目次
- ○ おすすめの入試現代文の参考書
- ○ 大学入試入試現代文の求められている3つの〝ちから〟
- ・現代文で必要な力その1――漢字力
- ・現代文で必要な力その2――読解力
- ・現代文で必要な力その3――解答力
- ○ 横浜予備校がおすすめする【入試現代文】基礎向けの参考書4冊
- ・おすすめ参考書その1――『頻度順漢字2300Plus―入試出題順(新版完全征服)』
- ・おすすめ参考書その2――『ことばはちからダ!入試現代文最重要キーワード20(河合出版)』
- ・おすすめ参考書その3――『船口のゼロから読み解く最強の現代文(学研プラス)』
- ・おすすめ参考書その4――『共通テスト問題研究国語(教学社)』
- ○ まとめ
おすすめの入試現代文の参考書
――一体どう勉強すればいいかわからない……。
――答えなんていくらでもあるじゃん。
――どうやったら成績が上がるの?
といった疑問が常にたえないのが大学入試の現代文。
しかし現文も数学や理科と同じように、どれが正解で、どれが不正解かということが非常にはっきりしている科目です。いや、もしかすると、現代文の成績が上がるのは、それがわかることと言えるのかもしれません。
今回は現代文に対しての意識が変わる、横浜の高校生におすすめの参考書4冊をご紹介します。
大学入試入試現代文の求められている3つの〝ちから〟
勉強していなくても成績がいい人もいれば、どれだけ勉強しても成績が上がらない人もいる不思議な科目が国語の現代文。
その一見不公平にも見えるカラクリを理解するために、まずはどのような力が現代文で求められているのかをしっかりと整理しましょう。
現文が苦手な人は、自分にはどの力が不足しているかを考えてみましょう。
現代文で必要な力その1――漢字力
漢字はあまり配点が高くないとはいえ、甘く見てはいけません。漢字は読解の基礎であり、陰に陽に点数を左右しているものなのです。英単語を知らなければ英語の長文が読めないのと同じように、現代文も、漢字やさまざまな慣用表現を正確に把握していなければ読めません。しかも漢字や慣用句がクセモノなのは、英単語より「なんとなくわかっているような気がしてしまう」ところ。きちんと勉強していないと、「わかっていない」ということにも気付けないのです。
この部分は暗記でクリアでき、やればやるだけ力がつくのですから、現代文が苦手な人はまずここから取り組んでいきましょう。
現代文で必要な力その2――読解力
「日本語だから読めて当たり前」と思ってはいけません。日本語を読む場合でも、人によって速く正確に読める人もいれば、ただ目で文字を追っているだけの人もいます。しっかり書いてある意味内容を理解できているかどうかということは、表面上に現れにくいので、「きちんと読めていないのに、読めていると思い込んでしまう」という状況に陥ってしまうのです。
また数学の計算や英語長文と同様、「慣れ」も大きな要素。普段から少しでも活字に触れるようにしておきましょう。
現代文で必要な力その3――解答力
もちろん読んで終わりなのではなく、しっかりと解き方も身につけなければいけません。問題文を読んで、問われている意図を把握する力や、問題の該当箇所を本文から見つけられる力などが必要です。またマーク式ならば選択肢を消去して絞り込む力、記述式ならば解答の日本語を書く力が必要になります。
横浜予備校がおすすめする【入試現代文】基礎向けの参考書4冊
以上の3つの力を身につけるための、おすすめの参考書や問題集をご紹介していきましょう。
おすすめ参考書その1――『頻度順漢字2300Plus―入試出題順(新版完全征服)』
入試で問われる漢字がコンパクトに収録されています。この本に載っている分をしっかりと覚えれば受験で必要な漢字はカバーできるでしょう。
漢字は手を使って暗記していくので、結構面白いもの。それに続けていると次第に「へん」や「つくり」といった漢字の成り立ちが意識できるようになり、一度に覚えられる量も増えていきます。
おすすめ参考書その2――『ことばはちからダ!入試現代文最重要キーワード20(河合出版)』
読解力がない人は、意外と「日本語単語を知らない」ということもよくあります。
「パラダイムシフト」とか、「捨象」とか、明確になっていないキーワードがあれば読解ができないのは英語と同じ。この参考書を一通り読んで理解しておきましょう。
おすすめ参考書その3――『船口のゼロから読み解く最強の現代文(学研プラス)』
現代文が苦手な偏差値50以下の人におすすめの基本問題集。本を読むのが苦手な人でも講義調で書かれているので、とっつきやすい。正しい解き方を把握して、それをトレーニングしていきながら自然と現文の力が身に付いていくという構成になっています。
これを終えたら『田村のやさしく語る現代文』などの基礎的な問題集で演習をさらに積みましょう。
おすすめ参考書その4――『共通テスト問題研究国語(教学社)』
現代文の力をつける上でとても役に立つのは、センター・共通テストの過去問です。毎年良問が出題されていますし、現代文を解くとは一体どういうことなのかをよく理解できます。
現文で大切なのは該当箇所をすばやく見つけて根拠を持って解答すること。センター・共通テスト現代文に書いてある内容はかなり高度な場合もあり、意味が完全には理解できないかもしれませんが、まずは「問われている該当箇所を探す」という姿勢で取り組んでみるとよいでしょう。そして答え合わせをする時に、ただ正解不正解を確認するだけではなく、必ず「どこに注目すれば解けたのか」を粘り強く考えるようにすると、次第に「探すコツ」が掴めてきます。
まとめ
現文は闇雲にたくさん解くのではなく、「なぜテストとして成立しているのか」をまずはきちんと把握できていることが何よりも大切です。
つまりそれぞれの問題の出題意図は何なのかということ。例えば「これは指示語を明確にする問題なんだな」とか「確かにこの下線部分だけでは意味が分かりにくい」とか、「詳しく具体的に聞いているんだな」とか、問題が問題として成立している理由がわかるようになってくれば、自ずと成績は上がってきます。
もちろん読書力アップに日々活字を読むことも大切ですが、結局出題意図がわかっていなければ成績につながりません。現代文の問題の意図、現代分難しい理由を少なくともまず理解しておくことが、後々国語を苦手にしないための一番のコツと言えるでしょう。