英語はリスニング・文法・読解・語彙など、幅広い分野をカバーする必要があり、それぞれに合った適切な参考書を選ぶことが合格への鍵となります。
この記事では、英語の分野別におすすめの勉強方法と、さまざまなレベルに応じた参考書を詳しく紹介します。どのレベルの生徒でも、参考書をうまく活用することで着実に成績を伸ばすことが可能です。
受験勉強における正しい参考書選びは、志望校合格への大きなステップです。ぜひ、自身のレベルにあった参考書選びの参考にしてください。
目次
- ○ 大学受験の英語参考書の選び方
- ・現在の学力に合っているものを選ぶ
- ・志望校のレベルに合っているものを選ぶ
- ・目的に合ったものを選ぶ
- ・レビューや評判を調べる
- ・新しい情報に対応しているかチェックする
- ○ 目的別のおすすめ英語参考書
- ・英単語
- ・英文法
- ・英文解釈
- ・長文読解
- ・英作文
- ○ 大学受験の英語参考書の効率的な使い方
- ・単語・文法を暗記して基礎を固める
- ・英文解釈を勉強して文をカタマリでとらえる
- ・長文読解を繰り返す
- ○ 英語の参考書を進める順番は?
- ○ 大学受験のための英語の参考書の選び方
大学受験の英語参考書の選び方
大学受験の英語の参考書を選ぶときには、自分の学力に合っていること・志望校のレベルに合っていること・目的に合っていることが大切です。
ここからは、大学受験の英語の参考書の選び方を解説します。
現在の学力に合っているものを選ぶ
まず、自身の学力がどのくらいあるのか、どこでつまづいているのかを確認してみましょう。
過去に受験した模試の結果や学校の試験結果を振り返ることで、自身の苦手分野を確認できます。自分のレベルより高い参考書では、難しすぎてやる気が削がれる可能性があります。
自分のレベルがどのくらいかわからない方は、学校の先生や予備校の先生に聞いてみるのもよいでしょう。
横浜予備校では英語の各分野のテストを行い進めるべき参考書を決めます。
志望校のレベルに合っているものを選ぶ
志望校に合格するためには、そのレベルまで自身の学力を高めていく必要があります。
難関大学を受験するのに、基礎ばかり勉強していては力不足になってしまうでしょう。
また、大学によっては、リスニングや会話問題を取り入れるなど傾向が変わってきています。受験する大学がどのような出題傾向にあるのかを把握しましょう。
参考書に記載されている問題のレベルが志望校のレベルにあっているか確認し、選ぶようにしてください。
目的に合ったものを選ぶ
英語の不足している力を定着させるため、目的にあった参考書を選ぶ必要があります。
そのためどの力を身につけたいのか明確にする必要があります。
英語の主な分野は単語・文法・英文解釈・長文読解・英作文の5つです。
どの分野が苦手で、どの力を伸ばしたいのかを明確にして参考書を選ぶようにしましょう。
レビューや評判を調べる
本屋さんに行けばたくさんの参考書が並んでいますし、インターネットで検索してもたくさんの参考書がヒットします。
本のタイトルでなんとなく参考書を選ぶのではなく、ほかの参考書との違いは何なのか、実際に使用している方は力がついたと感じているのかなどのレビューを参考にするのがよいでしょう。
新しい情報に対応しているかチェックする
大学入試では、ただ英語ができればよいのではなく傾向を知り対策をすることが大切です。
学習指導要領が変化しているため、現在の入試問題の範囲や問題の出題傾向と合わない可能性があります。
演習問題など、古いデータのものより新しいデータに基づき分析されている参考書の方が、入試に対してきちんと対策できているといえるでしょう。
私たちの予備校では、新しい入試傾向を踏まえた教材を使用し、常に変化する試験内容に対応した指導を行っています。一人ひとりの学力や目標に合わせたカリキュラムで、効果的な対策を進めることが可能です。
まずは、無料相談で、今の学習状況を確認し、適切な学習計画を立ててみましょう。
目的別のおすすめ英語参考書
ここからはおすすめの参考書を紹介します。
どのような特徴があるのかも説明するので、選ぶときの参考にしてください。
英単語
英単語の学習は詰め込み学習を行っても身につきません。
日々の学習のなかで英単語を学ぶことを習慣化させていく必要があります。
毎日の学習で参考書を開くたびに、楽しくてやる気が出るような参考書を選びましょう。
・共通テスト対応英単語(出版社:東進ブックス)
・システム英単語(駿台文庫)
・ターゲット1900
共通テスト対応英単語は、共通テストに出題されやすい英単語や関連語が5000語収録されている英単語集です。
過去20年分のセンター試験と過去2回分の共通テストを分析して、単語集が作られています。
共通テストの過去問題の成績が伸び悩んでいる方におすすめです。頻出度順に収録され、システム英単語は実用性の高い単語が収録されている単語集です。
単語の意味も出題頻度順で記載されています。ただ単語で意味を覚えるだけでなく、単語の組み合わせのほうが意味をイメージしやすく覚えやすい方もいるでしょう。
