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帝京大学医学部2018「物理」入試問題分析|横浜の医学部予備校

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現役の国立医大生に帝京大学医学部2018年度の実際の入試問題を解いてもらい、
各問題の率直な感想をもらい、問題分析をしてもらいました。
受験生の立場に非常に近い現役医大生の感想なので受験生の立場に近い感覚だと思います。
是非、参考にしてください。このコラムが受験生の皆さんのお役に立てれば幸いです。

 

帝京大学医学部2018「物理」入試問題分析|横浜の医学部予備校

 

私大医学部の問題の入試分析と対策(2018年度、帝京大学 物理)

・300点満点で、合格最低点は217点とかなりの高得点
・競争率が40倍以上(47.8)とかなりの競争率の高さで、年々上がっている
・試験日は自由選択制
・一次選考合格者に限り、二次選考を行い、合否を判定する
・大問にして4つ、小問にして26問
・全体の難易度はやや易~難で、完答は難しいため、得意な分野から取り掛かるようにして、苦手な分野は一部分だけでも解くようにするなど、解ける問題から確実に解いた方が得点は上がる
・技能・知識はセンター試験レベルよりやや難しい程度で、得点は比較的難しい

※複数日の問題がありますが、今回の分析は「数学社出版 2019年版 大学入試シリーズ 帝京大学(医学部)」の各教科の①を対象に行います。

以下、✩~✩✩✩で難易度を表します。
✩の数が増えるほど、難易度が高くなります。
第1問

(1)✩ (2)✩✩ (3)✩ (4)✩✩ (5)✩✩✩

 

この大問は、台車上の立方体にはたらく力をテーマにした問題で構成されています。力学の問題は毎年出題されていますので、この分野の問題は解けた人が多かったのではないでしょうか?内容はそこまでレベルが高いものではないです。摩擦力の問題は公式を正しく覚えておくことが大切です。物理の教科書の前半に出てくる分野ですので、忘れているかもしれない受験生はしっかりと復習しておきましょう。また、摩擦力の部分は他の学生にとっても正答しやすいと予想されます。公式を覚えてどのような場面で使えばいいのかまでを確認しておくことで入試問題にも対応できます。
対策としては、摩擦力の問題では特に方向性を意識した力を書き加える事です。力は上下左右あらゆる方向に働いています。「この問題ではどの方向の力を計算すべきなのか」を考えて書き込んでおきましょう。
第2問

(1)✩ (2)✩✩ (3)✩ (4)✩ (5)✩ (6)✩✩ (7)✩✩ (8)✩✩✩

この大問は、回転する直線導線に生じる誘導起電力をテーマにした問題で構成されています。この問題の難しいところですが、それは情報の整理です。解答には多くの文字を使う必要があり、それらが何を表しているのかを整理しながら解き進める必要があります。
対策としては、文字を多く使う計算に慣れておくことです。問題を選ぶ際には、出来るだけ多くの文字で公式をたくさん用いるものの方が良い練習になります。整理するときには、自分だけのルールを決めておくといいですね。また、状況を把握する能力を鍛えることも重要です。入試問題らしい問題というのは状況設定が初めて見るような珍しいものばかり。いわゆる初見の状況にも対応できるようになるためには、様々な大学の入試問題を集めた問題集で練習するのが一番の近道です。もちろん、学校で使うような問題集の内容である基礎ができている上で入試問題が解けるようになるので、基礎をおろそかにはしないでくださいね。
第3問

(1)✩ (2)✩ (3)✩ (4)✩✩ (5)✩✩ (6)✩✩ (7)✩✩ (8)✩✩

この大問は、シリンダー内の気体の状態変化をテーマにした問題で構成されています。熱力学は近年出題されていなかったので、対策が不十分だった受験生もいたのではないでしょうか。とはいえ、内容は状態変化ですから、解きやすい問題ではあったことは確かです。他の大問よりは模試などでも見かけやすく、公式も記憶に新しいので取り組みやすいのでしょう。状態変化は公式がカギになります。模範解答を見直して「あーこれだったな!」ではなく、しっかりと教科書まで見直して、他にも忘れている公式がないかを確認してから受験に臨んでくださいね。
対策としては、普段問題を解くときから計算ミスに気を付け、自己採点の時にも、自分がミスしやすいのはどのような部分なのかを知っておくことです。人によってミスしやすい部分は違いますから、小数点なのか・有効数字なのか・√つきの計算なのか、など自身の苦手を把握しておきましょう。また、基礎的な部分の知識が足りず計算が合わないこともありますので、ミスしたときには、本当の計算ミスなのか決定的に知識がないことが原因なのかを確認しておきましょう。今回は文字による計算だったので計算ミスも少なくて済みましたが、これが数字になると大違い。有効数字にまで気を遣う余裕が必要になりますから、普段から数字・文字どちらの計算方法でも慣れておいてください。

 

第4問

(1)✩ (2)✩✩ (3)✩✩✩ (4)✩✩ (5)✩✩✩

この大問は、放射性崩壊をテーマにした問題で構成されています。他の大問と大きく違うところは、難しい問題のわりに条件、つまりはヒントが少ないということでしょうか。問題文がかなりシンプルで、他の大問に比べるとあまり出会わないタイプの問題です。実は計算もシンプルで、一番早く解き終われる大問なのです。ただ、あまり見慣れないからか公式がぱっと浮かびづらく、解答までのルートが明確になるまでが勝負所でした。放射性崩壊のルールがあいまいな受験生は、ルールを確認するところから始めましょう。ここ3年連続で原子分野の問題が出題されているので、対策しておいて損はないでしょう。


2018年度の帝京大学入試を、完璧に解ける人はかなり少ないように感じます。しかし、かなりの競争率の中で見事合格を勝ち取るためには苦手な出題形式は当然後回し、自分が得点出来るところからできる分だけ解いてなるべく得点を重ねていきましょう。また、時間配分に気をつけて、終了五分前には空いているところを埋めることは忘れないでくださいね!同じ大学であれば好んでいる解き方や分野はありますので、入試本番でも模範解答の解き方は役に立つ可能性は高いです。ぜひその視点で過去問を分析してください。
入試問題は制限時間にシビアです。そのような状況では、解く順番が重要になります。順番を選ぶ基準としては、確実に得点できそうだと感じたものから解き、その中でも時間がかからなさそうなものから優先的に解きます。決める際の基準は「確実に得点できるか?」「短時間に解くことができるか?」になりますので、テスト開始後にはまず全体に目を通してどの問題から解くかを瞬時に判断しましょう。

 

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引用元:帝京大学医学部2018「物理」入試問題分析|横浜の医学部予備・・・


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