目次
- ○ 横浜予備校流正しい受験情報のリサーチ術
- ○ リサーチの基本は「網羅性」
- ・「インターネットだけ」は危険
- ・リサーチは思ったよりも時間がかかる
- ・決めつけは厳禁
- ○ 受験情報を把握するためにおすすめの書籍など
- ・受験情報の把握に役立つ情報源その1――螢雪時代8月臨時増刊 全国 大学内容案内号(2021年入試対策用)
- ・受験情報の把握に役立つ情報源その2――「全国医学部最新受験情報 2021年度用(時事通信社)」
- ・受験情報の把握に役立つ情報源その3――赤本
- ・受験情報の把握に役立つ情報源その4――塾や学校の先生
- ・まとめ――フォーカスを絞る前に、全体像を把握する
横浜予備校流正しい受験情報のリサーチ術
こんにちは!横浜予備校の佐藤です。今回の記事では受験には欠かせない大学受験情報の集め方をご紹介します。
受験でとても大切になるのは、情報集めです。
入試科目や試験制度といった基本情報を押さえておくことはもちろん、目指している大学の出題傾向などを最初にしっかりと把握して勉強していたかどうかは、合否に大きく影響します。受験には「情報戦」の側面もあることを忘れてはいけません。
しかし受験情報はどうやって見つければいいのでしょうか?
インターネットだけで十分でしょうか?
今回は横浜の高校生達に向けて、リサーチの基本と受験情報を身につけるためのおすすめの方法についてご説明します。
リサーチの基本は「網羅性」
まずはリサーチの基本を押さえていきましょう。
「インターネットだけ」は危険
今ではインターネットを使えば、ほとんどありとあらゆることが調べられます。さまざまな受験の情報にも、いつでもどこでもアクセスできます。とても便利であることは間違いないでしょう。
しかしインターネット上にある情報は、バイアス(偏見)がかかっているものも少なくありません。投稿する側も手軽ですし、仮に間違いがあっても訂正が簡単にできるで、ソースが甘かったり、一人の主観だったりするままであることも多いのが実情。それにインターネットは、どの受験生にも当てはまる一般的向けの情報が多く、あなた個人にとって有益な情報である可能性は、そう高くはありません。スポンサーにも気を使って書かれています(ネット記事の多くは、隅っこに表示されている学習ツールなどの広告主から収益を得て運営されています)。
もちろんインターネットは活用すべきですが、あくまで一つの手段。書籍なども使い、しっかり事実を確認することが大切です。
リサーチは思ったよりも時間がかかる
「志望校を決める」と一口で言えば、まるで1日や2日で決められるような簡単なことのようにも聞こえますが、本当に有意義な判断を下すためには、社会にどんな職業があるのかとか、将来どんな職業に就きたいかとか、非常に幅広い知識が必要です。
「そんなことを一つ一つ調べていたらいつまで経っても決まらない」と思うかもしれませんが、でも地道に調べ続けていれば、次第にさまざまな知識が整理されてきます。そして必ず「これだ!」と思える一つの答えが見つかるはずです。
「みんなが狙っている大学だし」とか、「大学名がカッコいい」とかいった理由だけで決めてしまうのは後悔する原因になります。特にまだあなたが高校1、2年生なのであれば、じっくり3ヶ月ぐらいかけるつもりで、毎日1時間ずつ大学についてリサーチをするとしても十分です。
決めつけは厳禁
リサーチをする時は、「絶対に理系!」とか「絶対医学部!」とか、「うちは経済的に余裕がないし、国公立」とかいった決めつけはやめましょう。
もちろん明日明後日に決めなければいけないという状況ならば、ある程度フォーカスを絞って情報を探していく必要があるでしょう。でも決めつけてしまえば、その情報しか目に入らなくなります。たとえお金の問題で国公立しか行けないと思っても、私大の中に奨学金制度が充実しているところもあるかもしれません。効率を優先しすぎると、網羅性がおろそかになり、運命の大学を見落としてしまう危険があります。
高校1年生2年生ならば、まずは大学の全体像を把握するようなつもりで「あまり行きそうにないかな」と思う情報も調べていきましょう。
受験情報を把握するためにおすすめの書籍など
インターネットで大学の情報を手に入れるならば「パスナビ」などがおすすめです。
パスナビ
でもすでに述べた通り、ネットはあくまで一つの手段。
ここではインターネット以外で、受験についての情報を調べるための書籍などを紹介していきます。
受験情報の把握に役立つ情報源その1――螢雪時代8月臨時増刊 全国 大学内容案内号(2021年入試対策用)
蛍雪時代は「存在は知っていてもきちんと読んだことはない」という人が多いかもしれません。昔から大学選びの大辞典とされ、キャンパスや、学部学科内容など必要なデータが満載。さらには難易度や、大学の学費の早見表なども。書籍はこうした「求めていない情報」も含まれているのがいいところ。そのおかげで、思いもよらなかった発見があります。
ぜひ部屋の本棚に入れて、暇があれば開いて読むといった習慣をつけておき、本当にあなたにとって最適な学部学科を見つけられるようにしましょう。
螢雪時代8月臨時増刊 全国 大学内容案内号(2021年入試対策用)
受験情報の把握に役立つ情報源その2――「全国医学部最新受験情報 2021年度用(時事通信社)」
医学部を目指す人ならこちら。
入試日程から受験カレンダー、合格発表日のみならず、医学部比較ランキングなどのデータがとても充実しています。高額ではあるものの、値段に見合った圧倒的なコンテンツ量と言えますし、なにより、お金をかけることによって、あなたの中で揺るぎない決意と覚悟が固まることは間違いありません。図書館や進路指導室で済ませずに、一冊思い切って購入しましょう。
受験情報の把握に役立つ情報源その3――赤本
志望大学の情報を得たら、今度は過去問の情報を探します。最新の出題傾向を把握しておくことは、効果的な勉強計画を立てる必須条件ですので、ぜひ赤本も早めに手に入れておきましょう。
受験情報の把握に役立つ情報源その4――塾や学校の先生
学校や塾の先生に進路相談をすることもとても有効。先生は多くの学生たちを見てきた経験や豊富な社会経験から、最適な情報を教えてくれます。でもやはりあなたの状況を一番よくわかっているのはあなた自身なので、自分で調べた上で相談した方が、有益なアドバイスを得やすいと言えるでしょう。
また、横浜予備校には進路指導専門の立川先生がいますので横浜予備校の生徒は立川先生から入試情報を得るとよいでしょう。
まとめ――フォーカスを絞る前に、全体像を把握する
以上今回は、受験情報をどのように見つけるかというリサーチの方法をご紹介いたしました。
情報を集める効率の良い方法としてよく言われることは、「目的を明確にして、情報を探していく」ということです。確かにやみくもに情報集めをしても捗らないため、ある意味これは正しいと言えるでしょう。しかしまったく何も知らない状態なのにもかかわらず、「絶対理系!」「絶対国立!」などと最初から決めつけ過ぎると、結局偏った情報ばかりを集めることとなり、もしかすると大切だったかもしれない貴重な情報を見落としてしまう危険があります。
この欠点をしっかり踏まえ、まずは全体像を把握することを目標に、「行かないかな」と思える大学や学部のことも、簡単にでも把握しておくことが大切です。