医学部入試は、他学部に比べると教科・科目数が多く、戦略的な準備が欠かせません。そのためには、国公立と私立における医学部受験の科目の違いや特徴を理解する必要があります。また、効率よく勉強を進めるために、自分に合った選択科目を選ぶことも大切です。
この記事では、医学部受験の科目構成の特徴と合わせて、国公立と私立の違いと科目のポイントを解説します。適切な学習計画を立てるためにも、受験科目の違いや対策のポイントをおさえておきましょう。これらを理解できれば、自分がどこに力を入れて勉強したらよいのかが見えてくるはずです。
目次
医学部受験の特徴

医学部受験は、他学部よりも難しいと感じている方がほとんどでしょう。
では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、医学部受験特有の科目構成と求められる学力の高さについて解説します。
特有の科目構成
医学部受験は国公立と私立で受験科目は異なりますが、ほかの学部と比べるとどちらも特有の科目構成であることを理解しておきましょう。
国公立の場合は、2025年度から情報が加わり、共通テストで6教科8科目が基本となっています。
一次試験の共通テストで各大学の合格基準を満たした方は、数学や英語などの試験に加えて面接も行う、二次試験の個別学力検査に進みます。
共通テスト利用や一般選抜など、複数の受験方法がある私立は、各大学によって試験科目はさまざまです。
一般選抜に焦点をあてると、3教科4科目を課す大学がよくみられます。各大学によって教科・科目数が異なりますが、基本的に理科2科目は必須であるのが医学部受験の特徴です。
高い学力が問われる
医学部受験では、他学部よりも高い学力を求められます。
偏差値で見てみると、東京大学の医学部は70を超えており、偏差値が低いといわれている大学でも60以上は必要です。
偏差値60なら受験生全体の上位15%以内、偏差値70なら上位約2%以内には入らなければいけないということになります。
このような数字を見ると、医学部に入るには高い学力が必要であることがわかるでしょう。
今の自分の学力では足りないからといって医学部受験を諦めることはありません。
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これらの指導法を実践することで、授業で勉強したことをしっかり身につけられるようになります。
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国公立の医学部受験に必要な科目

国公立の医学部受験は、他学部に比べると出題教科・科目が幅広いのが特徴です。
国公立医学部の合格を目指すためには、全科目の対策が欠かせません。
適切な学習計画を立てるためにも、どの試験でどの教科が必要なのかを把握しておきましょう。
英語
国公立の医学部受験では、リスニングを含む英語が必須科目となります。
和歌山県立医科大学の一般選抜の内容を見てみると、一次試験の共通テストと二次試験の個別学力検査でも英語が必須となっています。
各大学によって求められるレベルは異なりますが、英検準1級以上(CEFR B2レベル)を求められることが一般的です。
大学によっては、その大学が指定する英語民間試験を取得していると、その年度の英語を一律満点とみなす制度を導入していることもあります。
志望校がどのような制度を導入しているのか、確認するのがおすすめです。
数学
医学部受験の数学では、数学Ⅰ・Aと数学Ⅱ・B・Cの2科目が一般的です。
二次試験になると、上記の科目に加えて数学Ⅲが必須となる大学が多く見られます。
共通テストでは数学Ⅲは出題されないため、まずは数学Ⅰ・数学Aと数学Ⅱ・数学Bを固めるのがおすすめです。
その後、志望大学の出題傾向に合わせて数学Ⅲの学習を進めると、効率的に数学を習得できるでしょう。
理科2科目

医学部受験では、ほとんどの大学で物理・化学・生物の3科目から、2科目の選択が必須となっています。
ただし、大学によっては選択必須の科目が決まっている場合もあるため、事前の確認が大切です。
例外的に、上記の3科目に加えて地学も含めた4科目から2科目を選択できる大学もあります。
二次試験では、化学基礎・化学と生物基礎・生物または物理基礎・物理から1科目を選択する、計2科目になるのが一般的です。
国語
医学部受験の共通テストでは国語も必須科目の一つで、古文や漢文も含まれます。
医学部合格に必要な点数を取るためには、国語の学習は欠かせません。
一方で、二次試験では国語は出題されないことがほとんどです。
ただし、ほとんどの大学では二次試験で小論文が必要になることもあるため、読解力や記述力などを高める勉強も必要です。
社会1科目
社会は、以下の科目のなかから1科目を選択する大学がほとんどです。
・歴史総合・日本史探究
・歴史総合・世界史探究
・地理総合・地理探究
・公共・倫理
・公共・政治・経済
これらの科目から2科目受験している場合は、第1解答科目の成績が採用されます。
私立の医学部受験に必要な科目

