2科目だけで大学を受験できることを知っていますか？
得意な受験科目だけで大学受験ができれば気持ちも軽くなり、前向きに受験勉強にも取り組めるはずです。
首都圏の難関私立大学でも2科目受験できる大学が少なからずあります。
苦手科目を避け、2科目で受験できる大学や学部が自分に向いていれば、選択肢の1つになります。
受験生にとって2科目で受験する大学が自分の志望校になるのか、受験科目を絞ることによるメリットとデメリットを理解して、ぜひとも適切な選択をしてください。
目次
大学の2科目受験の特徴とおすすめな人
私立大学を受験する際の科目数は3科目や4科目が一般的ですが、2科目で受験できる大学や学部も一部の私立大学で実施されています。
試験科目は文系では通常、英語＋国語か小論文や社会から、理系では英語＋数学か理科から2科目選びます。
大学によっては大学入学共通テストの結果が反映される場合もあるので、入試要項をしっかりと確認しましょう。
2科目受験では得意科目に集中しやすく、苦手科目の負担を減らして計画的に勉強を進められます。
2科目受験におすすめな受験生は以下のとおりです。
・得意科目を明確に理解している方
・1科目をしっかりと継続して勉強できる方
・不得意な科目がある受験に不安がある方
・受験勉強の開始が遅れた方
・大学の併願を効率的に対策できる方
高得点を狙える得意科目が2科目あることは有利になります。
3科目の受験勉強に費やす時間を2科目に配分することでシンプルに費やす時間も、1科目あたり約1.3倍から1.5倍に増えます。
2科目受験を選択した場合、高得点を狙うためには徹底した学習が必要です。
まずは基礎を固め、戦略的な学習計画を立てましょう。
不得意な科目を勉強する不安を持ちながら受験勉強を続けるのは大変です。得意科目の2科目に前向きに取り組みましょう。
部活などで受験勉強開始が遅れた場合は、限られた期間で効率的に学習することが求められます。
無理のない勉強の計画を立てましょう。
大学入試の併願は、第一希望の大学は3科目以上で受験しつつ、併願には得意な2科目で受験するのもおすすめです。
大学受験が2科目でできる主な大学と学部
得意科目を活かせる2科目受験が可能な大学は、難関大学のGMARCHの上位校でも実施しています。
2科目受験可能な大学の選択肢は多いとはいえませんが、募集人数も少ないことがほとんどです。
各大学の募集要項をしっかりと確認してください。
それぞれの大学と学部の特徴もあわせて具体的に紹介していきます。
慶応義塾大学の総合政策学部・環境情報学部
総合政策学部・環境情報学部ともに総合的な学びを基本に、自由な科目選択も可能で現実社会の課題に取り組み実践できる人材の育成を目指しています。
・総合政策学部
小論文 ＋ 外国語［英語、英語とドイツ語、英語とフランス語からの選択］or 数学 or 情報
・環境情報学部
小論文 ＋ 外国語or 数学 or 情報
青山学院大学の文学部・経済学部・社会情報学部
文学部の特徴は5学科共通に人間を知る学問として、文化の本質を多方面から探求し幅広い知識と専門性を学べる学部です。
経済学部は3つのコースが設置されており経済学を幅広く学び、生きた経済を的確にとらえ、市場に反映できる行動力をもつ人材を輩出しています。
社会情報学部は現代社会のさまざまな問題に対応できる人材育成を目指しています。
・文学部英米文学科（個別日程）
個別B方式（外国語 ＋ 英語によるリスニングとライティングを含む総合問題）
個別C方式（英語 ＋ 漢文を除く国語）
・経済学部（個別日程）
個別A方式（英語 ＋ 世界史 or 日本史 or 政治・経済）
個別B方式（英語 ＋ 数学）
・社会情報学部（個別日程）
個別B方式・C方式（英語 ＋ 数学）
個別D方式（英語 ＋ データや文章の読み解きの総合問題）
また、指定の英語検定証明書や大学共通テストの得点を利用して受験する方法もあります。
法政大学のT日程全学部
T日程（統一日程）では14学部で2科目受験が可能です。グローバル教養学部や理工学部の一部の学科は実施していないので注意しましょう。
T日程とは全国10都市で同じ日程で実施される試験のことです。全学部共通の試験で複数の学部の併願が可能になります。
しかし、同一学部内は併願できないので注意が必要です。
・文系学部（英語 ＋ 国語 or 数学、国語 ＋ 小論文、英語 ＋ 地理 ）
・理系学部（英語 ＋ 数学）
配点は学部によって異なるので併願も含めしっかりと確認して、計画を立てることをおすすめします。
中央大学の総合政策学部・国際経営学部
総合政策学部は学生と教員のコミュニケーションを密にした少人数教育で学んでいます。
9種類の外国語学習を通して政治と文化の2つの分野を融合して学びを広げていきます。
国際経営学部は開設が2019年とまだ新しい学部です。
グローバルリーダーの育成を目標に、企業マネジメントやグローバル経済に通用する思考と行動力を培っていけるカリキュラムが特徴的です。
・総合政策学部（英語 ＋現代国語）
・国際経営学部（英語 ＋ 現代国語）
両学部とも外部の英語試験を利用する受験方法もあるので、英検・GTEC・TOEFLなどの英語検定試験を積極的に取得することもおすすめします。
横浜予備校では、学部ごとの特性や入試制度を踏まえて、生徒一人ひとりに合わせた適切な受験プランを提案しています。
