
「数学が苦手だけど医学部への進学を目指したい」と、悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、数学が不得意でも医学部をあきらめる必要はありません。
医学部のなかには、数学の配点が低かったり数Ⅲなしで受験できたりする大学もあります。
他科目で得点を稼いだり小論文や面接の対策をしっかりしたりなどの戦略を立てれば、数学が苦手でも十分に医学部合格を狙えるでしょう。
この記事では、数学なしや数Ⅲなしでも受験できる大学や数学が苦手でも合格する方法を紹介します。
「医学部志望だけど数学に苦手意識がある」という方は、ぜひご覧ください。
目次
- 医学部受験における数学の位置づけ
- 医学部入試で数学が課される理由
- 数学なしで受験可能な大学
- 数Ⅲなしで受験可能な大学
- 数学が苦手でも医学部に合格するには
- 英語を大きな得点源にする
- 得点を稼ぐ理科科目を選択する
- 面接や小論文の対策に力を入れる
- 数学で少しでも点を取る
- 数学の比重、難易度が低い大学を受験する
- 推薦入試を活用する
- 数学以外の科目で合格を目指す勉強法
- 頻出の単元に集中して学習する
- 基礎を完璧に抑える
- 模試と過去問で実力を確認する
- 入試で差がつく学力以外の要素
- 面接・小論文で問われる資質
- 医療志望理由の明確化
- 苦手意識を克服するメンタルマネジメント
- 数学が苦手でも医学部受験をあきらめない
医学部受験における数学の位置づけ

医学部受験というと、数学Ⅲが必須で難易度が高いイメージがあるのではないでしょうか。
医学部の入試で数学を課す大学は多くありますが、なかには数学の配点が低い大学や数Ⅲなしで受験できる大学も存在します。
すべての医学部の難易度が高いわけではないので、数学が苦手でも、志望校次第で合格の可能性は十分にあります。
まずは、医学部入試に数学が課される理由や数学が苦手でも受験しやすい大学を確認しておきましょう。
医学部入試で数学が課される理由
医学部入試で数学が課されるのは、論理的思考力と空間把握能力を測るためです。
論理的思考力と空間把握能力は、医学を学んだり、将来医師として仕事をしたりするときに必要なスキルです。
また、数学は医学で使う化学や生物などの理解にも役立ちます。
このようなスキルは習得に時間がかかるため、入試で数学を課し、入学後の学習にスムーズに対応できるかを判断しているのでしょう。
数学なしで受験可能な大学
一般入試で数学なしで受験できる医学部は、以下の2校です。
・帝京大学
・昭和大学
どちらも英語は必須科目です。
帝京大学では、英語に加え、数学・物理・化学・生物・国語から2科目を選択できます。
一方、昭和大学では、数学または国語から1科目、理科(物理・化学・生物)から2科目を選択する方式があり、いずれも数学が必須ではない方式が存在します。
帝京大学も昭和大学も、英語と理科を重視している点が特徴です。
また、数学の代わりに国語を選択できるため、数学が苦手でも受験しやすいでしょう。
数Ⅲなしで受験可能な大学
数Ⅲが不要なら、そのぶん出題範囲が狭まり対策がしやすくなるので、数学に苦手意識がある方でも受験のハードルが低くなります。
国公立は、以下のような大学が後期日程であれば数Ⅲなしでも受験できます。
・旭川医科大学
・秋田大学
・福井大学
・浜松医科大学
・三重大学
・山口大学
・宮崎大学
・鹿児島大学
・琉球大学
ただし、後期日程は前期日程に比べ募集人数が少なく、倍率が高い傾向にあるため注意が必要です。
また、以下の私立医学部も数Ⅲなしで受験できます。
・近畿大学
・東海大学
・金沢医科大学(後期)
先に紹介したように、数学なしで受験できる大学は2校しかありません。
「数学は苦手だけど志望校の選択肢を広げたい」という方は、数Ⅲなしで受験可能な大学も検討してみるとよいでしょう。
数学が苦手でも医学部に合格するには