そのような方には、この本で採用されているミニマルフレーズを使った暗記法が適しています。ターゲット1900は、共通テストから国公立2次試験と難関私大レベルまでカバーした英単語集です。
基本単語から難単語まで、100単語ごとに区切ってあるので、リズムよく学習することができます。
単語は一語につき中心的な意味を大きく記載していますし、オリジナルの例文も記載されています。
英文法
大学の入試では、英文法の出題率が高い傾向にあります。
演習量を積むことも大切ですが、一冊の本を何度も解きなおし、知識を定着させることも必要です。反復していると答えを覚えてしまうこともあるでしょう。
英文法についてはなぜその答えなのかを明確に答えられるようになるまで学習を深めましょう。
・Next Stage英文法・語法問題 入試英語頻出ポイント 218の征服 (桐原書店)
・英文法・語法 Vintage(いいずな書店)
Next Stage英文法・語法問題は、英文法・語法・イディオム・会話表現・単語と語い・アクセントと発音について、大学入試での頻出項目をまとめた一冊です。
中堅大学入試では他者に差をつけられるレベル、難関大学では合格ラインに到達できるレベルまでの学習内容が掲載されています。音声問題もついているので、リスニング力の向上も期待できます。
英文法・語法 Vintageは、英文法・語法・イディオム・会話表現など幅広く掲載されていますので、効率よく英語の知識を習得できるような一冊です。
知識を定着させるだけでなく、読解や作文への思考回路を身に着けることを目的とした問題も掲載されています。必須項目を学習しやすいよう、問題の配列にも気が配られています。
正解・不正解だけでなく、理解しなければならない・覚えなければならないこと・知っておくと役に立つことも明確に記載されているので知識が深まるでしょう。
また、上記のような本で解説を理解できない場合は次のような参考書がオススメです。
・大学入試問題集 関正生の英文法ポラリス[0・1]【KADOKAWA]
・成川の英文法INPUTと成川の英文法OUTPUT[GAKKEN]
ポラリスは英文法各分野の超重要な原理原則がコンパクトにまとめられていて、且つ、問題演習も行える優れものです。
時間のない受験生におすすめしたい本となります。成川の英文法は英語が苦手な生徒さんに使ってほしい本です。INPUT編の解説はとても分かりやすいでしょう。
また、OUTPUT編は4択問題の各選択肢が良い理由とダメな理由が書かれていて、かなり勉強になります。
英文解釈
英語の文章を効率よく読むための演習を行います。
英文解釈ができるようになると、英文がスムーズに読めるだけでなく、リスニングも聴き取りやすくなります。
制限時間中に正確に効率よく文章を読むために、自身にあった参考書を見つけてしっかりと勉強しましょう。
・入門英文解釈の技術70(桐原書店)
・ビジュアル英文解釈(駿台文庫)
入門英文解釈の技術70は英文の構造を見抜くため、中学校から高校1年生レベルの文法項目を復習し基礎固めを行うことができます。
基礎から復習するといっても実践的でないわけではなく、大学入試問題が例文になっているので実践的です。
音声データがついているので、聞き取りや音読をするなど繰り返し英文を演習できるのが特徴です。
入門英文解釈の技術70がマスターできたら基礎英文解釈の技術100(桐原書店)もあるので、難関大レベルの力をつけたい方にもよいでしょう。
ビジュアル英文解釈はpart1とpart2の二冊構成です。part1では高校1年生~共通テスト・中堅私大・地方国公立大レベルの基礎力を強化します。
part2では難関国公立・私大レベルを対象とし、実践的な読解力の定着を目指しています。
自身の受験する大学レベルまで学習すればよいので、到達点がわかりやすいのが特徴です。
長文読解
長文読解では、ただなんとなく英語の文章が読めるだけではいけません。
出題されている英文すべてのSVOCなどが理解できて、初めてできるようになったといえます。
一度解いたから終わりではなく、何度も解きなおし、すべての英単語や英文解釈ができるようにしましょう。
・The rules(旺文社)
・英語長文ポラリス(KADOKAWA)
The rulesは大学入試問題の中から厳選された12問を解き、解説を読むことで入試長文読解問題を解くためのルールを身につけていく参考書です。
参考書に記載されているすべての英文に構文の解析がされています。
問題文が12問と一見少なく思えるかもしれませんが、十分に学ぶことができる一冊です。
問題集は全部で4冊あります。
自身が学ぶべきレベルまで学習をすればよいので、到達点がわかりやすいでしょう。
英語長文ポラリスは長文を読む機会を増やし、正しく長文を読む力を定着させるための一冊です。
長文読解に適した思考回路をつくることが目的とされています。
この本も英文一つずつの構文が分析されているので、読解を進めていくなかでわからなければ、解説を読むことで理解できるでしょう。
