
国語はほかの科目と比べ対策がしにくい科目であり、点数に伸び悩んでしまいがちです。
そのため、国語の学習方法のコツをつかむことができればほかの受験生に差をつけ、合格に一気に近付くことができるといえます。
本記事では国語の受験勉強で効率的に得点を上げるための方法を、現代文・古文・漢文の分野ごとに細かく分けて紹介します。
今日から対策を実践し、国語の得点を着実に伸ばしていきましょう。
目次
国語の受験勉強で得点を上げる方法

得点を上げていくためには、根本的な勉強方法の見直しが必要です。
ただ闇雲に問題を解いたり、文章を読んだりするのではなく、国語に合った勉強方法を行うことが重要になります。
ここからは国語の得点を上げる方法について紹介します。国語が苦手な方も1つずつステップを踏んで、勉強方法を習得しましょう。
過去問から出題傾向をつかむ
出題傾向や問題の難易度は大学ごとに異なっています。
志望大学の過去問に取り組むことで、問題文の特徴や頻出問題の種類の把握が可能です。
記述式の問題の場合回答の作り方を研究する必要もあるため、過去問を使って繰り返し演習するのが効果的でしょう。
過去問の量は志望校のレベルや国語の得意不得意によっても変動しますが、まず5年分解くのがおすすめです。
苦手な分野を知り集中的に対策をする
過去問の演習が終わったらすぐに答え合わせを行い、自分が間違えた問題を洗い出します。
これにより、自分が間違えやすい問題や、不得意な分野の把握ができます。
自分の苦手分野を理解することで、どこに勉強の時間を割けばよいのか把握できるので、勉強の効率化につながります。
受験本番までにどのように勉強を進めるべきかの逆算もしやすいでしょう。
長文読解を攻略する

国語はその他の分野と比較してかなり文章量が多いです。
長文でも説明的な文章なのか、物語的文章なのか、古文なのかによっても問題を解く際のアプローチ方法が変わってきます。
例えば説明的な文章であれば主題をつかんだり、接続詞をヒントにして主張を読み解いたりと、それぞれの長文読解に即した読み方が求められます。
長文は1度読み解き方をマスターすれば、問題の文章が変わっても対処が可能です。
時間配分を決め演習問題を解く
演習問題を解く際は時計を用意し、それぞれの設問にかける時間を決めてから取り組みましょう。
例えば共通テストの国語であれば、現代文2つと古文、漢文の4つの文章を80分で解かなければいけません。
基本的には文量のある現代文に時間を割き、知識で解ける問題がほとんどの古文と漢文は10分から15分程度で解き切るのがベストです。
慣れるまでは分野ごとにタイマーをセットし、繰り返し演習するとよいでしょう。
現代文の勉強方法

現代文は文章量が多く読むだけで疲れてしまいがちですが、ポイントを押さえると文中の重要な部分をとらえる時間を短縮できます。
ここからは現代文の文章の読み方や、文中で着目すべきポイントを解説していきます。
現代文は国語のなかでも配点が高い傾向にあるため、点数を伸ばして得点源にしていきましょう。
文章の論理構造に注目する
現代文は文章がどのように展開されているのか、主述の関係がどうなっているのか、筆者や登場人物の主張は何なのかという論理構造を把握することが必要です。
長い文章になると主語の省略や指示語が多用されることが多く、文章が複雑に感じられます。
そんなときこそ主述を抑えて文章を単純化していくと、文章の本質的な構造に着目できるようになり、読解力も自然と上がっていきます。
感情表現を見逃さない

小説(物語文)では、特に感情表現が表されている文章に着目することが大切です。
登場人物の感情とその変化を読み取れれば、文章全体の流れをつかんだのと同義です。
感情表現は直接的に描写されることもあれば間接的に描写されていることもあり、間接的に表現されている場合は正確に読み取るのが難しくなっています。
その際は登場人物の動作や態度、表情や情景描写から感情を読み解いていきます。
接続詞に注目する
接続詞は、試験の限られた時間内で文章を正しく読み解くために重要です。
接続詞の前後には筆者が特に主張したいことや強調したいこと、また具体例や反対意見が記載されている場合がほとんどなので、文章の重要な部分をいち早く把握できます。
接続詞に注目すると、受験国語で求められる素早く正確な読解を行う手助けとなります。
文章を読む際はまず接続詞を抜き出し、筆者が何を主張しているのかをつかみましょう。
たくさんの文章にふれる
現代文は、とにかくたくさんの文章にふれて慣れておくことが大切です。
ただし漠然と読むのではなく、文章の前後のつながりを理解しながら読み進めたり、主述の関係がどのようになっているか把握したりしながら丁寧に読み進めなくては意味がありません。
自分の現在のレベルに適した参考書や問題文を使用し、始めは時間をかけながらでもよいので、一つひとつ文章の意味を正しく理解しながら取り組みます。
現代文も複数のジャンルがあるため、それぞれで頻出する用語や前提知識を身につけることも重要です。
たくさんの文章に触れるためには参考書やテキストが必要ですが、学生の場合自分では多く買い揃えられないことがほとんどです。
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重要ポイントが整理されているため、短期間で効率よく実力を伸ばすことが可能です。
また、演習量を重視したカリキュラムにより、より多くの文章に触れながら実践力を養える環境が整っており、理解度や学力に応じた個別指導も受けられます。
これに加え、進路相談の体制も充実しており、受験勉強だけでなく将来の進路選択まで丁寧にサポートしています。
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古文の勉強方法