進路に迷っている方や、自分に合った学部選びを相談したい方は、ぜひ一度、無料相談をご活用ください。
経験豊富な講師陣が、あなたの志望校合格に向けた道筋を丁寧にサポートいたします。
東京理科大学の理学部・創域理工学部
私立大学の中の理系分野ではトップレベルの総合大学です。
理学部と創域理工学部で2科目の受験を実施しています。
・理学部第一部 数学B方式（数学 ＋ 英語）
・創域理工学部 数理科学S方式（数学 ＋ 英語）
さらにグローバル方式を利用すると外部の英語検定試験の資格が加算され、プラス数学のみの受験になります。
英語の比重が大きいため、積極的に英語検定の取得を目指しましょう。
明治大学の総合数理学部
総合数理学部は数学の考えとコンピューターの技術を用いて、さまざまな分野と融合して未来の社会を創りあげていく総合的な学部です。
現象数理学科・先端メディアサイエンス学科・ネットワークデザイン学科の3学科があり、ともに数学と英語が受験科目になります。
2科目での大学受験のメリット
大学受験を2科目で受ける大きなメリットは自分の得意な科目に絞ることができるため、自分の強みを活かせるところです。
例えば文系の得意な受験生が、苦手な数学に時間を取られることなく得意科目の精度を上げていけるところがメリットです。
苦手科目の勉強を回避できるため、普段の受験勉強や試験当日の精神面の負担を軽減できます。
さらに詳しくメリットを解説していきましょう。
科目ごとの完成度を高めやすい
勉強する対象を2科目に絞ることで、1科目にかけられる時間が増え、学習の精度を高めることができます。
例えば、受験勉強の時間で比較した場合、3科目のときと比べて、1科目あたりにかけられる時間は1.5倍になります。
例えば、平日6時間受験勉強に費やす場合は3科目で1科目あたり2時間、2科目で1科目あたり3時間です。
受験日前日までの総勉強時間を考えると1科目あたりの1.5倍の差は大きな影響を及ぼすでしょう。
苦手科目を勉強しなくてよい
苦手科目に受験勉強の時間を割くことなく、得意科目に効率的に学習時間を使うことができます。
例えば、文系の受験生が共通テストだけのために苦手な数学に時間をかけて、得意な科目すら勉強時間が足りないなどの非効率な学習サイクルを避けられます。
学習計画を立てやすい
受験科目数が増えれば増える程、学習計画をたてることが困難になります。
苦手科目に時間と日数をとられ、予定していた計画もうまく進められないケースもよくあります。
2科目なら学習計画も立てやすく柔軟な見直しが可能です。
試験当日の負担を軽減できる
緊張する大学受験ですが、2科目受験は多数科目受験よりも総試験時間が短く体力的にも、精神的にも負担が軽減されます。
科目数が少ない分、試験時間も短くなり、集中力の低下を防ぐことができます。
2科目での大学受験のデメリット
2科目受験はもちろんメリットばかりではありません。
高得点が当たり前の2科目受験では、得意科目をしっかりと準備してくるライバルの受験生が多くなります。
同じような思考の受験生が集まることで、小さなミスが命取りになる場合もあります。
2科目受験を選択する前にデメリットの理解も重要です。詳しくデメリットを解説していきましょう。
合格最低点が高くなる傾向がある
2科目をしっかりと準備し、高得点を狙う受験生が多く見受けられます。
小さなミスが命取りになるため、各科目ともに完成度を上げる必要があります。
必然的に合格最低点も高くなる傾向にあるため、常に安定して高得点をとれる学習の積み重ねが重要です。
こうした精度の高い学習を実現するには、生徒一人ひとりの理解度や弱点に応じた指導が欠かせません。
横浜予備校では、経験豊富な講師が個別に学力を分析し、志望校に合わせたカリキュラムを作成します。
効率的かつ戦略的な学習をサポートすることが可能です。
得点力を伸ばしたい方、学習方法に不安を感じている方は、ぜひ一度、横浜予備校の無料相談をご利用ください。
あなたに適切な学習プランで、合格への道を一緒に歩んでいきましょう。
定員が少なく倍率が高い
先述した上位大学に限らず、2科目受験を実施している大学は全体的に募集人数が少ないため、倍率が高くなる傾向にあります。
体力的にも精神的にも負担の少ない2科目受験ですが、倍率が高い傾向にあるため2科目で高得点を狙える勉強法を身に着けていきましょう。
志望校の選択肢が限定される
2科目受験可能な大学の解説をしましたが、3科目受験できる大学や学部と比べると圧倒的に数は少ないです。
2科目受験は志望校や学部の選択肢が限定されるため、将来の進路も見据えて、慎重に大学を選びましょう。
2科目の大学受験を目指すなら質の高い勉強を効率よく行おう
2科目受験が可能な難関大学について解説しました。
メリットが多い受験方式ですが、慎重に検討すべき点もあります。
デメリットにも触れたように、1科目ごとの得点が合否を左右し、定員が少ないため倍率が高くなります。
実際に合格最低点が非常に高いケースもあるでしょう。
2科目受験を選択した場合、高得点を狙うためには徹底した学習が必要です。
まずは基礎を固め、戦略的な学習計画を立てましょう。
横浜予備校では、こうした2科目受験の特性を理解したうえで、一人ひとりの学力や志望校に応じたきめ細やかな学習計画を提供しています。
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