
「医学部を目指しているけど今のままじゃ合格できそうにない」「浪人しても合格できるかどうかわからない」そんな不安を感じてはいませんか。
この記事では、医学部合格者に占める浪人生の割合や合格率、勉強法、さらに浪人した場合にかかる費用について解説します。
医学部受験を目指す高校生・浪人生の不安を解消する内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
医学部浪人生の合格率

浪人生の多くが、一度受験を経験しているため、受験勉強においては一定の基礎ができていることが強みです。
そのため、効率的に学習を進め、しっかりと対策を取ることで、合格への可能性は高まります。
医学部受験で浪人生が合格する割合はどれくらいなのか解説します。
医学部合格者の浪人率
医学部合格者のうち浪人生の割合は国立大学医学部で約50%、私立大学医学部では約70%です。
医学部受験で浪人は一般的といえるでしょう。
国立大学よりも私立大学で合格者に占める浪人生の割合が高い傾向が認められます。
現役合格が難しい理由として考えられるのは以下の3つです。
・共通テスト80%以上の高い学力が必要
・現役生は浪人生に比べ勉強以外のことに時間を取られる
・浪人生も含めた受験者数が多く競争が激しい
実際、医学部合格者の多くが浪人を経験しており、それが医学部受験の大きな特徴のひとつといえるでしょう。
2024年度の医学部の合格率
2024年度の医学部の合格率は11.5%です。
受験者数120,102人に対して合格者数が13,871人ですので、医学部がいかに狭き門かがわかります。
2024年度医学部の合格率は国立大学で30.5%、公立大学で30.0%、私立大学で8.1%です。
合格率と偏差値に明確な相関関係は見られません。
例えば、東京大学の合格率は33.9%で国立大学の平均合格率を上回っていますし、慶応大学の場合も16.1%と私立大学の平均よりも高い合格率です。
受験者数が多いため、医学部入試は競争の激しい領域だといえます。
2024年度の浪人生の合格率
2024年度の浪人生・現役生の合格率を公開している大学があるのでご紹介します。
・山口大学(国立):浪人生32.2%・現役生34.8%
・順天堂大学(私立):浪人生4.6%・現役生7.4%
・東京医科大学(私立):浪人生7.2%・現役生9.8%
・北里大学(私立):浪人生17.3%・現役生16.4%
・産業医科大学(私立):浪人生7.3%・現役生6.0%
・岩手医科大学(私立):浪人生12.4%・現役生9.5%
浪人生の方が合格率が高い大学もあれば、現役生の方が高い大学もありました。
合格者に占める浪人生の割合が高い大学ほど、浪人生の合格率が高い傾向があるようです。
浪人して医学部に合格した人の勉強法

浪人して医学部に合格した人はどのような勉強法で成果を出したのでしょうか。
ポイントは以下の4つです。
・朝型にして睡眠時間をたっぷりとる
・スケジュールを立てて勉強する
・苦手を克服する
・予備校を活用する
それぞれ解説していきます。
朝型にして睡眠時間をたっぷりとる
医学部合格を果たした先輩方は、朝型の生活リズムを作り6〜8時間の睡眠時間を確保していました。
朝は6時に起床し、夜は23時〜24時の間に就寝するのが一般的です。
1日のスケジュールを立て、睡眠時間だけでなく適度な休憩時間もスケジュールに組み込んでおきます。
また、毎日同じ時間に同じ科目を勉強するようにして、勉強を習慣づける工夫をしています。
睡眠は記憶の定着や集中力の向上につながるため、睡眠時間を削って勉強するのはかえって効率の悪い方法です。
医学部に合格する浪人生の勉強時間は1日10〜13時間、1年間で5,000時間が目標とされています。
朝型の生活を心がけ睡眠時間をしっかり取れるスケジュールを立てましょう。
スケジュールを立てて勉強する

