
「医学部受験を考えているけれどそもそも受験のスケジュールがよくわかっていない」「医学部に合格するにはどのような準備が必要なの?」そうした不安や疑問を抱えてはいませんか。
医学部受験は私立大学・国公立大学ともに複雑なスケジュールがあるため、早めに全体像を把握して戦略を立てることが重要です。
この記事では、医学部受験の大まかなスケジュールや併願校も含めた受験大学の選び方、さらに、受験までの勉強スケジュールなどを解説します。
医学部受験の流れを理解し、自分なりの戦略を立てるヒントになる内容になっているので、ぜひ最後まで読んでください。
目次
- おおまかな医学部受験のスケジュール
- 12月上旬から私立医学部の出願開始
- 1月は大学入学共通テスト
- 1月後半から2月初旬にかけて国公立大学出願
- 2月後半から3月初旬は国公立大学個別試験
- 受験する大学の選び方
- 第一志望校を決める
- 併願校も含め受験校の数を決める
- 日程が重なっていないか確認する
- 試験会場までの移動時間や移動手段も考えて決める
- 国立大学と私立大学の併願校決定のポイント
- 国立大学のみの受験はリスクが高い
- 私立大学を併願校とする
- 医学部受験までの1年間の勉強スケジュール
- 3~8月は基礎を身につける時期
- 9~11月はアウトプットの時期
- 12~2月はこれまでの総復習の時期
- スケジュールをしっかり立てて医学部受験に臨もう
おおまかな医学部受験のスケジュール

医学部受験の一般的なスケジュールを紹介します。学校推薦型選抜、総合型選抜などは対象外としています。
12月上旬から私立医学部の出願開始
私立大学医学部の出願期間は12月上旬から1月下旬です。
私立大学の場合は試験日さえ重ならなければ何校でも受験が可能です。各大学の入試要項は7〜8月頃発表されるので、試験日などを確認しながら受験校を決定していきます。
オンライン申請後に書類の郵送が必要な場合もあるため、出願締切に遅れないようスケジュールを立てて行いましょう。
1月は大学入学共通テスト
1月中旬に2日間かけて大学入学共通テストが実施されます。
国公立大学を目指す方にとって共通テストは必須であり、最初の関門です。医学部合格には共通テストで80%以上の得点が必要といわれています。
共通テストの結果に基づいて、国立大学の出願戦略を再検討することもあるため、共通テスト対策もとても重要です。
なお、共通テストの出願時期は9月下旬〜10月初旬です。志望校を決めきれていなくても、国立大学受験の可能性がある場合は出願してください。
1月後半から2月初旬にかけて国公立大学出願
共通テストが終わった後国公立大学の出願が開始されます。共通テストの自己採点結果をもとに出願校をどこにするか慎重に検討して出願しましょう。
国公立大学は前期試験と後期試験がありますが出願期間は同じです。後期試験は募集人数が少ないので競争率が高くなります。
前期試験では本命校を、後期試験では合格可能性の高い大学をといった戦略的に選ぶことが大切です。前期と後期で同じ大学に出願してもかまいません。
私立大学の試験も1月後半から2月に集中しています。
2月後半から3月初旬は国公立大学個別試験
国公立大学の個別試験は前期・後期に分かれます。
他学部では中期試験を設けている大学もあります(医学部で中期がある大学はありません)が数が少ないため、国公立大学の受験のチャンスは実質2回と考える方がよいでしょう。
前期試験は2月25日前後、後期試験は3月初旬に実施されます。前期試験で合格を果たせなかった場合は、後期試験で再チャレンジ可能です。
医学部受験では複数の大学を併願するケースが一般的なので、出願期間や試験日などのスケジュール管理が大切です。
受験する大学の選び方