「数学ができないと医学部合格は難しい」というイメージをお持ちの方もいるでしょう。
しかし、以下のように対策をすれば、数学が苦手でも合格は夢ではありません。
・英語や理科で得点を稼ぐ
・面接や小論文でアピールする
・数学の配点や難易度が低い大学を狙う
・推薦入試を活用する
また、より合格に近づくためには、少しでも数学で得点を取れるよう対策することも大切です。
苦手分野を他科目で補いながら、合格に向けてしっかり戦略を立てましょう。
英語を大きな得点源にする
数学が苦手なら、英語で高得点を狙うのが医学部合格への近道です。
医学部入試の英語はレベルが高いですが、特別な対策よりも基礎の徹底が重要です。
まずは、英単語や英熟語を徹底的に暗記し、文法書を繰り返し解いてしっかり理解しましょう。
このような基礎力は、長文を速く正確に読むために欠かせません。
長い長文を制限時間内に解けるよう、短時間で読み込む練習も必要です。
また、国公立は英作文も出題されるので、予備校の先生の添削を受けるなどして効率的に対策しましょう。
得点を稼ぐ理科科目を選択する

多くの医学部では、生物・化学・物理から2科目を選んで受験します。
理科科目で苦手な数学をカバーできるよう、3科目のなかから高得点を狙える理科の科目を選びましょう。
もし選ぶ科目に迷ったときは、模試の結果や先生からのアドバイスを参考にしてみてください。
受験する理科科目が決まったら、基礎を十分理解して過去問や演習問題に繰り返し取り組み、着実に得点アップを目指しましょう。
面接や小論文の対策に力を入れる
学校推薦型選抜などでは、合格を左右する重要なポイントである面接や小論文の対策に力を入れることで、数学が苦手でも合格の可能性を高められます。
募集要項を確認し、医学への意欲や自身の人間性をアピールできるようにしっかり準備しましょう。
また、小論文では自身の考えを論理的に伝える力が問われます。
対策には、志望校の出題形式や過去問の把握が大切です。実際に過去問に取り組み、予備校の先生など第三者に添削してもらいましょう。
数学で少しでも点を取る

はじめから全問正解を目指すのではなく、少しでも点を取れるようしっかりと点数を積み重ねていくことも大切です。
志望校の過去問を分析し、頻出する分野を集中して学習すれば、効率的に得点を伸ばせるでしょう。
また、基本問題を繰り返し解くことも、本番でのミスを減らすために効果的です。
過去問や基本演習に取り組み、得点できる問題を増やしていきましょう。
数学の比重、難易度が低い大学を受験する
数学の比重が低い大学であれば数学の点数の影響を小さくでき、他科目でカバーしやすくなります。
また、数学の難易度が低めであれば、数学が苦手でも対策しやすいでしょう。
推薦入試を活用する
条件を満たしていれば、推薦入試の活用もひとつの選択肢です。
推薦では、学力試験と同じくらい人物評価が重視される傾向があります。
他科目の成績や、ボランティアなど学力以外の強みをアピールすれば、合格の可能性が高まります。
医学部の推薦入試を検討しているなら、予備校でしっかり対策を取ることが重要です。
横浜予備校は医学部に強い予備校で、追加料金なしで推薦対策にも対応しています。
推薦入試だけでなく、医学部受験に必須の面接や小論文も、経験豊富な専門スタッフが添削やアドバイスで徹底的にサポートします。
面接は何度でも繰り返し練習できるため、本番では自信を持って臨めるようになります。
面接や小論文の対策は、自分一人では難しいと感じることも少なくありません。
「数学が苦手だけど医学部を目指したい」とお考えの方は、ぜひ横浜予備校の無料相談をご活用ください。
あなたに合った学習計画をご提案し、合格まで丁寧にサポートいたします。
数学以外の科目で合格を目指す勉強法

