目次
- ○ 【難関大向け化学】おすすめの参考書5選と学習法
- ○ 化学という科目の特徴は?
- ・化学の特徴その1――理解が必要
- ・化学の特徴その2――暗記も必要だけど……
- ・化学の特徴その3――物理や生物と重なっている部分があり、受験者数が多い。
- ○ 横浜予備校おすすめ!化学参考書5選
- ・横浜の高校生におすすめの化学参考書その1――『岡野の化学が初歩からしっかり身につく(技術評論社)』
- ・横浜の高校生におすすめの化学参考書その2――『化学の新研究(三省堂)』
- ・横浜の高校生におすすめの化学参考書その3――『化学重要問題集(数研出版)』
- ・横浜の高校生におすすめの化学参考書その4――『原点からの化学シリーズ 『有機化学』(駿台文庫)』
- ・横浜の高校生におすすめの化学参考書その5――『新理系の化学問題100選(駿台文庫)』
- ○ まとめ――やればやるほど面白くなる科目
【難関大向け化学】おすすめの参考書5選と学習法
こんにちは!横浜予備校です。今回は化学のオススメ参考書についての情報をお送ります。
「化学」は理科科目の中でも最も受験者数が多い科目です。
参考書・問題集もかなり充実しています。でも逆に参考書がたくさんあるからこそ、「どれをやればいいの?」と悩んでしまいませんか?それに英語や数学などもありますので、あまり化学に時間が割けないのも現状ですよね。
今回は、「横浜で難関大を狙っている理系の現役高校生・受験生」に向け、おすすめの化学参考書を5冊ご紹介します。
化学という科目の特徴は?
化学という科目の特徴を、まずは見ていきましょう。
化学の特徴その1――理解が必要
モル計算や気体方程式といった「理論」で必要なのは、暗記ではなく、数学や物理に近い「理解」と言えるでしょう。特に難関大を目指す人は、単に公式に当てはめるだけではなく、きちんと公式の本質的な理解ができているかが問われます。それから「有機」でも、構造式などについては理解が必要な部分です。
化学の特徴その2――暗記も必要だけど……
一方で「無機」「有機」は、全般的に暗記が必要な分野です。しかし単純な暗記もあるとはいえ、原子モデルやイオン化エネルギーなどをしっかりと理解していると覚えやすくなる部分も多いところが〝理系的〟と言えるでしょう。英単語の暗記や、日本史世界史などの暗記とはその点で少し異なります。
化学の特徴その3――物理や生物と重なっている部分があり、受験者数が多い。
原子の性質や気体方程式などは物理と重なりますし、有機の高分子などは生物と重なる分野です。結果、化学は理系の受験生がほとんど選択する科目となっています。そのためか参考書や教材などが他の理科科目よりも充実している傾向があり、勉強がしやすいのも特徴です。
横浜予備校おすすめ!化学参考書5選
では難関大学や医学部を目指している横浜の高校生におすすめの化学参考書を5冊ご紹介いたします。
横浜の高校生におすすめの化学参考書その1――『岡野の化学が初歩からしっかり身につく(技術評論社)』
化学がかなり苦手で、学校の授業もついていくことが大変になっている人は、まずこちらからはじめていきましょう。かなり丁寧な説明で、基本からしっかりと学んでいくことができます。でもあくまで基礎。計算などが少なく、この本だけで難関大を狙うのはむずかしいと言えるでしょう。『無機・有機』のシリーズもあります。
横浜の高校生におすすめの化学参考書その2――『化学の新研究(三省堂)』
かなり分厚い参考書で、基本的なところから深い知識まで網羅できる問題集。かなりボリュームがあるので、これ一冊をこなせば、さまざまな問題がしっかり解けるようになります。化学反応式についても、反応の理屈から、同種の反応まで丁寧に説明してあるので、様々な知識を関連付けて覚えられます。
横浜の高校生におすすめの化学参考書その3――『化学重要問題集(数研出版)』
有名私立高校なども導入している、良問の揃った数研出版の定番。分量は十分で、問題の選定も的確。しかし解説がやや短くて、物足りなく感じる可能性があります。化学の基礎はしっかり身につけた上で取り組んだ方が効果的と言えるでしょう。
横浜の高校生におすすめの化学参考書その4――『原点からの化学シリーズ 『有機化学』(駿台文庫)』
こちらは有機化学に焦点を絞って、「どうして有機反応が起こるのか」をとことんまで説明している参考書。つまり理論分野である「熱化学」や「速度・平衡」などといった理論、電子の移動などといった知識も存分に活用して、どのように有機反応が行われるかを徹底的に論理的に説明しています。かなり深いところから説明しているので、有機がかなり得意になりますし、大学に入ってからも有機で苦労することはなくなるでしょう。
ちなみに「原点からの化学シリーズ」は、『化学の計算』『無機化学』『化学の理論』など、さらにいくつかあります。
横浜の高校生におすすめの化学参考書その5――『新理系の化学問題100選(駿台文庫)』
受験化学で一番難しい問題集といっても良いでしょう。この問題集が解ければ、どこの大学でも対応できるようになるといっても過言ではありません。ですがあまりにもレベルが高すぎるので、かなり力が身に付いている人にだけにしかおすすめできません。あるいは100題を全部やらずとも、自分が得意な分野の腕試しや、最後の詰めとして活用する方法もあります。
まとめ――やればやるほど面白くなる科目
もちろんご紹介こそしませんでしたが、「赤本」にできるだけ早めに取り組むことも大切です。センターにせよ、二次試験にせよ、過去問で志望校の出題傾向はきちんと把握しておきましょう。それによってどの問題集を行えばいいかということもはっきりします。
それから化学は「マニア」になるほど好きな人もいます。
まったく別々に見えたような色々な反応がわずかな法則で一度に理解できるところがとても面白いのです。モル計算や、酸化還元、有機反応など、点数を取ることも大切ですが、時々は立ち止まって、本質的な理解にも挑戦してみましょう。