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聖マリアンナ大学医学部2018『物理』入試分析|横浜医学部予備校

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現役の国立医大生に聖マリアンナ大学2018年度の実際の入試問題を解いてもらい、
各問題の率直な感想をもらい、問題分析をしてもらいました。
受験生の立場に非常に近い現役医大生の感想なので受験生の立場に近い感覚だと思います。
是非、参考にしてください。このコラムが受験生の皆さんのお役に立てれば幸いです。

 

聖マリアンナ大学医学部2018『物理』入試分析|横浜医学部予備校

私大医学部の問題の入試分析と対策(2018年度、聖マリアンナ 物理)

  

※各教科に基準点があり、1科目でも基準点に満たない場合には、不合格となることがある。

入試基本情報

・3教科で400点満点

・偏差値は65程度

・大問にして5つ、小問にして39問

・第1問は穴埋め式、第2問は計算/選択肢式、第3問は表を完成させる、第4問は計算、第5問は計算

・全体の難易度はやや易~難

・単純な問題ではなく、複数の分野を理解していなければ解くのは難しいものが多い

・技能・知識はセンター試験レベルのものを超えている

 

以下、✩~✩✩✩で難易度を表します。

✩の数が増えるほど、難易度が高くなります。

 

 

第1問 

 

①~⑳ ✩~✩✩✩

 

この大問は、空所に語句や数値、または式を入れる穴埋め形式での出題でした。特に難しいものではなく、教科書の前半に出てくるものもあり、記憶力と知識の定着具合を見られているような問です。語句を正しく記憶し、すぐに頭の引き出しから出してこられるかが重要になりますので、日ごろから知識をすぐに出せるかを確認しておきましょう。

 

対策としては、幅広く知識を問われているので、得意なところ苦手なところ含めてまんべんなく学習し、常に記憶を保っておけるようにしておくことです。センター試験の対策用語集のようなものを用いて一問一答形式で語句の確認をしておくだけでも、この大問は大きな得点源となるでしょう。語句を確認することは定期試験が終わればなかなかしないようになって、受験に向けては計算問題を中心に解くようになるため、正確な語句は忘れがちになりますので、しっかりと思い出してから入試に臨みましょう。

 

第2問

 

(1)✩ (2)✩✩ (3)✩✩ (4)✩✩ (5) (6) (7) 

 

この大問は波、ヤングの実験をテーマにしていました。この大問では[A]、[B]に分かれていますが、[B]の方が簡単なように感じました。と言いますのも、[B]の方がよく見る問題だからです。物理の実験系の問題の中ではヤングの実験は、比較的頻出頻度が高いものです。聖マリアンナ医科大学の数学過去問のように問題文がシンプルでないのが物理の問題文の特徴で、それが色濃く出ている大問ともいえます。つまり、解答を導く際のヒントが多いと言える一方で、考慮しなければならない条件がたくさんあるとも言えます。与えられている条件は整理してどれを使えばいいのかを確認しながら解き進めましょう。

 

対策としては、実験の目的を理解しながら同じような問題をたくさん解く事です。ヤングの干渉実験はスリットを用いて位相を揃えます。そして、様々な条件を変えて実験を繰り返すパターンも多くあります。実験系は対策が取りやすい問題ですので、日ごろから多くの問題を解いておくだけでも対策になりますし、受験生でない場合は学校で配られるような問題集(複数分野が組み合わされた入試問題の形式ではなく、分野ごとに問題がまとめられている問題集)を何度も解き、確実に得点できるようになることで入試問題での正答率もあがります。個人的には「実践物理重要問題集―物理基礎・物理」が解けるようになれば聖マリアンナ医科大学の問題には対応できると感じます。

 

第3問 ✩~✩✩

 

この問題は表を完成しなさいという、珍しいタイプです。よくある問題は表の一部が空いているだけなのですが、これは表のすべてを自身で完成させるというものでした。操作A-1~D-2の合計10パターンの条件の時の箔の状態/金属板の電荷/箔検電器全体の電荷を答えるのですが、電荷の分野を深く理解していることで完答を望めます。内容としても出題の仕方としても全くわからないという受験生は比較的少ないのではないでしょうか。難易度は高くなく、電荷の状態を理解できることで正答に繋がります。

対策としては、難易度の高い問題集を解く事です。箔がひらくかどうかの問題は様々なレベルの問題集で出てきます。その中でも難易度が高いものが入試対策になるので、問題集は適切なレベルのものを選びましょう。聖マリアンナ医科大学の入試は国公立大学の二次試験対策レベルでいいと思われます。

 

第4問

 

(1)✩ (2)✩✩ (3)✩✩✩(4)✩✩✩ (5)✩✩✩

 

この大問は摩擦力をテーマにしています。摩擦力の問題は公式を正しく覚えておくことが大切です。物理の教科書の前半に出てくる分野ですので、忘れているかもしれない受験生はしっかりと復習しておきましょう。また、摩擦力の部分は他の学生にとっても正答しやすいと予想されます。公式を覚えてどのような場面で使えばいいのかまでを確認しておくことで入試問題にも対応できます。

 

対策としては、摩擦力の問題では特に方向性を意識した力を書き加える事です。力は上下左右あらゆる方向に働いています。「この問題ではどの方向の力を計算すべきなのか」を考えて書き込んでおきましょう。

 

第5問

 

(1)✩ (2)✩✩ (3)✩✩✩ (4)✩✩ (5)✩✩✩ (6)✩✩✩

 

この大問では気体の状態を計算しました。この問題で最もミスするポイントは、それぞれの気体の状態において、圧力、体積などがごちゃごちゃになってしまい、使う数値に誤りが生じることです。例えば、Bの状態の計算をしているのにも関わらず、その直前に使用していたAの状態の数値をそのまま使ってしまうことがあります。そのような小さなミスをしないように意識することで正答率は上がります。

対策としては、文字を多く使う計算に慣れておくことです。問題を選ぶ際には、出来るだけ多くの文字で公式をたくさん用いるものの方が良い練習になります。整理するときには、自分だけのルールを決めておくといいですね。例えば、私なら以下のように情報を整理します。

 

 物体A       物体B

速度:Va      速度:Vb

時間:t       時間:t

質量:ma      質量:mb

 

のように、物体ごとに、項目を書いて整理してから計算にうつりましょう。

 

 

 

2018年度の聖マリアンナ医科大学入試を、完璧に解ける人はかなり少ないように感じます。全体的に難易度も高く、解き方が複雑なものも多いですので、「自分はどの問題なら解けるのか」ということを見極めてから取り掛かることが望ましいです。数学よりも簡単ですが、英語や化学よりは難しいので自分は何の教科で得点を伸ばしたいのかを考えて、時間配分を意識して対策をしてください。

 

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引用元:聖マリアンナ大学医学部2018『物理』入試分析|横浜医学部予・・・


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