化学の勉強といっても、細かく見ていくと色々な勉強法がありますが、皆さんはその中からどのような基準で勉強法を選んでいますか?
自身に合う勉強法で勉強することが一番ですが、
「そもそもどういう勉強法があるの?」
「どういう勉強法が自分には合いそうなのだろう?」
「途中から点数が伸びなくなってしまった・・・。」
と悩んでいる人も少なくないと思います。
そこで今回は、模試や共通テストの過去問での点数ごとにあった勉強法をお伝えします。
(急激に難化したものを除いて、点数はあくまで目安としてお伝えします。)
目次
化学の点数を上げたい!【国立医大生が教える共通テスト点数別化学勉強法】
50点を目指す場合
50点を目指す場合には、暗記科目を徹底することが重要です。
暗記科目の中でも、無機化学は暗記要素が強いので、無機化学から勉強しましょう。
無機化学で得点できるようになったら、次は理論化学です。
理論化学は計算要素が強いのですが、無機化学以外の範囲に比べると計算も簡単で、考え方のレパートリーは多くはありません。
基礎問題や練習問題をメインに解くようにして、同じような問題が出た時に確実に答えられるまで解き直しましょう。
70点を目指す場合
70点を目指すためには、全ての分野の暗記科目と多少の応用力が求められます。
まずは公式や理論を理解することが重要です。
ノートを一からまとめることは時間もかかるので、穴埋め形式のノートを用意することをおすすめします。
文章が書いてあって、所々空欄になっているものです。
その穴埋めをしつつ、自分の理解が深まりやすいように、ルーズリーフなどを使って追記して各ページに挟んでおくことで、見返すのも簡単です。
全ての分野の基礎問題・練習問題レベルは解けるようにして、応用問題レベルまで解ける分野を1つは作りましょう。
どの分野とこだわる必要はありませんが、得意な分野を1つは作っておいて、安定して得点できるようにしましょう。
85点を目指す場合
85点を目指す場合には、基本は70点を目指す勉強法と同じです。
70点以上をとれるようになった時点である程度の基礎は身についているので、後は問題を解く数を増やして、問題を解くことに慣れていく必要があります。
得意な分野は、2つはあった方がよいです。
このうちの1つは、有機化学がおすすめです。
その理由は2つあります。
1つ目の理由は、有機化学は二次試験でも高配点だからです。
2つ目の理由は、有機化学で出題される実験は同じようなものが多く、1回覚えれば安定して得点しやすくなるからです。
100点を目指す場合
100点をとることは、定期試験で真面目に勉強してきた人でも、二次試験の勉強をしてきた人でも簡単ではありません。
つまり、共通テストに特化した対策をしていることが重要となるのです。
共通テストに特化しなくても、正直二次試験のためなどでただ勉強をして知識をつけておけば、80点台はとれます。
100点までの残り15~20点は、共通テストの特徴を掴んで重点的に勉強することでとれやすくなります。
化学の共通テストの特徴としては、
・同じ解き方が繰り返し出題される(理系科目全体の傾向ではありますが、ここが二次試験とは大きく異なる点と言えるでしょう。)
・制限時間が短い(二次試験は、1問あたりに時間を割いて深く考える問題が多い一方で、共通テストでは短時間で答えを導き出していく必要があります。)
共通テストなどのマーク形式での試験では、答えに選択肢があるので、時には消去法を利用しながら逆算的に答えを求めることもできます。
頻出のパターンを身につけ、いかに短時間で解けるようになるかが鍵です。