目次
- ○ 【医学部】志望校の選び方、受験校の決め方
- ○ まずは私立か国公立か
- ・国立医学部と私立医学部の違い①
- ・国立医学部と私立医学部の違い②
- ・国立医学部と私立医学部の違い③
- ○ 私立医学部を狙う場合
- ○ 国公立医学部を狙う場合
- ○ まとめ
【医学部】志望校の選び方、受験校の決め方
たくさんある学部の中、最難関と言われている医学部。
一概に医学部と言っても全国に医学部は82校もありどこを志望校にすればいいのか分からないという方もいるかと思います。
そこで今回はたくさんある医学部において大事になってくる 志望校の決め方について解説していきたいと思います。
まずは私立か国公立か
医学部は大きく分けて私立と国公立の2つに分類されます。
まずはどちらを目指すのか決めなければいけませんが、この2つは特徴が大きく異なり違いをしっかりと理解していなければなりません。
私立と国公立の異なる点について3つ挙げていきます。
国立医学部と私立医学部の違い①
一つ目の異なる点は必要な入試科目の数です。
私立は基本的に共通テストを受ける必要がなく1次試験で英語、数学、理科が要求され2次試験で面接、小論文が課される大学が大半を占めます。共通テスト利用、共通テスト併用の入試形態を持つ私立大学も多いですが一般入試は英数理の3教科で受験することができます。
それに対して国公立は共通テストの受験が必須なので英数理の3教科に加えて国語と社会も必要になってきます。 共通テストの点数というのは国公立を目指す上でとても重要なので文系科目であるこの2教科も手を抜けません。よって負担がかなり増えてしまいます。
国公立ではなく私立しか目指さないというのなら、早めに決断して文系科目に使う時間をなくした方がいいでしょう。その分を英数理に回しましょう。
国立医学部と私立医学部の違い②
二つ目の異なる点は学費です。
私立の学費は様々ですが6年間で一番安い大学が国際医療福祉大学の約1900万円、一番高い大学が川崎医科大学の約4700万円です。同じ私立大学でもかなりの差があるのがわかりますね。
平均すればだいたい私立は6年間で3000万円くらいかかると考えて良いでしょう。一般的な私立の理系学部の学費が4年間で約540万円なのでいかに医学部の学費が高いかが見て取れます。
国公立はどこの大学もほとんど変わらず6年間で約360万円です。私立と比べて10倍近くの差があります。
国立医学部と私立医学部の違い③
三つ目の異なる点は難易度です。
もちろん大学によるので一概には言えませんが、基本的に国公立の方が私立より難易度はワンランク上です。やはり共通テストが必須であること、学費の安さなどから国公立はかなり難易度が高くなっています。国公立医学部はどの地域でも東大京大に並ぶ最難関の難易度を誇ります。
それに対して私立は、学費が高くなるほど避けられがちですので難易度は低くなっていきます。また何校も受けられるので一つダメでも他の大学に再チャレンジすることも可能です。ただそれでも早慶くらいの学力はどの医学部も必要なので難しいことに変わりはありません。
以上が私立と国公立の違いです。これらを参考に受験生は親御さんとよく相談して志望校を決めましょう。
次は私立と国公立に分けて受験校の決め方を解説していきます。
私立医学部を狙う場合
まずは私立についてです。
私立は大学ごとで問題の傾向が大きく異なるので自分に合った大学を受けるようにしましょう 。
記述形式なのかマーク形式なのか、難問攻略型なのか易問高得点型なのかを分析する必要があります。
また 科目ごとの配点も大切です。英数理でどの科目が配点が高いのかは必ず調べましょう。
自分の得意科目の配点が高い大学はそれだけで有利になります。私立は理科の配点が高い大学が多いので理科が強いと有利になる大学は多いかもしれませんね。
続いて 大事なのが入試の日程です。私立は1次試験と2次試験を課している大学がほとんどですのでどちらかが他の大学と被っていると受験できません。
なので私立を複数校受ける場合は必ず日程を調べて1次試験、2次試験それぞれ日程が被っていないかどうかチェックしましょう。
そして最後に 大事なのが学費です。
先ほども述べた通り私立は学費が大学ごとで全然違います。学費が安い大学は難易度が高く学費が高い大学は難易度がやや下がる傾向にあります。家庭の経済状況と子供の学力を考えてどの学費帯の大学を受けるべきか家族で相談しておきましょう。
国公立医学部を狙う場合
続いて国公立についてです。 国公立は共通テストがとにかく大事になってきます。
共通テストを受けて点数を見てから決めるという方も実際多いです。共通テストの配点はどの大学も異なっているので自分の点数を見て良い点が取れている科目の配点が高い大学を選ぶといいでしょう。
また 2次試験が占める比率もとても大事です。2次比率が高ければ共通テストが悪くても2次逆転を狙えます。逆に共通テストが良いなら2次比率の低い大学を受ければ確実に合格を狙えることができます。例えば、徳島大学は共通テストの比率が高いことで有名です。
共通テストの配点だけでなく私立同様2次試験の配点も調べておきましょう。得意科目の配点が高いほど当然有利です。また 2次試験が難問型なのか易問型なのか調べておくのも必須です。
国公立の後期試験は面接と小論文のみという大学が多いです。なのでほとんど共通テストの点数で決まります。ただ山梨大学など2次試験をしっかりと行う大学もあるので共通テストがあまり良くなければそういった大学を後期では出願しましょう。
共通テストが悪くても2次逆転できる医学部はたくさんあるので最後まで諦めないようにしましょう!
物理が必須という医学部も国公立は存在するので注意が必要です。北海道大学、群馬大学、金沢大学、名古屋市立大学、愛媛大学、九州大学、佐賀大学の7校です。これらの医学部は生物化学選択者は受けれないので志望校からは除外しましょう。
まとめ
以上が医学部受験校の決め方になります。 臨床に特化しているのか研究に特化しているのかといったところも大事にしたい受験生は大学の特徴をホームページなどでしっかり調べておきましょう。
みなさんが医学部に入り医者として活躍することを心から願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!