医学部受験生の多くは化学を選択されることかと思いますが、配点が英語や数学などと比べるとやや低く、意外とおろそかにしやすい教科なのではないでしょうか。
その分、短時間できっちりと取り組まなければ、得点のアップには繋がりにくいです。
今回は、医学部を受験する方が化学の問題集を選ぶための、おすすめの3つのポイントについてお話しようと思います。
目次
化学の問題集を選ぶポイント① 解く時期に合っているか
解く時期に合っている問題集の厚さか、という点についてご説明します。
個人的には、薄い問題集と分厚い問題集の両方を用意することをおすすめしています。
そして、時期に合わせて使い分けることをおすすめします。
受験までそこまでの期間がない場合や、配点が高い他の科目に時間を割きたい場合、受験日1週間前に知識をすべて再確認したい場合には、薄い問題集を使った方が良いと思います。
反対に、受験までにまだ時間があって1つ1つの知識を深く理解したい場合、知識に不安がある場合には、分厚い問題集で漏れなく知識獲得をした方が良いと思います。
化学の問題集を選ぶポイント② 実験の問題が豊富か
難関大学の入試では、実験問題がたくさん出ます。
実験問題を解くためにはいくつかのコツが必要で、そのコツをつかむためには何度も実験問題を解く必要があります。
また、実験問題のレパートリーは、化学の場合にはそれほど多くはありません。
そのため、解き進めるにつれて解き方を理解することができるようになります。
また、より早く解き方を理解するために、解説を他の問題よりもじっくりと読み込むことが必要になります。
その中で理解ができなかった問題は、解説を読んだ後にもう一度解いてみて、自分の理解度を確認しましょう。
化学の問題集を選ぶポイント③ 条件設定が複雑な計算問題が多いか
医学部や難関大学では、条件設定が複雑な計算問題がよく出題されます。
温度や圧力の設定など、その条件を組み合わせて実際に問題を解くのは、意外と難しいです。
公式に当てはめるにも、
・どの条件をどこに当てはめるのか
・どの公式を使った方が無駄な計算をしなくてもよいのか
等、入試で順調に解き進めるには、可能な限り短時間で答えに辿り着けるかという力をつけなければいけません。
条件設定が複雑な問題を探す場合には、例えば「章末問題」と呼ばれるものであったり、「実際の入試問題を解いてみよう」と書かれている部分を確認してみてください。