「部活に参加しておいたほうが推薦に有利?」
「部活を頑張りたいけれど、入試にはプラスになるの?」
部活動の推薦入試での評価について気になる人は多いと思います。そこで今回は、「大学入試の推薦制度と部活の関係」について解説します。受験勉強と部活との両立に悩んでいるという人も、ぜひチェックしてみてください。
目次
大きな実績があるなら、特別推薦
スポーツの実績・文化活動の実績を利用して受験する「特別推薦入試」枠がある大学があります。
特別推薦入試で受験するには、以下のような条件があります。大学や学部によっても大きく変わるので、志望校の募集要項を必ず確認してください。
・全国レベルの実績を残している
・部活動に限らず、個人での活動を評価する場合もある
・スポーツ推薦の場合、スポーツの種類が制限される場合がある
(例)野球・サッカー・バレーボール・陸上競技・バスケットボール・剣道・柔道・テニス・卓球・ラグビー
・文化活動の場合、大学によって対象になる活動が多岐にわたる
(例)絵画・ダンス・ギター・囲碁将棋・写真
好成績を残し、活躍した人は大学側から声がかかることもあります。部活の場合、部活動の顧問の先生から部活動の監督に推薦してもらうパターンが多いです。
スポーツ推薦以外の推薦入試では?
「スポーツ推薦」では大きな実績がないと受験資格を得られませんが、スポーツ推薦以外の「推薦入試」では、部活動に参加して経験を積んだということを評価する大学もあります。
推薦入試では、学力以外の能力(高校生活で取り組んだ部活や委員会活動、ボランティア活動などの取り組みを見ます。あなたの人柄や考え方、どんなことを頑張ってきたか、大学入学後・卒業後にどんなふうに学ぶのか、といった内面の豊かさが重視されるのです。
その際に大事になるのは、具体的なエピソード。「高校時代に頑張ったことはなんですか?」「そこからどんなふうに成長しましたか?」そんな風に問われた際、部活に参加して積極的に活動していたという事実は大きな武器になるでしょう。
・辞めずに、こつこつ3年間部活動を続けた
・チームリーダーとして部員たちをまとめた
・先生や先輩、同期とのやりとりでコミュニケーション能力が鍛えられた
・文化祭で作品を展示し、来場者の方の笑顔を見て励みになった
実績の有無に積極的に部活に参加した事実、こつこつ努力した姿勢が評価されるのです。
部活での頑張りを推薦入試の武器にしよう
部活に力を入れている・これから力を入れたいという人は、スポーツ推薦含めた推薦入試でもその経験が評価されるということは是非覚えておいてください。大学入試の際に、その経験がプラスになり、進路に繋がる可能性があります。
とはいえ、部活に限らず、高校時代にさまざまな活動に積極的に参加するのは貴重な経験です。推薦入試で評価されなくても、その経験はあなたの人生を支えてくれる大きな力になります。「推薦入試のプラスになるかどうか」に囚われず、いろいろなことに挑戦してみてくださいね。