大学受験は子どもにとって人生の大きな試練の一つです。そして親にとっても同じように大きな挑戦の時期であり、親のサポートが合格への鍵を握ります。
しかし、勉強・志望校選び・スケジュール管理などやるべきことが多岐にわたるなかで、親としてどのようにサポートすればよいのだろうかと悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。
親が受験について十分な知識を持っていない場合、子どものメンタルが不安定になり、予期せぬトラブルが生じることもあります。
本記事では、親が大学受験について知っておくべきポイントや具体的な役割、子どもとの接し方を詳しく解説します。
適切なサポート方法を知り、大切な受験期を親子で一緒に乗り越えましょう。
目次
親が大学受験について知らないと起こること
近年、大学受験の入試方法は多様化されており、親が受験を経験した頃とは大きく異なる部分も増えているのが現状です。
そのため、親が大学受験について十分な知識がないと、出願手続きの遅れやミス・受験費用の準備不足・入試スケジュールの混乱などさまざまなトラブルが生じる可能性があります。
特に費用に関する問題は、子どもだけで解決できないことも多く、親の対応が不十分だと受験そのものができなくなるケースも考えられます。
また、大学受験に関する認識のズレから親子間で衝突してしまうこともあるでしょう。
受験期の子どもは不安やストレスを抱えやすい状態であるため、受験について十分な知識を持っていない親とのコミュニケーションによりさらにストレスが増大し、受験を機に親子関係が悪化してしまうケースも考えられます。
これらのトラブルを未然に防ぎ、子どもが安心して受験に集中できるようにするためにも、親が新しい大学受験制度やスケジュールについての知識を持つことは不可欠です。
大学受験について知っておくべきこと
大学受験の全体像は以下のようになっています。
このうち親が大学受験について知っておくべき知識は次の3つです。
・入試と選抜について
・共通テストの基礎知識
・個別試験の概要
それぞれ詳しく解説します。
入試と選抜について
大学受験の入試方式には学力試験中心の一般選抜・面接や課題提出が重視される総合型選抜・学校の推薦をもとにする学校推薦型選抜があります。
かつては一般入試・AO入試・推薦入試と呼ばれていましたが、2021年度の入試から現在の呼び方に変更されました。
入試方式によって出願までの流れや選考時期が異なります。特に総合型選抜や学校推薦型選抜は出願や選考の時期が早く、年内に合格発表まで行われる大学もあります。
またこれらの推薦型入試は、専願（合格した場合、その大学に必ず進学すること）が条件となる場合が多いです。
これらの推薦型入試は国公立大学と私立大学の両方で実施されていますが、特に私立大学では入学者の50％以上が推薦型入試で入学しています。
一方、一般選抜は1月に実施される共通テストから始まり、2月から3月に各大学が独自で行う個別試験が続きます。一般選抜は併願が可能なため、複数の大学を受験する受験生が多いのも特徴です。
国公立大学と私立大学では試験日程や教科数、試験内容が異なるため、それぞれの特徴をしっかり理解しておくことが大切です。
共通テストの基礎知識
共通テストとは全国統一の大学入試試験で、2021年に大学入試センター試験と替わって大学入学共通テストとして導入されました。
1月中旬の土日に2日間にわたって実施され、志望大学の学部によって必要科目は異なり、この試験結果が合否判定に大きく影響します。
共通テストは国公立大学志望者だけでなく、私立大学でも利用する大学が増えているため、重要な試験です。
個別試験の概要
大学受験の個別試験は各大学が独自に実施する試験で、主に志望校の学力判定に用いられます。
個別試験も共通テストと同じく志望大学の学部によって必要科目は異なりますが、こちらの試験は記述式の問題が中心です。
試験内容や形式は大学ごとに異なるため、志望大学の過去問を活用して出題傾向を把握し、それに基づいた対策を行うことが重要です。試験は2月から3月に実施され、共通テストの成績と合わせて合否が決定します。
横浜予備校では入塾時のテストをもとに専属コーチと年間学習計画を作成し、過去問演習の進め方や苦手分野の克服など生徒一人ひとりに合わせた指導を行い、効率的に合格力を高めることを目指します。
また各大学の出願傾向を分析しそれに沿った個別指導を実施するため、効率よく学習が行え、志望校合格に向けてしっかりと準備を進めることが可能です。
無料相談や体験授業を随時受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
大学受験中の親の役割
大学受験は中学受験や高校受験と比べると親が直接関わる場面は少ないかもしれませんが、決して役割がないわけではありません。
親のちょっとした気遣いやサポートが、子どもの志望校合格につながります。ここでは親が果たすべき7つの役割を紹介します。
費用の負担をする
大学受験には、参考書代・模試代・受験代・交通費・宿泊費などさまざまな費用がかかります。
経済的な負担は大きいですが、計画的な準備により負担を軽減できます。受験直前に焦らないためにも、事前に予算を立てておくとよいでしょう。
特に私立大学の複数併願では予期せぬ出費が発生することも多いので、余裕を持った予算設定が重要です。
志望校選びや出願手続きのサポート
