目次
- ○ 中高一貫に通う中学生の夏休みの過ごし方(勉強編)
- ○ 夏休みの学習が秋の成績をアップさせる理由
- ・2学期からの学習の難易度が高くなる
- ・夏休みに学習をした生徒の成績が伸びる
- ○ 夏休みの学習の定番は予習と復習
- ・私立中高一貫校の場合
- ・公立中高一貫校の場合
- ○ 中高一貫校生の夏休みの学習には自学自習がおすすめ
- ・時間を効率よく使える
- ・学習内容が定着しやすい
- ・主体的に学習できる
- ○ 自学自習は自由とは違う
- ・自由な自学自習のデメリット①
- ・自由な自学自習のデメリット②
- ・自由な自学自習のデメリット③
- ・自由な自学自習のデメリット④
- ・自由な自学自習のデメリット⑤
- ・塾や予備校を上手に活用しよう!
中高一貫に通う中学生の夏休みの過ごし方(勉強編)
こんにちは!横浜予備校です。
いよいよ待ちに待った(?)夏休みです。「さあ!勉強だ!」と思ってはいても、「気づいたら夏休みが終わっていた…」という経験をした人も多いのではないでしょうか。
しかし、夏休みの過ごし方によって、中高一貫校に通っている中学生は、秋以降の成績の伸びが全く変わってきます。長い期間だからこそ、夏休みに最適な学習をすすめたいものですよね。
そこで今回は、中高一貫校に通う中学生や保護者の方に向けて、「秋に成績アップできる中高一貫校生の夏休みの勉強方法」についてご紹介させていただきます。
夏休みの学習が秋の成績をアップさせる理由
夏休みの学習が秋からの成績に影響するのには、次のような理由があります。
2学期からの学習の難易度が高くなる
一般的に中学生の場合、2学期(夏休み後)からの学習内容は急激に難しくなってきます。
夏休み前までに学習した内容の理解が足りないと、夏休み明けの授業についていけなくなってしまい、成績が急降下します。
夏休みに学習をした生徒の成績が伸びる
中高一貫校には、非常に高い倍率での合格を勝ち取った優秀な生徒がたくさんいます。
夏休みに特別な学習を進めることも当たり前なので、宿題だけこなして安心していると、他の生徒に遅れをとってしまい、成績が急降下します。
■横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校
倍率 5.84倍
■市立横浜南高校附属中学校
倍率 5.41倍
■青山学院横浜英和中学高等学校・A日程
倍率 3.2倍
■聖光学院中学校高等学校・第1回
倍率 3.08倍
夏休みの学習の定番は予習と復習
夏休みに行うべき学習の定番は、「夏休みまでの学習内容の復習」と「夏休み明けからの予習」になります。
復習と予習はどちらも大切ですが、中高一貫校生の中学生の場合、夏休み期間の学習では復習に重点をおくようにしましょう。それには、次のような理由があります。
私立中高一貫校の場合
私立中高一貫校の場合、中学生のときに高校の先取り学習を行うので、通常授業の進みかたのスピードは非常に速くなります。横浜市にある聖光学院中学校でも、中学校3年生の春から、高校数学の学習が始まります。
学校での授業が行われている期間には、授業内容についていくために予習が必須になります。すると、復習を行う時間をとることができなくなってしまうので、夏休みに復習を行う必要がでてくるのです。
公立中高一貫校の場合
公立中高一貫校の中学校では、高校生内容の先取り学習は行いません。これは、横浜市にある、横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校の「学校案内」にも明記されています。
先取りではなく、内容を深く掘り下げる学習が特徴になっています。そのようなハイレベルの内容は一度学習するだけでは、身につきません。何度も繰り返すことで定着するので、復習が重要になるのです。
中高一貫校生の夏休みの学習には自学自習がおすすめ
夏休みに復習を行う場合には、自学自習がおすすめになります。その理由は、次のようなものになります。
時間を効率よく使える
新しいことを学習する予習と違って、復習は全範囲を満遍なく進める必要がありません。そのため、自学自習ならば苦手な単元や習熟が不十分な単元だけを学習できるので、時間を効率よく使えます。
学習内容が定着しやすい
学校や集団授業の塾の場合、知識を持っている前提で授業が進みます。分からない知識があっても確認する暇なく授業が進んでしまいますが、 自学自習の場合には分からないことがあった場合には、知識を確認しながら学習を行えます。
主体的に学習できる
自学自習の場合は与えられた課題をこなすのではなく、自分から学習する主体性を育むことができます。自学自習で育まれた主体性は、大学受験でも役に立ちます。
自学自習は自由とは違う
自学自習というと、「自由に行ってよい」という印象を受けるかもしれません。しかし、そうではないのです。自学自習にはデメリットもあります。自学自習を自由に行ってしまうと、次のようなデメリットがあるのです。
自由な自学自習のデメリット①
定着の確認が難しい
自学自習では、自分が正しく理解できているかを確認してくれる人がいません。一度学習した内容の復習でも、定着の度合いを確認してくれる人が必要になります。
自由な自学自習のデメリット②
教材選びが難しい
能力を伸ばす復習を行うためには、目的に合った教材を選ぶ必要があります。しかし、誰のアドバイスも受けずに自分のレベルにあった教材を選ぶことは、非常に難しくなります。
自由な自学自習のデメリット③
ペース配分が難しい
自学自習の場合は、スケジュールも自分で立てる必要があります。目安となる事例がない場合、ペース配分が難しくなります。
自由な自学自習のデメリット④
意志が弱いとサボってしまう
自学自習には、自分の意志で進められるというメリットがあります。しかし、誰にも管理されていない自学自習の場合、本人の意思が弱いとサボりがちになってしまいます。
自由な自学自習のデメリット⑤
聞きたいときに質問できない
分からないことがあった時に聞ける人がいないと、自学自習では”自分で分かる部分しか勉強できない”という状態になってしまいます。自分で分かる範囲しか勉強し、定着していかないので聞ける人がいないとなかなか力がついていきません。
塾や予備校を上手に活用しよう!
残念ながら存在している自学自習のデメリットも、自習室を完備している塾や予備校なら解消できます。
程よい監視(!)の緊張感があるので、「サボりたい…」気持ちをノックアウト!さらに、分からないところだけを質問して解決できるので、時間を効率的に使うことが可能になります。
自学自習で夏休みの時間を有効に使い、夏休み明けの定期テストや実力テストでは、成績アップを果たしましょう。