医学部受験ではいくつもの大学を併願するのが一般的です。ここでは、受験する大学の選び方を解説します。
第一志望校を決める
まずは本命である第一志望の大学を決定します。
第一志望を決めるにあたって、まずは国立大学か私立大学かを決定してください。
国立大学と比較して私立大学医学部は学費が高いことで知られています。国立大学では6年間の学費の総額が3,500,000円程度であるのに対し、私立大学では初年度の納入金だけで5,000,000円を超えます。
私立大学を選択する場合は6年間の学費が払えるかを確認してください。
国立大学医学部の場合は、共通テストで5教科7科目の受験が必要で、すべての教科で高得点を取らなければ合格が難しいといわれています。
私立大学では、受験科目が2〜3教科に絞られていることが多く、国立大学に比べて科目数が少ない傾向にあります。
志望校を決める際は、偏差値だけでなく入試科目・学費・将来のキャリアプラン・地域枠の有無なども考慮して決定するとよいでしょう。
第一志望校を決めたら、それを軸にほかの併願校を決めていきます。
併願校も含め受験校の数を決める

国立大学医学部が第一志望の場合、私立大学の併願は4〜6校程度が一般的といわれています。
私立大学のみを受験する場合は10校程度が目安となっています。
受験校の数が増える程、受験にかかる費用が高くなることも覚えておいてください。国公立大学を受験する場合は共通テストが18,000円、二次試験が17,000円で合計35,000円です。私立大学の場合は約60,000円です。
合格のチャンスを増やすために多くの大学を受験したいところですが、受験校の数が増えると対策も複雑になります。専門家に相談して決めるとよいでしょう。
日程が重なっていないか確認する

私立大学の試験日は大学により異なるので日程が重ならないように選びます。
国公立大学と私立大学を併願する場合、私立大学のみ受験する場合は、受験校を決める際に試験日も確認してください。
入試要項は7〜8月頃発表される学校がほとんどなため、受験雑誌や大学のホームページなどで情報収集をしましょう。
私立大学は一次試験と二次試験があり、一次試験合格者が二次試験を受けられます。一次試験で複数合格しても二次試験が重なって片方しか受けられないこともあるのでご注意ください。
試験会場までの移動時間や移動手段も考えて決める
試験会場までの移動時間や移動手段も考慮しなければなりません。移動に時間がかかると試験当日のパフォーマンスに影響が出る恐れがあるからです。
試験会場が遠方の場合は宿泊が必要なこともあります。時間に余裕をもったスケジュールを立ててください。
医学部合格を目指すうえでどの大学を受験するか、いくつ受験するかはとても重要です。第一志望の大学を軸に、難易度や試験日などを考慮して決めていきましょう。
受験校選びに迷ったら横浜予備校にご相談ください。
横浜予備校では専属コーチによる相談体制を整えています。面談による相談はもちろんLINEを使って生徒も保護者も24時間相談が可能です。
医学部専門コースを持つ予備校の強みを活かし、生徒の特性と大学の特徴を考慮して志望校の選択もアドバイスできます。
横浜予備校では無料相談も受け付けているので、お気軽にお問い合わせください。
国立大学と私立大学の併願校決定のポイント