子どもの志望校を選ぶ際の情報収集や出願手続きのサポートを行うことも親の重要な役割です。
特に親子で一緒にオープンキャンパスや大学説明会に参加すると、大学の雰囲気や教育方針について具体的に知れ、進学先について親子で共通の理解を深めるきっかけになります。
参加を通じて子どもの希望や疑問を直接聞き、意見交換することで、より適切な志望校選びができるでしょう。
また近年の出願手続きは、紙の願書からオンラインで手続きを行うインターネット出願に移行している大学が増えています。
出願手続きの方法も多様化しているため、出願方法や必要書類の確認など、出願手続きが滞りなく進められるようサポートしましょう。
スケジュール管理のサポート
入試方式によっては、受験期のスケジュールがタイトになるケースもあります。
スケジュール管理を子どもだけに任せると、子どもの負担が増えるだけでなく、期日の見逃しなどにより受験そのものができなくなる場合も考えられます。
出願から合格発表、そして入学金の振込期日までを一覧にまとめ、漏れがないよう親子で準備できるようにしておきましょう。
親子でスケジュールを共有できるようにカレンダーやアプリを活用するのも効果的です。
学習環境を整える
静かに集中できる学習環境を提供することも親の役割の一つです。
家庭内でのルールを見直し、子どもが勉強している間は家族がイヤホンを使用してテレビを見たり、本を読んだりして静かに過ごすなど家族全員で協力するルールを設定しましょう。
また、子どもの集中力を高めるために、静かな学習スペースの確保も重要です。
不安やストレスの管理とサポート
受験期の子どもはいつも以上に強い不安やプレッシャーを感じています。
その不安に寄り添い、話を聞くことで、子どもに安心感を与えられます。「頑張っているね」「応援しているよ」といった親からの声かけは、子どもにとっても大きな励みになるでしょう。
健康管理
受験は長い道のりのため体力勝負な部分もありますが、受験勉強が過熱するあまり、睡眠時間や食生活をおろそかにしてしまいがちです。
自宅では栄養バランスの取れた食事を提供し、適度な休息を促して子どもが健康な状態で試験を迎えられるようサポートしましょう。
また、受験本番である冬場はインフルエンザなどの感染症が流行りやすい時期でもあります。
本人だけでなくほかの家族も体調を崩さないよう、手洗いうがいやマスクの着用などの感染症予防に努めましょう。
子どもを信じて見守る
親の役割のなかでも重要なのが、子どもを信じて見守ることです。親がこの子ならきっとやり遂げられると思い、見守ることが、子どもの自信につながります。
大切な子どもだからこそ、過干渉にならず一歩引いてお子さんの主体性を尊重してあげることが大切です。
横浜予備校では、365日、朝8時から夜10時まで利用できる自習室を完備しています。個人専用の自習席があるため、満席で利用できない心配がありません。
また、専用のロッカーがあるので、参考書などの荷物を預けることができます。
横浜予備校では参考書や赤本の貸し出しも行っています。無料相談や体験授業を実施しておりますので、ぜひ一度お申し込みください。
大学受験を控える子どもとの接し方
受験期の子どもはいつも以上にあらゆることに対して過敏になっている状態です。
間違った接し方により余計なストレスを与えてしまう可能性があるため、次に紹介する3つの接し方を心がけるようにしましょう。
適度な距離感を保つ
受験期の子どもは自分のペースで物事を進めたい時期です。必要以上の干渉や細かい口出しは避け、適度な距離感を保つことが大切です。
親は子どものサポーターですが、勉強そのものに干渉しすぎないよう注意しましょう。
例えば、「もう勉強したの？」と頻繁に確認するのではなく、「何か手伝えることがあったら教えてね」と声をかける程度にとどめるのがおすすめです。
ほかの受験生と比較しない
子どもにとって、ほかの受験生と比較される行為は劣等感を抱く原因になります。
また、兄弟間での比較も同様に劣等感を与える原因となるので避けるようにしましょう。
ほかの子どもと比較するのではなく、過去の成績や努力を基準にして、子どもの成長を見守りましょう。
努力や結果を否定しない
どのような結果であれ、子どもが頑張った過程を認めてあげることが大切です。
「あの時もっと頑張っていれば、結果は違ったのではないか。」などの声かけは、子どもの心に深い傷を与えてしまう恐れもあります。結果だけに目を向けず、これまでの頑張った努力を称える姿勢を持ちましょう。
子どもを信じて大学受験をサポートしよう
大学受験は子どもが人生の大きな一歩を踏み出すための試練です。親が子どもにできることは大学受験に関する知識を身につけ、適切なサポートを行い、子どもを信じて見守ることです。
受験期の子どもに正しい接し方をすることで、安心感と自信を与えられ、志望校合格というよりよい結果につなげられます。
親子で力を合わせて、受験という大きな挑戦を乗り越えていきましょう。
横浜予備校では定期的な面談や、保護者の声に応える充実したサポート体制を整えています。家庭との連携を強化し、お子さんの成績向上を親身にサポートできる環境が特徴です。
さらに、LINEを通じて24時間相談可能なサービスを提供しており、保護者の方がいつでも相談できる環境を整えています。
横浜予備校の無料相談では、受験対策の具体的なアドバイスを受けられます。ぜひお気軽にご相談ください。
