将来の安定性や高い収入、社会貢献性の高さから高い人気を誇っているのが日本の医学部です。
医師は人々の健康と命を守るという重い責任を担うと同時に、高度な知識や技術を必要とする職業であり、難易度は高いものの挑戦する価値は十分にあります。
本記事では、偏差値や入試の難易度、医学部が多くの受験生を惹きつける理由を解説します。医師という職業の魅力を知り、医学部を目指すきっかけになれば幸いです。
目次
医学部はなぜ人気なのか

医学部が人気の理由には、以下のような多面的な魅力があることが挙げられます。
・社会的地位と収入の高さ
・需要の高さによる職業の安定性
・学部が持つステータス性
・女性の医学部進学者の増加
・私立大学医学部の学費減免や奨学金制度の充実
医学部が幅広い理由で人気を集めていることを理解し、より現実的に受験を意識しましょう。
社会的地位と収入の高さ
医師という職業は、社会的地位の高さに比例して収入が高いことが人気の理由の一つです。
人の命を預かるため社会的責任を求められる職業であり、高度な専門知識や技術が必要です。
そのため、医師免許取得までの道のりは決して容易ではなく、受験を経て医学部に入学し6年間学んだのち、医師国家試験に合格しなければなりません。
さらに2年間の研修医を経て、一人前の医師とされる専門医となるまでに11年以上かかります。
身体や心の病を治すのみならず、研究により新しい薬や治療法の開発など、社会貢献性の高い職業であることも社会的地位の高さにつながるでしょう。
民間の調査によると、医師の生涯年収はパイロットに次いで2位と上位にランクインしていることからも、年収が高いことがわかります。
需要の高さによる職業の安定性
高度な専門性が求められる医師の職業は希少性が高く、今後医師の需要がなくなることはないでしょう。
高齢化社会に伴い今後医療サービスの需要増加が予想され、医師が不足しているのが現状です。
美容医療の道に進む医師も増えており、診療科の医師の偏在も懸念されます。
OECD(経済協力開発機構)の統計によると、日本の医師数(臨床医)は人口1,000人あたり2.4人であり、平均より130,000人少なくワースト5位です。
学部が持つステータス性

医学部への入学は、ステータスが高いとされています。医学部は難関学部であり、突破することで学力の高さを証明できるからです。
平均倍率は国公立大学医学部で4倍程度、私立大学医学部で10倍以上、人気の私立大学や後期日程は30倍以上となることもあります。
優秀な理系人材が医学部に集中することにより、日本経済の低迷を加速させることにもなるといわれているほどです。
女性の医学部進学者の増加
医学部を目指す女性の割合は年々増加しており、特に若年層でその傾向が顕著となっています。
近年、医療業界ではジェンダー平等が重視されているからです。
女性医師が妊娠や出産後に復職しやすいように、院内保育の設置や短時間勤務を導入など働く環境づくりが行われており、仕事と育児の両立を実現できます。
私立大学医学部の学費減免や奨学金制度の充実
私立大学医学部の学費は、国公立医学部に比べて約5倍以上と高く、多くの一般家庭では大きな負担となります。
そのため、一部の私立大学では学費の減免が実施されています。
例えば、関西医科大学は2023年度入学者から6,700,000円、藤田医科大学は2025年度入学者から8,280,000円減額しています。
奨学金制度の導入により、家庭の経済状況に関わらず医師を目指せることも、人気を集める要因となっています。

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授業料は月額50,160円〜。負担を抑えつつ、質の高い指導を提供し、着実に偏差値を向上させることが強みです。
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医学部の難易度が高い理由

医学部の難易度が高い理由には、偏差値の高さや入試科目の多さ、面接や小論文といった特別選抜の存在が挙げられます。
医学部合格には総合力が必要であると理解し、計画的に勉強を進めましょう。
偏差値が全学部でトップクラス
医学部の偏差値は、ほかの医療系学部と比較してもトップクラスです。
以下は、国公立大学に合格するために求められる偏差値の目安です。
・医学部:65〜72.5
・薬学部:65〜70
・看護学部:50〜70
最難関の医学部になると偏差値70以上の学力が求められ、合格には並々ならぬ努力が必要となるでしょう。
偏差値65で上位7%、偏差値70で上位2%が目安です。
入試科目の多さ
多くの国公立大学では、共通テストで5教科7科目に加え、2次試験で英語・数学・理科2科目が課されます。
理科は化学・生物・物理から2科目を選択するのが一般的で、数学では数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bが基本であり、数学Ⅲの履修もほぼ必須で、避けられるのは一部の大学のみです。
さらに、大学ごとに出題傾向が大きく異なるため、それぞれに合わせた対策が不可欠です。
私立大学は、国公立大学に比べて受験科目が少ない傾向があります。
面接や小論文などの特別な選抜