数学が苦手な場合でも、他科目で点を稼げれば合格の可能性は十分にあります。
しかし、必要な科目が多く「何から勉強したらよいかわからない」と迷うこともあるでしょう。
数学以外の科目で合格を実現するには、以下のポイントを押さえることが重要です。
・頻出単元に絞る
・基礎を完璧にする
・模試や過去問で進捗を確認する
優先的に勉強すべき単元や勉強方法を確認して、数学以外の科目でしっかり得点を取っていきましょう。
頻出の単元に集中して学習する
まずは、多くの医学部が重視している英語と理科で頻出する単元に取り組みましょう。
英語なら長文読解や整序・正誤問題が頻出し、国公立大学は英作文も出題されます。
化学は論述問題や有機化学の生化学関連、物理は力学と電磁気学、生物は遺伝や代謝などが頻出です。
志望校の過去問から出題傾向を確認し、頻出単元を優先して学習すれば、効率的に得点アップできるでしょう。
基礎を完璧に抑える
基礎がなければ稼げたはずの得点を取りこぼすことになり、応用問題にも対応できません。
理科は、まず基礎知識の暗記と本質の理解を優先しましょう。
英語は基本的な英単語や英熟語・文法を完璧にすることで、長文読解力アップにつながります。
しっかり得点を取るためにも、まずは基礎をしっかりマスターしましょう。
模試と過去問で実力を確認する
模試や過去問はつい点数に目がいきがちですが、重要なのは現状の把握です。
模試や過去問は、志望校合格までの進捗や自分の弱点の確認と対策に役立ちます。
結果をもとに自分の実力を分析し、弱点を重点的に対策することで得点アップを目指せます。
模試や過去問の結果を正しく分析し、弱点克服と志望校合格への効果的な対策を取るには、専門家のサポートが欠かせません。
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入試で差がつく学力以外の要素

医学部入試は、筆記試験がすべてではありません。
以下のような学力以外で合格に関わる要素でほかの受験生と差をつけられれば、数学が不得意でも合格に近づけます。
・志望理由や人間性・適性
・小論文での文章力や思考力のアピール
・メンタルマネジメント
ぜひ自分の強みを活かして、医学部合格を勝ち取りましょう。
面接・小論文で問われる資質
医学部の面接と小論文では、医師としての資質があるかが評価されます。
面接では、主に以下の4点が問われます。
・医学への熱意
・倫理観
・人間性
・コミュニケーション能力
面接ではマナーを守り、相手の目を見てはっきりと話しましょう。
小論文では、課題に対する自分の考えを論理的に伝えることが求められます。
医療に関する話題がテーマになるケースもあるので、普段からニュースや書籍で情報収集し、自分の考えを整理しておきましょう。
医療志望理由の明確化
志望理由を明確にし、願書や面接・小論文などで自分の意欲や適性をしっかりアピールできるようにしましょう。
医学を志す理由と、志望校の医学部を目指す理由のどちらも重要です。
志望理由は、自分の経験や「将来どのような医師になりたいか」などを交え、具体的に説明できるようにしましょう。
自分の意思を再確認し、面接で熱意を伝えるためにも、オープンキャンパスや説明会に参加するのもおすすめです。
苦手意識を克服するメンタルマネジメント
苦手意識があると、勉強が進まなかったり「できない」と思い込んだりと受験に影響が出てしまいます。
苦手意識を克服するには、苦手科目を放置せず、基礎や自分が解けそうな分野から段階的に取り組むことが有効です。
少しずつでも成功体験を積み重ねていけば、自分の成長を感じられて自信につながるはずです。
数学が苦手でも医学部受験をあきらめない

数学が苦手でも、医学部合格を勝ち取っている受験生は少なくありません。
予備校で戦略的なサポートを受ければ、より合格の可能性が高まるでしょう。
特に、少しでも数学で得点が取れるよう対策をしながら、他科目で得点を伸ばす戦略が効果的です。
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