古文はまず古文単語と古典文法を頭に入れるところからがスタートです。
基礎がしっかり固められていないまま古文を読んでも、文章の意味を理解できません。
古文は文章で主語の省略が頻繁に行われるため、文章の流れを把握する必要もあります。
ここでは古文の勉強方法を詳しく学んでいきましょう。
古文の基礎を固める
古文は単語と文法を把握しておかなければ文章を読み解けません。
まずは基礎となる単語と文法を頭にしっかりと入れておく必要があります。
単語帳や文法書も多く発売されているため、自分のレベルにあったものを選びましょう。
基礎を固める際は単語や文法をインプットするだけでなく、定期的に問題集に取り組んで知識がきちんと定着しているか確認しながら進めるのがおすすめです。
インプットだけでは記憶の定着力は弱いため、問題を解く際には覚えたはずの知識が出てこずモチベーションの低下にもつながります。
定期的にアウトプットも行うことで脳が必要な記憶として認識してくれるため、効率よく知識の定着が可能です。
ただ、自分ひとりで学習している場合だとなかなかアウトプットの機会がないため、せっかく学んだ知識が定着しにくく時間のロスにつながる可能性もあります。
アウトプットを効果的に行いたい方には、横浜予備校がおすすめです。
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生徒が講師に対して学習した内容を教えるアウトプットの機会を設けており、学習内容を整理して発表を行うことで記憶の定着を図っています。
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古典常識を知る
古文を解く際は、単語と文法だけでなく古典常識を頭に入れておくと、文章が読み解きやすいです。
古典常識とは古文が書かれた当時の常識のことで、服の名前やイベント、身分や役職といった平安時代の風俗や風習を指します。
その他にも月の名前、季節も頻出です。
現代の常識とは違うため、古典常識を知らないまま解いてしまうといろいろな場面で読み違いを起こしてしまい、思うように点数が伸びていきません。
特に身分についての常識を正確に把握しておけば、文中で誰から誰に敬語を使っているのかを理解できます。
どちらが身分が高いのかを読み違えると、問題をすべて間違えてしまうという場合もあるため、基本的な古典常識は頭に入れましょう。
物語をイメージしながら文章を読む習慣をつける
古文を読む際は物語をイメージしながら読む習慣をつけておくと、スムーズに理解が進められます。
古文だけではまだイメージが浮かびにくいという場合は、まずは現代語訳から物語をイメージするのもおすすめです。
現代文を利用することで、始めは読みにくく、情景描写が読み取れないと感じている古文もイメージがしやすくなります。
漢文の勉強法

漢文は、国語のなかでは短期間で基本知識を習得しやすい分野といわれています。
現代文や古文と比較して文量が少なく、覚える必要がある事項も限られているためです。
基本的な文法や単語を覚えることで読解力が上がり、得点も増えていきます。
ここでは、漢文の詳しい学習方法を学んでいきましょう。
ただし、志望校によっては漢文が受験科目にない場合もあるため、事前に受験科目を確認しておきましょう。
漢文の文法を理解する
古文と同じく、まずは漢文特有の文法を頭に入れます。
文法を頭に入れられれば、漢文はほとんど理解できたといってもよいでしょう。
特徴ともいえるレ点、一二点、上中下点を正しい順序で読めればまず文章の順番を間違えることはありません。
漢文の文法は英語に通ずるところもありますが、漢文独自の語順も存在します。
問題で白文に正しく返り点を打つ問題や、順番通り正しく書き下し文に並び替える問題をしっかりと正解するためにも、文法は繰り返し学習しましょう。
復習では品詞分解して逐語訳をする
問題を解いた後は、漢文を丁寧に品詞分解して細かく訳していきます。
漢文では現代語訳に直すことを求められる問題がよく出題されますが、減点される主な原因として助動詞の訳し漏れが挙げられます。
助動詞に限らず語句の訳し漏れを防ぐためにも、品詞を一語ずつ細かく訳していく逐語訳は大変有効な手段です。
その他にも、文中に重要な古語が含まれている文章を正しく整理したいときにも役立ちます。
多義語や副詞の呼応は初見の場合即座に訳すことが難しい場合がほとんどのため、学習中に慣れておくことが重要です。
効率よく国語の受験勉強をして得点アップを目指そう

国語はほかの受験科目に比べると、どのように学習を進めたらよいのか悩んでしまう受験生がよくいる科目です。
現代文や古文、漢文はそれぞれの分野に即した学習方法や読解のコツがあり、基礎をきちんと固めていくことで長い文章の問題もスムーズに解き進められます。
国語でも基礎となるものは暗記をするものがほとんどのため、受験本番までに効率よく知識をつけるためには学習の計画を立てるのがおすすめです。
しかし、独学ではどのように学習を進めればよいのか迷ってしまう方もいるかもしれません。
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