この本は全部で4冊、基礎レベル・標準レベル・応用レベル・発展レベルが発売されているので、自身の到達点まで学ぶのがよいでしょう。
英作文
難関大学の入試では自由英作文の問題が出題されることがあります。
配点が高いので、受験する大学が英作文を出題しているようでしたら、きちんと対策を行うようにしましょう。
・大学入試英作文ハイパートレーニング(桐原書店)
・大学入試 すぐ書ける自由英作文(教学社)
大学入試英作文ハイパートレーニングには和文英訳編や自由英作文編などレパートリーがあるので、受験する大学の出題傾向に合わせて選ぶことができます。
和文英訳編では、英文を書くための基礎を固め、入試問題に取り組むための力をつけることができます。入試の過去問も掲載されているので、実践的です。
大学入試すぐ書ける自由英作文は、書きやすいレベルを考慮し、覚えやすい模範解答が掲載されています。
自由作文とはいえ、ある程度英文を書く自身の型を持っておいた方がよいので参考になるでしょう。
大学入試で出題されるさまざまな問題形式に対応しています。
受験大学の出題形式をチェックし、優先順位をつけてマスターできるのもよいところです。
大学受験の英語参考書の効率的な使い方
購入した参考書も、効果的に学習ができなければ意味がありません。
参考書は大学受験に必要な範囲を網羅できるよう作成されています。
前提として、どの参考書も一冊ずつを繰り返し演習するようにしましょう。
効率的な参考書の使い方について解説します。
単語・文法を暗記して基礎を固める
まずは英語を正しく訳すことが大切です。
わからない英単語や文法があると英語の文章を読むことができないので、基礎として英単語と文法をマスターするようにしましょう。
効率よく英単語を学ぶには英単語集のすべてに目を通し、わからない単語だけチェックを行います。
チェックした英単語を声に出したり、書き出したりして勉強します。1日に複数回、英単語学習の時間を確保できるとよいです。
文法も同様に覚えられていないものを、例文ごと暗記していきましょう。
文法はただ覚えるだけでなく、実際に使うことができるか問題を解いたり例文を作ったりして知識の定着させましょう。
英文解釈を勉強して文をカタマリでとらえる
一文一文を正確に訳す力をつけるのが英文解釈の勉強です。
SVOCや句、節といった一文を正確に解釈するための文構造の知識を身に付けていきます。
文構造を完全に理解できた英文は何度も音読することで、英文を前から読んでいく速読の力が少しずつついていきます。
長文読解を繰り返す
文章を前から読めるようになったら長文読解の参考書を繰り返し。
効率的に文章を読む力を身につけましょう。
長文読解の問題にも出題傾向があります。
長文を読む練習を行いながら、問題を解く練習もしていくことが大切です。長文読解では精読・解き直し・音読をするのがよいでしょう。
一度解いた問題をじっくり時間をかけて精読します。
その後、なぜ間違えたのか原因を見つけましょう。最後に英単語や文法を意識しながら音読をします。この解き方と復習を繰り返していくことで、長文読解のスピードと精度が向上するでしょう。
私たちの予備校では、長文読解に特化した指導を提供し、一人ひとりの弱点に合わせた個別サポートを行っています。精読や音読の練習を通じて、効率的に読解力を強化できます。
まずは、無料相談で長文読解の力を伸ばす第一歩を踏み出してみてください。
英語の参考書を進める順番は?
参考書をすすめる順番は英単語・英文法・英文解釈・長文読解の順がよいでしょう。
ですが、一つずつマスターしていくのでは受験までに時間が足りません。
いくつかの参考書を平行して行いながら、それぞれの知識を定着させるよう学習をすすめましょう。
大学受験のための英語の参考書の選び方
この記事では参考書の選び方や効率的な使い方について解説してきました。
参考書を選ぶときには、自身がどのレベルまで知識があるのかを明確にし、各分野の基礎からきちんと理解していく必要があります。
背伸びせず自身のレベルにあった参考書を使用しましょう。
学習の進め方では、基礎となる英単語や英文解釈ができるようになってから長文読解や英作文の演習にとりかかることをおすすめします。
参考書は一度解いたら終わりではありません。何度も反復演習を行い知識を定着させましょう。
横浜予備校では、一人ひとりの学力や目標に合わせた指導を行い、英単語や英文解釈、長文読解まで効率的に学習できるよう自学自習も年間学習計画を立てていきます。
また、市販の参考書では時間がかかってしまう分野は横浜予備校オリジナルの参考書や単語帳を使って他の受験生よりも短時間で効率的に学習していくことが可能です。
このオリジナルの参考書がわずか4ヶ月で英語の偏差値が20以上アップする生徒が出てくる秘訣でもあります。
特に英単語暗記のハマ単シリーズ(全48冊)、英文法を完全攻略するPerfectシリーズ(全21冊)は多くの横浜予備校の生徒が利用して成績を爆発的に伸ばしています。
まずは無料相談にお申し込みいただき、適切な参考書選びや学習プランを一緒に見つけていきましょう。