私立の医学部受験は、英語・数学・理科2科目が中心です。
国公立のように国語や社会が課されない分、理系科目で高得点を狙う必要があります。
しっかりと得点するためにも、具体的にどのような範囲から出題されるのかを把握しておきましょう。
英語
私立の医学部受験でも、ほとんどの大学で英語が必須です。具体的には、以下の範囲から出題する大学が多く見られます。
・英語コミュニケーションⅠ
・英語コミュニケーションⅡ
・英語コミュニケーションⅢ
・論理・表現Ⅰ
・論理・表現Ⅱ
大学によっては、論理表現Ⅲが出題されることもあります。
私立の場合は大学によって出題傾向が異なるため、志望校に合わせた対策が必要です。
数学
私立の医学部受験の数学は、以下の内容から出題する大学がよく見られます。
・数学Ⅰ
・数学Ⅱ
・数学Ⅲ
・数学A
・数学B
・数学C
数学A・B・Cの内容は、大学によって異なることがあります。
高得点を狙うためには、志望校に合わせた適切な対策が必要です。
自分の志望校がどのような範囲から出題されるのかを、あらかじめしっかりと確認しておきましょう。
理科2科目
国公立と同様に、私立でも物理・生物・化学の3科目から2科目選択することが必須であることがほとんどです。それぞれの科目の出題範囲は、以下のとおりです。
・物理基礎・物理
・生物基礎・生物
・化学基礎・化学
大学によっては、特定の科目を必須にしていたり、選択できる科目が少なかったりすることもあります。
志望校の入試要項を事前にしっかりと確認し、必要な科目を把握したうえで学習計画を立てることが重要です。
科目のポイント

医学部受験は、理科や社会の科目選択、国語対策など細かい科目戦略が必要です。
しかし、いざ学習計画を立てようとしても、何から始めたらよいのかわからないという方もいるでしょう。
ここでは、医学部受験における科目選択のポイントや対策方法を解説します。
理科2科目の選び方
医学部受験で理科2科目を選ぶにあたって、化学は選択しておいた方がよいでしょう。
これは、理科2科目選択が必須になっているなかで、化学の選択を必須としている大学が多く見られることが理由です。
また、化学の知識を前提とした問題が出題されることも少なくありません。
そのため、化学を軸として、生物と物理のどちらなら自分が高得点を狙えるかを考えるのがおすすめです。
例えば、暗記型で計算が苦手なら生物、暗記は苦手だけれど数学は得意なら物理のように選ぶこともできます。
読解力が必要
国語や英語が必須となる医学部受験では、読解力も欠かせません。
特に、医学部受験では複雑で専門的な内容が出題されることもあるため、それを読み解く力が必要です。
文法や構文の基礎などを固め、論理的に理解する訓練を行いましょう。
読解力を高められれば、小論文や面接などにも役立ちます。
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授業で学んだ内容をしっかりと定着させるための復習徹底指導や、自習を継続できる仕組みを整えていることが特徴です。
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国語は全範囲
国公立の医学部を目指すなら、国語の対策も行いましょう。
国語は、現代文・古文・漢文のあらゆる範囲から出題されるため、幅広く対策する必要があります。
まずは、それぞれの基本的な解き方や単語を理解することが大切です。
基本が身についたら、過去問を解いて共通テストの設問に慣れておきましょう。
問題のパターンや特徴を把握できれば、本番でも焦らずに解答できるようになります。
社会科目の選び方
医学部受験における社会科目は、理科や数学のように重視される科目ではありません。
しかし、共通テストで高得点を取るためには、十分な対策をしておく必要があります。
ほかの科目の勉強時間を考えると、短時間の勉強で高得点を狙える科目を選ぶのがおすすめです。
例えば、倫理であれば思想や宗教などの日常に関連した項目があるため、理解を深めやすい科目といえます。
社会科目を選択する際は、自分の得意分野を見極め、短時間で効率的に勉強できる科目を選ぶことを意識するとよいでしょう。
医学部受験対策をするなら

医学部受験は、国公立と私立で受験科目が異なるものの、他学部に比べると対策が必要な科目は多い傾向があります。
また、求められる学力が高いため、一人で学習計画を立てるのは大変です。
一人で学習管理をしていて不安に感じている方には、医学部合格への近道として、予備校や塾などの専門的なサポートの活用をおすすめします。
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