医学部合格を目指すなら、しっかりスケジュールを立てて勉強しなければなりません。
まずは自分の実力・現在地を把握し志望校を決めてゴールを設定します。
ゴールから逆算して長期的スケジュールを立て、短期的なスケジュールに落とし込んでいきます。
数ヶ月単位から1ヶ月、1週間とより短いスパンでスケジュールを立てて実行し続けることが大切です。
中長期的には以下のような視点でスケジュールを立てます。
・4〜6月:教科書レベルの問題を解けるようにする
・7〜9月:基礎から標準・発展レベルの問題を解く
・10月〜受験期:知識の定着と過去問演習
1日のスケジュールで気をつけるポイントは、1つの科目を長時間続けて勉強するよりも1〜2時間ごとに科目を変えた方が集中力が続くので、複数科目を取り入れることです。
医学部受験は長期戦であるため、しっかりスケジュールを立てて取り組んでいきましょう。
苦手を克服する
医学部合格を目指すなら苦手分野の克服も大切です。
なぜなら、医学部受験はハイレベルな戦いだからです。得意科目でも問題の難易度によっては取れる点数に限界があります。
苦手を克服してしっかり点数をとることが医学部合格には必須です。
苦手を克服する方法を3つ紹介します。
・普段のテキストよりも優しいものや解説が多いものを利用する
・苦手分野のスタンダードな問題を繰り返し解く
・一人で悩むより人に教えてもらう
苦手を克服するために、個別指導を活用した先輩もいます。合格を目指すなら、まずは苦手分野の克服から始めましょう。
予備校を活用する
浪人生の塾・予備校利用率は約81%で、多くの先輩が予備校を活用しています。
予備校には大学受験のノウハウや情報が集まっています。苦手科目の克服やスケジュール管理など、独学では難しい課題にも対応してくれるのがメリットです。
横浜予備校は医学部・難関大学受験に強く高い評価を得ています。
最初のテストで実力を確かめ、一人ひとりに合わせた学習プランを設計します。
少人数制(1クラス平均2名)を採用しており、それぞれの生徒に合わせた丁寧なサポートが可能です。
また、定期的な進捗確認とフィードバックを通じて、学習状況を常に把握し、効果的な改善策を提案します。
これにより、生徒がより効率的に学び、基礎を固めていきながら合格へと近づくことができます。
医学部を目指しているけど一人でできるか不安な方は、横浜予備校で無料相談をしてみませんか。
医学部浪人の注意点

浪人生活は精神的にも肉体的にも厳しいものです。
ここでは浪人生が陥りやすい失敗や注意すべきポイントを具体的に解説します。
強い意志を持つ
医学部浪人生には誘惑に負けない強い意志が必要です。
浪人生活は時間を自由に使えます。友人に遊びに誘われて、つい行きたくなってしまうこともあるでしょう。
しかし、医学部合格には年間5,000時間の勉強が必要といわれており、1日あたりの勉強時間は10時間以上必要です。
勉強時間確保のためにも、遊びの誘惑に負けない強い意志が大切です。
入試に関する情報探しを怠らない
大学入試は情報戦でもあります。
試験内容や出願条件が毎年のように見直されるため、正確な情報を常に確認しながら、効率的に準備を進めましょう。
新しい試験内容が発表されたら、それに合わせて教材や勉強法にアップデートする必要があります。
去年までの情報が古くなる恐れがあります。情報が不十分で準備が整わないことのないように、入試に関する情報収集をしっかり行って受験に備えましょう。
体調管理に気を配る
受験生にとっては体調管理も重要な受験対策です。特に医学部浪人生の場合、長時間の勉強が続くので体調を崩しやすくなります。
適度な運動、十分な休息と睡眠をとるよう心がけてください。
睡眠時間を削って勉強しようとする人もいますが、睡眠不足になると集中力が落ちたり、免疫力が下がったりするため、あまりおすすめできません。
また、体調を整えるには、生活習慣を整えることが基本です。無理のない運動と食事、睡眠を意識しましょう。
医学部受験に特化した予備校を探す

