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早慶日本史受験生にオススメしたい問題集!
先日「顔はわかるのに名前がわからない」という現象を初めて体験しました。とてももどかしいですね、これが大人になるってことなんでしょうか……。
受験生の皆さんも、「稲荷山古墳が埼玉県にあるのはわかるのにどの市にあるかわからない」とか「初めての普通選挙が1925年であるのはわかるのに、沖縄県で初めて衆議院選挙が行われた年はわからない」などもどかしい経験をされているのではないでしょうか?
つまりこれが成長ということ……
ではないですね!
実はこれ、実際に早慶の入試で出題されているんです!
1問目の稲荷山古墳の所在市については、2018年度早稲田商学部で、2問目の沖縄県で初の衆議院選挙が行われた年については、2017年度慶應商学部でそれぞれ出題されています。この2問からもわかる通り、早慶の日本史って本当に厄介というか細かいというか、いやな奴ですよね! 絶対友達になりたくない……。
そこで!
この記事では早慶志望者向けに、本当に役立つ参考書を紹介していきたいと思います!
1.「超速!日本史の流れ」シリーズ
日本史の流れを追う参考書はあまたありますが、その多くが基礎的な事項を流れに沿わせたものというのが私の印象で、それこそ早慶クラスの日本史に出てくる事項を絡めつつ流れを追ってくれる参考書は希少かと思われるのですが、こちらはそんな希少な参考書のひとつです!
内容は日本史の基本的な流れ+詳細事項+史実ウラ話でしょうか? 最後のウラ話の癖が強く、中には信じがたいものや偏見では?と思う内容もあるのですが、そのおかげで細かい事項が難なく印象に残ります。あ、史実そのものが誤っているわけではないのでご安心ください!
新書サイズで厚みもそこまでありません(山川の日本史教科書のが太いくらいです)。中身はすべて縦書きで、小説のようになっているので、活字になれている方は苦労なく読めると思います!
2.日本史用語集
これは上位大学を志望したことのある人なら誰もが通る道!
過去問解説での「日本史用語集に記載」の文字に打ちのめされ、あの膨大な量の単語と説明文を暗記しようとしたことがある方は多いはずです。
しかしながら、日本史用語集の効果的な使い方は必ずしも全暗記ではないと考えています。何よりまず、何かしら超能力でもない限り、全暗記なんて芸当はできませんからね……
日本史用語集は、問題演習の際の傍用書として使うと、大きな効果が得られます。ここで大切なことは解答だけはなく、選択肢の単語や自分の誤解答なども一緒に調べるとより高い効果が得られるでしょう。調べる際に目的の語の周りの語も自動的に目に入るので、気づいた時には難問にも立ち向かう力が培われているかもしれません。
3.東進日本史一問一答
これ、たぶん前の記事でも紹介していると思うのですが、早慶志望者にもっとも効果的な参考書はこれなんじゃないか?と思うほど優秀な参考書です! まぁかの有名な金谷俊一郎先生監修ですからね……さすがといったところでしょうか……
東進日本史一問一答の強みは、その圧倒的なカバー率。いわゆる上位大学で出た問題が調べつくされ、有名単語からマイナーどころまでほぼすべての単語が網羅されています。日本史用語集や超速シリーズを読むよりも、単語のみを覚えるだけならこれを一周した方が効果的です。
4.過去問
「過去問が参考書……?」と疑問に思う方も多いかもしれません。しかしながら、日本史については志望校の問題に触れることが効果的な勉強であるのは確かです。
記事冒頭で出した2問、これらは確かに難問ですが、本当の難しさはどこに目をつけて勉強するか、ということです。多くの受験生は、まさか稲荷山古墳の所在市を問われるとは予想しておらず難しかったのではないでしょうか? 実際の入試問題には「まさかそんなことが……!」と驚いてしまうような視点からの出題が多々あります。多くの過去問に触れることで、そのまさかを減らすことができるでしょう。
また、ここでいう過去問は必ずしも志望学部に限ったものではなく、志望大学および同レベルの大学の問題をすべてやることをお勧めします。数撃てばそれだけ当たりも多くなるのです。
解いた後は復習を忘れないことも重要ですよ!!
まとめ
以上、ここまで早慶志望者向けの参考書をまとめてみました。
最初の2問は、あえてここでは答えを載せません。ぜひ今あげた参考書を用いて調べてみてください! その過程で、もしかしたら大きな力がつくかもしれませんね!