現役の国立医大生に帝京大学医学部2018年度の実際の入試問題を解いてもらい、
各問題の率直な感想をもらい、問題分析をしてもらいました。
受験生の立場に非常に近い現役医大生の感想なので受験生の立場に近い感覚だと思います。
是非、参考にしてください。このコラムが受験生の皆さんのお役に立てれば幸いです。
帝京大学医学部2018「国語」入試問題分析|横浜の医学部予備校
私大医学部の問題の入試分析と対策(2018年度、帝京大学 国語)
・300点満点で、合格最低点は217点とかなりの高得点
・競争率が40倍以上(47.8)とかなりの競争率の高さで、年々上がっている
・試験日は自由選択制
・一次選考合格者に限り、二次選考を行い、合否を判定する
・必須問題は現代文、選択問題は現代文か古文か漢文
・全体の難易度は易~難で、完答は難しいため、得意な分野から取り掛かるようにして、苦手な分野は一部分だけでも解くようにするなど、解ける問題から確実に解いた方が得点は上がる
・技能・知識はセンター試験レベルのものと同等かそれよりやや難しい程度で、得点は比較的しやすい
※複数日の問題がありますが、今回の分析は「数学社出版 2019年版 大学入試シリーズ 帝京大学(医学部)」の各教科の①を対象に行います。
以下、✩~✩✩✩で難易度を表します。
✩の数が増えるほど、難易度が高くなります。
【必須問題】
(1)✩ (2)✩✩ (3)✩✩ (4)✩ (5)✩✩ (6)✩✩ (7)✩ (8)✩✩✩ (9)✩✩✩
この大問は、評論でした。とにかく本文が長い!これは問題に取り掛かるまでにかなりの時間を要しますね。そのため、設問を後から読んでいると間に合わないかもしれません。まず設問を読んで、その後本文を読んで、解答のヒントになりそうな部分をみつけたらマークして解答に取り掛かることで無駄なく進められると思います。
【選択問題1】
(1)✩ (2)✩ (3)✩ (4)✩✩ (5)✩✩✩ (6)✩✩ (7)✩✩
この大問も、評論でした。これは第1問よりも短い文章で、出題形式は同じようなものでした。空所に当てはまる言葉を入れる問題が特徴的です。解き方は第1問とほとんど同じです。古文・漢文が得意な人はそちらを選択することが望ましいです。レベルとしては、現代文の方が難しいようですね。古文の方が得点しやすいので、今回過去問で現代文を選択した受験生も一度古文の方も解いてみてください。もしかしたらそっちの方が得点しやすいかもしれませんよ。
【選択問題2】
(1)✩ (2)✩✩ (3)✩ (4)✩✩✩ (5)✩✩ (6)✩✩ (7)✩✩✩
この大問は、随筆でした。随筆は小説に近いもので、主人公が筆者であることが特徴です。文章が長いように感じますが、それは会話文の改行によるものです。小説が得意な受験生は、この大問を選択することを強くお勧めします。内容としては、評論の色も濃く出ていますので、評論が得意な人でも取り組みやすいのではないでしょうか。古文・漢文が得意な人はそちらを選択することが望ましいです。レベルとしては、現代文の方が難しいようですね。ただし、センター試験の模試や過去問で小説なら満点近く取ることができるのであれば、もちろん小説の方が向いているのでしょうし、小説だと特に対策しなくてもいい(古文のような文法を暗記しなくてもいい)ため、自分に合った方を選択しましょう。
【選択問題3】
(1)✩✩ (2)✩ (3)✩✩ (4)✩ (5)✩✩✩ (6)✩✩ (7)✩✩
この大問は、沙石集からの出題です。沙石集は有名ですし、内容も見たことがある受験生もいたのではないでしょうか。
古文の入試問題は、実は対策が簡単なんです。それは、内容をあらかじめ記憶しておくことです。現代文と違って、古文は今ある文献以上に増えることはそうそうありません。つまり、内容をすべて読んだことがあれば、その知っている文章の中から出題されるということなのです。とはいっても、全ての文章の現代文を読むのにも時間がかかりますので、有名な作品から読み始めてもいいでしょう。もしくは、内容が面白いと見聞きしたものから始めてみてもいいかもしれませんね。私は、大根侍のお話が好きで、皆さんにもおすすめしたいです。かなり個性的でツッコミどころも満載なので面白おかしく読めますよ。また、落窪物語もお勧めです、シンデレラそっくりの物語におもわず童心を思い出します。現代文よりも簡単な内容でした。
【選択問題4】
(1)✩ (2)✩✩ (3)✩✩ (4)✩✩
この大問は、十八史略からの出題です。この文章を読み始める前に、まずは[選択問題四]と書いてあるその下を読んでください。この文章が始まるにあたって、どのような状況かを説明してくれています。これはかなり親切なヒントになりますので、普段からこの部分を読み飛ばさずに、しっかりと読む癖をつけておいてください。
対策としては、たくさんの問題を解くようにして、多くの文法、文章に触れることしかありません。これも古文同様、文章が増えることはありません。だからこそ、現代語訳しているものでもいいので、たくさんの文章を知っておきましょう。また、漢文内での慣習や常識というのは日本のものではありませんから、日本人にとっては少しなじみのないものまであります。それを知る為にも、多くの文章を読んでください。レベルとしては、現代文よりも簡単な内容でした。
2018年度の帝京大学入試を、完璧に解ける人はかなり少ないように感じます。しかし、かなりの競争率の中で見事合格を勝ち取るためには苦手な出題形式は当然後回し、自分が得点出来るところからできる分だけ解いてなるべく得点を重ねていきましょう。また、時間配分に気をつけて、終了五分前には空いているところを埋めることは忘れないでくださいね!同じ大学であれば好んでいる解き方や分野はありますので、入試本番でも模範解答の解き方は役に立つ可能性は高いです。ぜひその視点で過去問を分析してください。
入試問題は制限時間にシビアです。そのような状況では、解く順番が重要になります。順番を選ぶ基準としては、確実に得点できそうだと感じたものから解き、その中でも時間がかからなさそうなものから優先的に解きます。決める際の基準は「確実に得点できるか?」「短時間に解くことができるか?」になりますので、テスト開始後にはまず全体に目を通してどの問題から解くかを瞬時に判断しましょう。今回であれば、私なら古文を選択し後ろから解き進めますが、それは現代文に時間を割くことが自明だからです。しかし、得意分野が現代文なのであれば、そちらから解いてもいいと思われます。
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住所:神奈川県横浜市中区花咲町1丁目18番地
第一測量桜木町ビル5F
TEL:045-250-3915
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引用元:帝京大学医学部2018「国語」入試問題分析|横浜の医学部予備・・・
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