医学部受験は孤独な戦いで精神的にも肉体的にも厳しい世界です。
医学部受験に特化した予備校なら、受験生に寄り添い合格への後押しをしてくれます。
浪人生の約81%が塾や予備校を利用したことがあるそうで、浪人生にとって予備校の活用は一般的です。
横浜予備校では、医学部受験に特化した独自のカリキュラムを提供し、学力の底上げを図ります。
さらに、オリジナル教材を使用することで、市販の参考書では学べない、より深い内容の学習が可能です。
また、少人数制(1クラス平均2名)を徹底しており、生徒一人ひとりに合わせた学習プランを提供するため、個別のニーズに応じた指導が可能です。
定期的に学習進度を確認しながら、適切な学習法を見つけていくことにより、効率的に学力を向上させ、志望校合格へと導くサポートをしています。
今後の学習計画に不安を感じている方は、ぜひ横浜予備校の無料相談を活用してみてください。
医学部浪人生にかかる費用

医学部浪人生になるとどれくらいの費用がかかるのでしょう。
教材費や予備校の費用、受験料、一人暮らしの場合の費用などが挙げられます。それぞれ解説していきます。
教材費や予備校の費用
医学部浪人生にかかる費用の大半が予備校代です。予備校代は種類やコースによっても大きく変動します。
大手予備校の入学金は約100,000円、授業料は年間1,000,000〜1,500,000円と幅広く、医学部専門予備校の場合は年間5,000,000円以上かかるのが一般的です。
予備校の種類にもよりますが、浪人期間全体で2,000,000〜10,000,000円の費用がかかります。
受験料
受験料は必ず必要になる費用です。
国公立大学を受ける場合には共通テストが18,000円、二次試験が17,000円で合計35,000円です。
二次試験は前期と後期に分かれていますが、後期試験も受験する場合はさらに17,000円かかります。
私立大学医学部の受験料は、おおむね60,000円程度が一般的です。
国公立を1校、私立を3校受験するとすると合計で215,000円かかる計算になります。
さらに遠方の場合は交通費や宿泊費が上乗せされます。
私立大学入試に共通テスト利用方式を選ぶと、多少は出費が抑えられるでしょう。
合格すると入学金を請求されます。
入学金は入学手続時(合格発表後1〜2週間以内)前期分の学費とともに納めることが一般的です。
複数の大学を併願する場合は、合格発表日前に別の大学の入学手続きの締切日が来てしまう場合もあります。
2024年時点で国立大学の入学金は282,000円、授業料は535,800円です。
入学金と前期授業料をあわせて549,900円支払う必要があります。
2023年度の私立大学の医学部の平均学費は、入学金1,360,098円、授業料2,656,053円です。
国公立大学にはない施設設備費1,063,284円を追加した初年度納入金は5,079,434円となり、入学時だけで学費は5,000,000円を超えます。
私立大学医学部の学費は大学によって大きく異なりますが、入学手続時に必要な費用はおおむね2,000,000円以上になります。
一人暮らしする場合の費用
自宅から予備校に通えない場合に一人暮らしを選択すると、その分の費用も必要になります。
予備校の寮があれば利用するのもよいでしょう。寮では食事を提供してくれるところもあります。
医学部浪人生が予備校の寮に入る場合、入寮費と月々の寮費で年間80,000~2,000,000円程度が相場です。
食事込みの寮の方が高額になる傾向があります。
寮と一人暮らしとではどちらが経済的かは地域によって異なるため一概にはいえません。
しかし一人暮らしの費用は月110,000〜140,000円が相場です。
充実した浪人生活で医学部合格を勝ち取ろう

医学部受験は競争率が高く、多くの医学生が浪人を経験して入学しています。
浪人生はすべての時間を受験勉強に使えるので現役生よりも有利です。
朝型の生活に切り替えて十分な睡眠をとり、計画的に勉強を進めることで、合格に近づくことができます。
一人ではモチベーションの維持が難しい、苦手の克服に苦戦している、そんな方は予備校の活用を検討するとよいでしょう。
横浜予備校では、医学部を目指す浪人生に合わせたコースをご用意しています。
プロ講師による丁寧な個別指導で知識の定着を図ります。
また専任コーチが生徒の学力に応じた学習スケジュールを提案し、悩み相談にも応じるので受験を生徒一人に任せきりにはしません。
横浜予備校は入学金や教材費・夏期講習費用が無償のため、一般的な予備校と比較して経済的な点も特徴です。
ぜひ医学部合格を目指すなら、横浜予備校の無料相談を受けてみてはいかがでしょうか。