女性にとって避けられない可能性があり、これが医師としてのキャリアパスに影響を与えることもあります。以前は将来的な懸念が医学部の女子受験生に不利な影響を及ぼしている現実がありました。
改善されつつありますが、2024年現在においてもその可能性を否定できない状況は続いています。
国家試験で不利になるのではないかという偏見
女子受験生に限らず多浪生は受験で不利になるといわれています。多浪生は浪人を繰り返すことで、基礎的な学力が身についていないと思われがちです。
そして勉強に集中できていないというレッテルを貼られてしまうことも多々あります。単に受験に対してのものではなく、医師国家試験にも影響を与えます。
難易度が高く大学生活でしっかり勉強し理解が求められるなかで、果たして国家試験に合格できるのかという懸念が払拭できません。
大学の存在価値として医師国家試験の合格率は限りなく100%になることが求められるので、合格に少しでも不安のある多浪生は合格を渋る偏見が現在においてもあるようです。
医学部女子受験生で浪人が少ない理由
どちらかというと女性は現実的な考えを持っている傾向が強いです。男性は合格するまで多浪を厭わず何度でも医学部受験にチャレンジする傾向にあります。
一方で女性はある時点で目標を変える柔軟性を持ちあわせています。受験での成績がよく、女性の方が浪人する確率が低い現実もあるようです。
また、違う視点では女性の方が受験に対する不安を抱えやすいこと、多浪による世間体を気にする傾向が強く医学部再受験に対する男性との差異を生じさせているのも事実のようです。
不正入試の発覚で不利は緩和傾向
2018年に発覚した不正入試問題以降、女性の合格率は上昇傾向にあります。
2021年のデータになりますが、医学部入試合格率は男性の13.51%に対して女性は13.60%でした。男女別の合格率データが存在する2013年度以降では初めての逆転現象となりました。
以上のことから読み取れるように女性に対する受験の不利益は解消したと考えてよいでしょう。女性の医学部受験に対してのすべての懸念が払拭されたわけではありませんが、改善傾向は進んでいると考えてよいのは間違いありません。
医学部に合格を目指すには、特化した指導と効率的な学習環境が欠かせません。
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医学部受験での女子多浪生の実例
元々女性医師の潜在需要は高く、女性が持つ特有の症状に対する理解、さらには患者さんとのコミュニケーション能力の高さなどさまざまな強みを持っています。
現在では男性優位の受験制度はなくなったとされており、実際に女性の合格率は男性に匹敵するか高くなっているところも出てきています。男女関係なく実力がなければ受験にパスできません。
医学部受験において女子多浪生の割合が高くなった報告もあります。
ここでは6度の浪人の末に医師への道を断念した女性フリーアナウンサーの例を紹介します。
あるフリーアナウンサーの失敗例
受験に臨むプレッシャーは浪人を重ねるごとに増大していくものかもしれません。受験慣れはたしかにあるかもしれませんが、プレッシャーとは別物であり、逆にプレッシャーがないのも考えものといえるでしょう。
2024年現在、フリーアナウンサーの原千晶さん(35)は6浪で7度の医学部受験の失敗を経て医師への道を断念しました。
浪人時代は、予備校を変え寮生活から自宅に切り替えたり、浪人最後の年は地元福岡から遠く離れた京都の予備校に通っていました。
受験は結果がすべてとしたら、医学部受験はすべて失敗し、学力が足りなかったことになるでしょう。
最後の年には、医学部以外にも福岡大学理学部応用数学科を受験し、そちらに合格して卒業しました。現在フリーアナウンサーとして活躍中で、浪人時代に頑張った経験が仕事に生きていると仰っています。
多浪の末に医学部に合格したケース
浪人も2浪までとよくいわれます。受験も3度失敗すると学力向上も望めないようです。
それでも、自身の経験値は増していくでしょう。試験の出題傾向もわかります。