医学部受験では必ず面接試験が課され、私立大学を中心に小論文試験を課す医学部も数多く存在しています。
面接や小論文は明確な答えがなく自由度が高いうえに、不適切な発言をすると、一発アウトになることもあります。
学力試験に加えて、面接・小論文の対策をしなければならない点も、合格難易度を高めている大きな要因です。
独学で正しい方向性を見つけるのは難しく、対策に苦戦する受験生も少なくありません。
横浜予備校では、面接・小論文対策はもちろん、医師としての適性を高めるための指導も行っています。
各大学の出題傾向を分析し、個別指導と模擬面接を組み合わせることで、生徒一人ひとりの個性や強みを引き出すことが可能です。
小論文では論理的な思考力や表現力を養い、どのようなテーマにも対応できる力を育成します。
筆記試験だけでなく、面接や小論文で差をつけ、合格を現実的なものにしていきましょう。
面接や小論文の対策に不安を感じている方は、横浜予備校へご相談ください。
経験豊富な講師が、あなたの課題を丁寧に分析し、具体的な学習の方向性をご案内します。
医学部の偏差値

医学部は全体的に難易度が高いため、まずは偏差値を知る必要があります。
ここでは、国立医学部の偏差値帯と私立医学部の偏差値帯を紹介します。
自分の偏差値と比較し、現状との差を把握したうえで次のステップを考えましょう。
国立医学部の偏差値帯
国公立大学医学部の偏差値帯は65〜72.5とされ、難関校では75を超える場合もあります。
ボーダー偏差値は65で、受験者全体の上位約7%相当です。
旧帝国大学(東京・京都・東北・北海道・大阪・名古屋・九州)は難関校とされ、一般的な国立大学の医学部よりも、偏差値が高い傾向があります。
私立医学部の偏差値帯
私立大学医学部の偏差値は60〜72.5程度で、国公立大学医学部と比べても同等かやや低い水準です。
偏差値70以上の難関層には慶應義塾大学・東京慈恵会医科大学・順天堂大学・日本医科大学などが位置し、偏差値60台前半の大学も存在します。
私立大学医学部は、大学によって偏差値の幅が広いのが特徴です。
医学部が人気を集める理由

医学部受験は難しいですが、将来の安定性を考えると挑戦する価値があります。
ここでは医師の職業としての安定性、収入や地位、地域枠の充実など将来を見据えた魅力を解説します。
特に長期的な安定を手に入れたい方にとって、医学部への入学は魅力的でしょう。
医師は安定した職業
社会人になってからセカンドキャリアを改めて考えることも多く、定年がないため何歳まででも働くことができる医師は、将来の魅力的な選択肢の一つです。
近年は製薬会社や医療機器メーカー、行政機関など病院勤務以外のキャリアを選択する医師も増えており、産業医や検診医など臨床医以外の選択肢もあります。
このように、医師のキャリアパスは幅広く、安定しています。
収入と社会的地位の高さ
経済の不確実性を増すなかで、将来が保証された医師という職業は、収入面の安定や社会的地位の高さを重視する方にとって魅力的です。
医師の収入は、勤務医よりも開業医の方が高く、勤務先の種類や規模によって異なります。
複数の病院をかけ持ちする働き方や宿直手当を増やすことで、さらなる収入アップが期待できるでしょう。
地域枠の充実
医師不足を解消する目的で設置された地域枠は、日本全国の90%以上の医学部で導入されており、地域枠を目指して医学部を受験する方も増えています。
地域枠は、特定の地域の出身者や将来その地域で働く意思がある方など出願条件に制限が設けられています。
そのため、志願者数は一般枠よりも少なくなる傾向があり、経済的援助を受けられるケースもあります。
地域枠は、地域医療に貢献でき社会的なやりがいを感じられることも魅力です。
医学部を目指すなら

医学部が人気を集める理由は、社会的地位や高い収入、職業の安定性によるものです。
厳しい受験を乗り越え、医師免許の取得することは簡単なことではありませんが、その先には多様な働き方や地域医療への貢献などの充実したキャリアが待っています。
学費減免や奨学金制度の充実、地域枠の拡大は、経済的な理由で医師を諦めていた人にも道を開いています。
医師を目指す女性も増えており、院内保育の利用や短時間勤務など柔軟な働き方も可能です。
医学部受験は難関ですが、その努力は将来の確かな選択肢とやりがいにつながるでしょう。
将来の選択肢として医師を考えている方は、学習を徹底的にサポートしてくれる環境に身を置くことで、医学部合格という夢に近づけます。

横浜予備校は、徹底した個別指導と独自のカリキュラムで、医学部合格を力強く後押しできることが強みです。
生徒一人ひとりの学習状況や弱点を分析し、適切な学習プランを提案します。
まずは学力テストを受験して現在の学力を正確に把握し、その結果をもとに合格へ向けた教材を選定します。
年間目標から逆算して学習計画を立て、長期的な学習の道筋を明確にしたうえで、日々の目標を具体的に落とし込んだ毎日のやることリストを実行することで、着実に合格へと近づくことが可能です。
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