
「国公立大学の前期日程と後期日程って何が違うの?」「どちらを受けるべきか迷っている……」このような疑問や悩みを抱えていませんか?
国公立大学の受験は、前期・後期日程の仕組みをしっかりと理解したうえで出願することが重要です。
前期・後期以外にも中期日程という日程もあり、試験日程や倍率、募集人数などの違いを正しく把握していないと思わぬ失敗につながる可能性もあります。
本記事では、前期・後期日程の違いやルールを詳しく解説し、効果的な対策や無駄のない受験スケジュールの立て方についてもご紹介します。
この記事を読むことで、前期・後期日程の特徴と注意点を理解し、自分に合った受験戦略を立てられるようになるはずです。
合格を勝ち取るためにしっかりと準備を進めましょう。
目次
国公立大学受験の前期日程・後期日程とは?

国公立大学の受験には前期日程・後期日程とありますが、これは大学入学共通テスト後に行われる2次試験の日程を指します。
受験生は前期日程・後期日程のどちらか、もしくは両方を受験することができ、この日程の違いにより複数の国公立大学を受験することができます。
二つの日程は試験のタイミングや募集人数、倍率などが異なるため、しっかりと理解しておくことが重要です。
国公立大学受験の前期日程と後期日程の違い

国公立大学の受験では前期日程・後期日程という2つの日程があります。
前期・後期で同じ大学を受けることも可能ですし、別の大学、別の学部を受けることも可能です。
一部の国公立大学では前期日程・後期日程とも異なる中期日程という日程を設けている大学もあります。
私立大学では受験日さえ被らなければ、いくつもの大学を受験することが可能ですが、国公立大学では前期・中期・後期の日程で3校しか出願できません。
日程により受験時期や募集人数、倍率などが大きく異なるので、受験生はその特性をしっかりと把握し対策する必要があります。
ここでは、それぞれの違いについて詳しく解説します。
入試日程の違い
前期日程は2月下旬、後期日程は3月中旬に行われます。
前期日程は募集人員の比率も他の日程と比べて高くなっている大学が多く、受験生の多くは第一志望を前期日程で受験することが多いです。
後期日程は前期日程の結果を待たずに出願が必要となり、試験は3月中旬に行われます。
前期日程より募集人数が少ない大学が一般的で倍率は高くなるケースが多いですが、前期日程の合格者が抜けてしまうため実質倍率は下がることが多いです。
また、近年では後期日程を実施しない大学も増えてきています。
合格発表・入学手続き日程の違い
前期日程の合格発表は3月上旬から中旬にかけて行われ、合格者は速やかに入学手続きを行う必要があります。
後期日程の合格発表は3月下旬で、手続きの期間が短いため前期で合格しても進学するかどうかを早めに決断する必要があります。
募集人数の違い
募集人数はどの大学も前期日程が大半を占めてます。
前期日程の募集人数は全体の約80%に対し、後期日程の募集人数は20%程度となっているため、前期日程のほうが合格しやすい状況です。
後期日程は募集枠が少なく競争が激しくなる傾向にありますが、前期日程での合格者や私立大学合格者が受験しないケースもあるので、実質倍率は低くなる傾向にあります。
入試科目の違い
入試科目の特徴としては前期日程はより多くの教科・科目を課す傾向があり、後期日程は科目数を絞る大学が多く小論文や面接を重視する傾向があります。
前期日程、後期日程で入試科目が異なるため、両方を受験する場合はそれぞれ対策をする必要があります。
難易度の違い
難易度は一般的に後期日程の方が高いと言われています。
これは募集人数の少なさや、前期日程で不合格となった受験生が後期日程に集中するためです。
前期日程は第一志望の受験生が集中しやすく、特に人気大学・人気学部では学力上位層が集まる傾向にありますが、その分募集人数枠もあるため合格率は高くなります。
一方、後期日程は募集枠が少なく前期で不合格となった受験生や私立大学を辞退した受験生などが集まるため、倍率がとても高くなります。
倍率の違い
前期日程は募集人数が増えるため、相対的に志願倍率は低くなる傾向にあります。
志願者が増えますが、募集人数枠もあるため倍率は抑えられるということです。
後期日程は募集人数が少ないため志願倍率は高くなります。
ただし、前期日程での合格者や私立大学の合格者が受験をしないケースもあるので、実質倍率は下がる傾向にあります。
横浜予備校では、前期・後期それぞれの特徴を丁寧に解説し、生徒一人ひとりの志望校や現在の状況に応じた適切な出願プランをご提案します。
大学入試の仕組みに不安がある方、どの日程で受験すべきか悩んでいる方は、ぜひ一度、横浜予備校の無料相談をご利用ください。
経験豊富な専門スタッフが、合格までの道のりをしっかりとサポートいたします。
国公立大学受験の前期日程・後期日程の注意点

