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聖マリアンナ大学医学部2018『化学』入試分析|横浜医学部予備校

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現役の国立医大生に聖マリアンナ大学2018年度の実際の入試問題を解いてもらい、
各問題の率直な感想をもらい、問題分析をしてもらいました。
受験生の立場に非常に近い現役医大生の感想なので受験生の立場に近い感覚だと思います。
是非、参考にしてください。このコラムが受験生の皆さんのお役に立てれば幸いです。

 

聖マリアンナ大学医学部2018『化学』入試分析|横浜医学部予備校

 

私大医学部の問題の入試分析と対策(2018年度、聖マリアンナ 化学)

 

※各教科に基準点があり、1科目でも基準点に満たない場合には、不合格となることがある。

入試基本情報

・3教科で400点満点

・偏差値は65程度

・大問にして3つ、小問にして29問

・選択肢から答えを選ぶものから、記述式までと幅広く出題

・全体の難易度は易~難と幅広く、完答は難しいため解ける問題から確実に解いた方が得点は上がると考えられる

・技能・知識はセンター試験レベルのものが多く、もしくはそれを少し難解にしているレベ

 ル

 

以下、✩~✩✩✩で難易度を表します。

✩の数が増えるほど、難易度が高くなります。

 

第1問 

 

(1)✩ (2)✩ (3)✩✩ (4)✩✩ (5-1)✩ (5-2)✩ (5-3)✩✩

 

この大問は比較的簡単な問題で構成されています。内容はセンター試験のものに近く、この大問で得点するための対策として特殊な問題集や問題形式をあらかじめ勉強しておくことの重要性は高くないと考えられます。有効数字の指示があるのも親切ですね。しかし、選択肢の問題では「すべて選べ」や「いずれも該当しない場合は…」などのように答え方が何パターンもありますので、勘で正解することは難しいでしょう。しっかりと理解できているかどうかが見られていますので、細かいところにまで気を配ることで得点できるでしょう。なんとなくの知識では通用しない問題ばかりが並びますので、日ごろから知識を正しく入れることを意識しておきましょう。

 

対策としては、基礎的な内容とセンター試験形式の問題を解いておくことで、入試問題にも対応しやすくなると考えられます。

 

第2問

 

(1)✩ (2)✩✩ (3)✩✩✩ (4-1)✩ (4-2)✩ (4-3)✩✩ (4-4)✩ (4-5)✩✩ (4-6)✩✩ (4-7)✩✩ (4-8)✩✩

 

(1)、(4-1)、(4-2)は知識を問う問題で、その他の問題は知識だけでなくそれを用いて計算ができているかまでを見られている問題といえます。この大問では選択肢から選ぶ形式だけでなく、計算、イオンの構造を書くもの、文章での記述など答え方が様々です。(4-4)、(4-8)は文章で答えるタイプの記述式ですが、特に(4-4)はぜひ正解してほしい問題といえます。と言いますのも、問題集の後ろ側についていることが多い記述対策/例題によく出てくるものだからです(少し分厚い問題集ならついているのを見たことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか)。この大問での正答率を上げるためには、pHにも気を遣って計算することが重要です。反応において、濃硫酸、濃硝酸、希硫酸、希硝酸がどのような働きをするのかを意識することは大前提として、反応時にpHにも留意しておきましょう。

 

対策としては、mol、体積、%、密度などを自身で整理してから公式に当てはめて答えを求めることが挙げられます。化学や物理は情報が交錯しやすいので、情報を自身でルールを決めて整理するようにしましょう。解き方はひねったものはなく、一般的な解き方で答えにたどり着くものが多いので、いかに問題数を解いて身に着けてこられたかが明らかになる大問ともいえるでしょう。もし計算の仕方が浮かばなかった受験生は、よく復習して計算の流れをつかんでおきましょう。それだけで問題に取り掛かりやすくなりますし、この大問の問題なら解答できるものがかなり増えると思われますよ。

 

第3問

 

(1)✩ (2)✩✩ (3)✩ (4)✩✩ (5)✩ (6-1)✩✩ (6-2)✩✩ (6-3)✩✩✩ (6-4)✩✩ (7-1)✩✩ (7-2)✩✩✩

 

この大問は糖類に関するもので、好き嫌いがわかれそうですね。この問題は生物選択者には少しだけ有利だったのではないでしょうか。しかし、生物選択者であってもそうでなくても、糖類の構造や分解について理解していないと解けないことには変わりありませんので、生物選択者に大きく有利だったかというとそうではありません。ただ知っている言葉で問題が構成されているからとっつきやすかったな、という程度です。この問題で得点するためには、糖類の基本的構造の理解が不可欠です。名前を言われたらどのような構造をとるのかが頭に浮かばなければ解答までにも時間を要します。糖類を暗記しておくことは重要なのですが、できている受験生は案外少ないもの。ここで得点したい、差をつけたいのならぜひ覚えておきましょう。

 

対策としては、問題集や教科書だけでなく資料集などにも目を通しておくことです。糖類は構造や薬液との反応を見る問題が多いので、イラストや薬剤とのカラフルな反応の様子をたくさん掲載している教材を用いるといいと考えられます。それに当てはまるのが資料集です。今回の問題でも呈色反応についての問題が(6-1)にあります。呈色反応は言葉だけでなく、実際に実験するか資料集などで色を確認しておくだけでイメージになって脳内に色濃く残るようになります。

 

 

2018年度の聖マリアンナ医科大学入試を、完璧に解ける人はかなり少ないように感じますが、化学の場合は全く手が付けられないようなレベルのものではないので、「自分はどの問題なら解けるのか」ということを見極めてから取り掛かることが望ましいです。

数学などに比べて得点しやすい科目ではありますので、テスト開始後に内容を全体的に把握してどの大問からとりかかるのかを判断する力を要します。すべての問題を解こうとせずに、簡単なもの(センター試験レベルのもの)から解き始めましょう。大問の(1)、(2)などを確実に取れるようにして、得意分野をあらかじめつくっておくことが勝利への近道です。化学は得意不得意の分野がはっきりしている人が多いので、自分が自信をもって「ここでは点数がとれる!」という分野を2、3つは決めておいて、その大問から解き始めた方が、時間が足りなくてとれたはずの点数を失うことが少なくなりますので、そのことを頭に入れておいてください。

化学は大学に入った後も意外と使います。医学部にとって化学はかなり重要で、薬剤の理解などにも必要になるので、受験を機にぜひ理解を深めておきましょう。

 

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引用元:聖マリアンナ大学医学部2018『化学』入試分析|横浜医学部予・・・


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