「私立大学は学費が高いから国立大学一本で勝負したい」と考える方もいるでしょう。
ここでは、国立大学のみを受験するリスクと、私立との併願が合格の可能性を広げる戦略であることを解説します。
国立大学のみの受験はリスクが高い
国立大学医学部の受験は、共通テストと二次試験の両方で好成績をおさめる必要があります。体調不良などでどちらか一方でも失敗すると合格の可能性が大きく下がる恐れがあります。
また、国立大学の二次試験は前期と後期の2回ありますが、それぞれ1校ずつしか応募できません。つまり国立大学医学部の受験はチャンスが2回だけです。しかも後期試験は募集人数が少ないことから競争率も高くなります。
医学部受験はボーダー偏差値が65といわれる程ハイレベルの戦いです。国立大学一本で勝負するのはリスクが高いといえるでしょう。
失敗できないというプレッシャーは受験生にとってとても大きな負担です。プレッシャーを和らげるためにも私立大学を併願する選択肢があってもよいのではないでしょうか。
私立大学を併願校とする
私立大学は試験日さえ重複しなければいくらでも受験が可能です。
もちろん受験するには受験料もかかりますし、私立大学に進学するとなると学費も高くなります。しかし学費に関しては奨学金を利用する方法もあります。
医学部合格の可能性を広げるために私立大学も受験するのは現実的な戦略です。
国立大学を第一志望とする場合は4〜6校併願するのが一般的といわれています。併願校を選ぶポイントとして、偏差値だけでなく出題形式も考慮するとよいでしょう。
出題形式が第一志望の国立大学と似ているところを選んだり、自分の得意な出題形式の大学を選んだりすることで合格の可能性を高められます。
大学の出題形式などの分析は一人では難しいので、専門家のアドバイスを受けるとよいでしょう。
横浜予備校は医学部・難関大学を目指す方向けの予備校です。医学部受験を成功させるために、横浜予備校の無料相談を受けてみてはいかがでしょうか。
経験豊富なプロ講師が生徒一人ひとりの学力や志望校を考慮して、少人数制授業(1クラス平均2人)できめ細かい指導を行います。
生徒一人に専属のコーチがつき、学習計画の見直しや受験校の相談などにも対応します。
医学部受験への不安に打ち勝ち、合格を勝ち取るために、ぜひ横浜予備校をご活用ください。
医学部受験までの1年間の勉強スケジュール

ここでは医学部受験までの1年間の勉強スケジュールを、基礎期・実践期・仕上げ期の3つのフェーズに分けて解説します。
3~8月は基礎を身につける時期
3〜8月は、基礎学力を身につけることに注力します。
いきなり過去問などの難しい問題に挑戦しても、基礎ができていないと時間の無駄になりかねません。
教科書レベルの問題を解けるようにしっかり基礎を固めることで、9月以降の演習問題に移ったときの進み具合がよくなり学習効率も上がります
9~11月はアウトプットの時期
夏休みが明けた9月からは、多くの問題を解くことで身に付けた基礎力をアウトプットしていく時期です。
模試や過去問を解いて実践的な演習を繰り返します。間違った問題や理解が不十分な箇所は見直しを行ってください。必要に応じて基礎学習に戻ることもあるでしょう。
実践的な演習と振り返りで知識を定着させていきます。
12~2月はこれまでの総復習の時期
12月からは本格的に志望校の過去問に取り組む時期です。
この時期に新しい問題集などに手を出す必要はありません。これまで勉強してきたことを信じて、過去問演習を繰り返し知識の定着を目指します。
国立大学を受験する方は共通テスト対策も必要です。共通テストが終わったらすぐに私立大学の受験が始まるので、複数校受験する場合は各大学の過去問に早めに取り組む必要があります。
最後の追い込み時期なので、体調管理にも十分気をつけましょう。
スケジュールをしっかり立てて医学部受験に臨もう

この記事では、医学部受験の年間スケジュールをはじめ受験校の選び方や併願戦略、勉強スケジュールを解説しました。
医学部受験は決して簡単な道ではありません。しかし、正しいスケジューリングと継続的な学習計画の見直しで合格への道が拓けます。
一人では難しいと感じる方は、ぜひ横浜予備校をご活用ください。
横浜予備校では最初のテストで生徒の習熟度を確認し、専属コーチが年間学習計画を立案します。
計画どおりに勉強を進められているか、学習管理も専属コーチの仕事です。生徒との面談を通して学習の進度を確認し、適切な軌道修正を提案します。
LINEでの相談も受け付けているので、受験校の選択など悩みがあればいつでもご相談ください。一人ひとりに合わせた受験戦略を立て、生徒の不安を取り除きます。
医学部合格を本気で目指すなら、横浜予備校の無料相談を受けてみてはいかがでしょうか。