前期日程・後期日程、それぞれの日程の違いによりいくつか注意点があります。
受験生は単に志望校の試験を受けるだけでなく、しっかりとスケジュールやルールなどの内容を把握し、適切な対策・戦略を立てることが重要です。
詳しく見ていきましょう。
前期・後期とも出願日程が同じ
前期日程と後期日程では試験日は異なりますが、出願は同じ時期に行う必要があります。
共通テストの約1週間後、1月下旬頃から出願可能となり2月上旬までの約10日間で出願期間が終了します。
よって、前期で不合格になる場合も考えて、あらかじめ後期日程の大学も決めておくことが必要です。
前期の合格発表前から後期の対策をする必要がある
後期日程は面接や小論文などを課題にする大学がほとんどなため、筆記試験がメインの前期日程とは違う対策をする必要があります。
前期日程が終わると気が抜けてしまい後期の対策をしない方もいますが、周りと差をつけるため、前期日程が終わったらすぐにでも後期日程の対策を始めましょう。
前期で合格して入学手続きをすると後期は合格できない
前期日程で合格し入学手続きをすると、後期日程で別の大学に合格をしても合格対象外になります。
これは国公立大学の併願ルールの一つであり、入学手続きが完了した時点でほかの大学の合格資格を失う仕組みになっているためです。
前期合格後に「後期の結果を見てから進学先を決めたい」とできればいいのですが、そういったことができないルールのため、どの大学に進学するかを早めに決断する必要があります。
受験生や保護者は、前期合格時点でそのまま合格手続きを行うのか、事前に情報を整理しておきましょう。
同じ大学・学部でも前期と後期で募集内容が異なる場合がある
前期日程と後期日程では、同じ大学・学部でも募集枠や選抜方法が異なります。
募集人数は前期の方が多く全体の約8割となり、後期は約2割です。
試験においても前期では学力試験を重視する大学がほとんどですが、後期では試験科目を1~2科目に絞ったり面接や小論文を重視したりする大学もあります。
横浜予備校では、前期・後期それぞれの特徴を丁寧に解説し、生徒一人ひとりの志望校や現在の状況に応じた適切な出願プランをご提案します。
大学入試の仕組みに不安がある方、どの日程で受験すべきか悩んでいる方は、ぜひ一度、横浜予備校の無料相談をご利用ください。
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中期日程のスケジュール

国公立大学の受験には、前期日程・後期日程に加えて一部の大学で実施される中期日程があります。
中期日程は主に公立大学が採用しており、前期・後期日程とは異なるスケジュールで実施されます。
受験生にとっては前期・後期日程に加え、もう一つの選択肢として活用できるため、志望校選びの幅が広がるというメリットになるのではないでしょうか。
ここでは中期日程の出願日程・入試日程・合格発表・入学手続きについて詳しく解説します。
出願日程
中期日程の出願期間は、前期・後期日程と同じく1月中旬から下旬にかけて行われます。
国公立大学の出願は一括で行われるため、中期日程の大学を受験する場合も前期・後期日程と同時に出願を済ませる必要があります。
出願可能な大学や学部は限られているため、あらかじめ志望校の募集要項を確認し受験計画を立てることが重要です。
入試日程
中期日程の入試は一般的に3月上旬に実施されます。
この日程は前期日程の試験が終了して合格発表が行われる前の時期です。
そのため、前期日程の合格結果を待たずに中期日程の試験対策をして進めておかなければいけません。
合格発表・入学手続き日程
中期日程の合格発表は3月中旬から下旬にかけて行われます。
時期としては後期日程の試験と重なるため、受験生は前期日程・中期日程・後期日程の合格発表スケジュールをしっかりと確認し、スムーズに手続きを進められるように前もって準備しておくことが大切です。
合格した場合の入学手続きは、後期日程と同様に短期間で行われるため、事前に必要な書類などを準備しておくようにしましょう。
また、中期日程の合格者がほかの国公立大学の後期日程を受験することも可能ですが、手続きの重複には注意が必要です。
国公立大学の入試日程を知って無駄のない受験スケジュールを立てよう

国公立大学の入試は、前期日程・後期日程・中期日程があり、それぞれ異なるスケジュールで実施されます。
受験生にとっては各日程の特徴を理解し、適切な受験計画を立てることがとても重要です。
無駄のない受験スケジュールを組むことで学習の効率を上げ、合格の可能性を高めることができます。
あらためてスケジュールを振り返っていきましょう。
・共通テスト:毎年1月中旬に実施
・出願期間:1月中旬から下旬にかけて前期・後期・中期すべて同時に出願
・前期日程:2月下旬に試験を実施し3月上旬から中旬に合格発表
・中期日程:3月上旬に試験を実施し3月中旬から下旬に合格発表
・後期日程:3月中旬に試験を実施し3月下旬に合格発表
・入学手続き:各日程の合格発表後すぐに実施
受験生が無駄なくスケジュールを立てるためには、出願時に前期・後期・中期の日程を考慮し、複数の選択肢を持つことが大切です。
共通テストの得点をもとに適切な出願戦略を立て、前期日程の合格を優先しながら準備を進める必要があります。
前期で合格すれば後期や中期の試験を回避できるので、まずは前期日程に全力を注ぎましょう。
ですが、前期で合格できる保証はないので後期日程で試験を受ける大学の選択としては共通テストの成績を活かせる大学を選び、早めに小論文や面接対策を行うことが重要です。
また、公立大学の中期日程を活用し受験機会を増やすことも受験戦略のひとつと言えるでしょう。
国公立大学受験の戦略や受験スケジュールを無駄なく立てるためには、事前の計画が不可欠です。
こういった戦略を立てる選択肢として、受験生だけで考えるのではなく少人数指導の予備校を活用する手段もあります。
受験戦略を専門家と一緒に考えることで、自分にあった計画をたてることができれば志望校合格への道が開けるはずです。
横浜予備校では、受験生一人ひとりの学力や志望校、得意科目を丁寧に分析したうえで、適切な受験戦略を一緒に考えていきます。
少人数制による個別指導だからこそ可能な、きめ細やかな対応で、無駄のないスケジュールを提案いたします。
効率的に受験を進めたい方、どのようにスケジュールを組めばよいか悩んでいる方は、ぜひ一度、横浜予備校の無料カウンセリングをご活用ください。
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