多浪生の合格率が下がる傾向にあるのは、モチベーションの維持が難しい面が多々ありますが、その状況にあっても合格を勝ち取る人も少なくありません。
また、医学部は国公立に限らずどこの大学でも難関学部ですが、その中でも少しでもランクを下げることで合格する方もいます。
失敗を分析し、克服することで受験対策をしっかり行い多浪の末に合格する方も少なくありません。医学部受験は特にその傾向が強いといえそうです。
浪人生活から得られることもある
多浪時代を悔やむのではなく、多浪時代に得たものを強みに変えなくてはいけません。人生に無駄なことはなく、多浪時代の経験を医学部受験の面接でアピールすることも有効でしょう。
・挫折がよい経験になった
・粘り強さを培った
・元々足りない偏差値から学力が向上した
・多浪生にアドバイスができる
・浪人できる感謝の心を忘れない
以上のようなさまざまな体験が20代でできるのは人生の宝物といえます。
女子受験生が医学部に進むメリット
長い期間、女性の医学部進学は全体の3割台が続いていました。優秀な女性が医学部受験で不利益を被っていることがまことしやかにささやかれていました。
2018年に疑惑が公になり大学側も認めたことで、女性の医学部進学率が増えていき、近年では4割を超えるまでになりました。
女性が医学部に進学するメリットは、医師になると性別に関係なく高い給料をもらえること、社会的地位の高さなどが挙げられます。
また、女性医師に対する需要の高さも女性の医学部進出を後押ししているのは間違いありません。
女性医師が少なく現場の需要が高い
医療の現場、特に診療科では女性医師に診察してもらいたい声は女性の患者さんから多くあがっています。
そういった声は従来から根強いものがあり、近年の女性医師の増加に伴ってさらに女性医師のニーズが高まっています。特に産婦人科などは女性医師に診てもらいたいという声が少なくない現場です。
女性特有の疾患に対し共感しやすい
女性特有の疾患に対して、男性医師もしっかり把握していますが、女性医師の方が共感しやすいのは間違いないでしょう。
特に産科・婦人科などではその傾向が強く、患者さんの立場に立つと男性医師に内診されたくない声が強いのも事実です。
また、産科・婦人科以外でも乳がん検診あるいは子宮がん健診でも女性医師にまかせる医療機関が増えており、そういった情報を得て女性患者さんも医療機関を選んでいるのが実情です。
臨床現場ではコミュニケーション面で有利
検査・手術・処置・リハビリ、臨床現場の現状は多彩です。
一方でさまざまな問題を抱えている現場でもあります。患者さんも多くの悩みを抱えており、患者に寄り添い、適切な診断を下して回復に導くことは、医師としてのやりがいの一つです。
当然、臨床現場ではコミュニケーション力も求められ、そういった面では真摯に寄り添う女性医師のニーズは高いものがあります。
就職・転職に困らない
医師になれば、就職先は引く手あまたです。大学に残って研究を続ける、大学の医局に就職する、総合病院に就職するなど就職先に困ることはありません。
先々では個人病院を開設することも可能で、医師の信用力の高さから融資に困ることもないでしょう。
女性医師ならば、個人病院の開設でも需要が高く、就職先にも困ることはないでしょう。
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女子・多浪生の医学部受験
女性の医学部合格率が4割を超え、将来的には男女の合格比率が均等になると予想されています。医療現場での女性医師の活躍の幅は今後ますます広がっていくでしょう。
こうした変化の中で、女性や多浪生として医学部合格を目指す方にとって、効率的かつ個別に対応したサポートが重要です。
横浜予備校では、他予備校に比べて女子受験生が多く在籍しています。さらに、浪人生専用のコースもあり、浪人生一人ひとりに合わせた個別カリキュラムで、着実に合格へ導くサポートを行っています。
また、浪人生の場合、得意・不得意にはっきりとした差があることがあります。その場合は個別指導で授業を組んでいった方が効果的な学習ができることも多いです。
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