目次
- ○ 横浜市立大学医学部医学科の入試傾向についてご紹介!
- ○ まずは横市医学部の入試問題全体の難易度を見てみよう!
- ○ 横市医学部入試問題の各教科毎の傾向をご紹介!
- ・英語
- ・数学
- ・物理
- ・化学
- ○ まとめ
横浜市立大学医学部医学科の入試傾向についてご紹介!
横浜市立大学、通称横市(よこいち)の医学部医学科の人気は高まっており、その入試の傾向について気になっている方も多いと思います。一体どんな学力を求められるのでしょうか?一緒に見ていきましょう。
横浜市立大学医学部医学科の選抜方式は一般選抜、特別公募制学校推薦型選抜、国際バカロレア特別選抜の3つがありますが、今回は一般選抜の入試傾向についてまとめてみました。
まずは横市医学部の入試問題全体の難易度を見てみよう!
横市医学部入試問題の各教科の傾向についてご説明する前に、まずは全体の難易度を見てみましょう。結論から申し上げますと、横市医学部の入試問題の難易度は、すごく高いという訳ではありません。勿論やや難しい問題が毎年出る教科もあったり、合格のために必ずしも解く必要がないくらいに難しい問題、所謂捨て問が含まれる場合もありますが、全体的に標準的な難易度の問題が多く出題されています。
しかし、横市医学部合格のためには、高い学力が必要です。受験生の学力はハイレベルです。その中で合格を勝ち取るためには、その標準的な問題を高い正答率で解答しなくてはいけません。また、時間に対して問題量がやや多いので、解くスピードも重要となってきます。
以上のことを踏まえた上で、横市医学部入試問題の各教科の傾向(生物除く)を見ていきましょう。
横市医学部入試問題の各教科毎の傾向をご紹介!
それでは、各教科毎に入試傾向を見ていきましょう!今回は生物の入試傾向は割愛します。
英語
横市医学部の英語は、全て長文問題です。国公立大学は自由英作文が出題されることが多いですが、横市では自由英作文の出題はありません。その長文問題についてですが、比較的読みやすい文章が多く、設問も文章が理解できていれば解きやすいものが多いです。和訳・英訳問題も、大学入試において標準的な単語や文法事項をしっかり身につけておけば問題ないでしょう。しかし、時間に対して文量がやや多く、また、英語での注釈も多いため、速読力が必要です。また、解答にもあまりじっくりと時間をかけられないので、説明問題も読み手にとって理解しやすく読みやすい文章を短時間で書き上げなくてはいけません。総じて、合格するために必要な解答力のレベルは高いと言えます。
数学
ここ数年、横市医学部の数学の難易度は落ち着いてきています。以前は難しい問題が多く、合格者でも得点率が4割程と言われていたくらいです。しかし、近年は標準的な難易度の問題が増え、合格のためには比較的高い正答率が必要となっています。特に第1問は小問集合で、やや易しい問題も含まれています。第4問は積分漸化式が定番となってきており、過去問などで演習を積めば、比較的容易に解答できます。これらの大問2問は確実に得点しましょう。残りの大問も極端に難易度の高い問題は出題されていませんが、中にはやや時間を要するものもあります。完答できないとしても、分かる部分だけでも記述しようと努めるのが良いでしょう。
物理
横市医学部の物理の難易度も、やはり標準的なものが多いです。大問3つで構成されており、いずれの大問も設問を解き進めるにつれ、段々と難易度が高くなっていきます。そのため、受験生にとって解きやすい形式となっています。しかし、各大問の最後の小問はやや難しいことが多いです。一番初めの易しい小問を解く時から、図を描いて状況把握を丁寧に行い、ただ公式に当てはめて解くのではなく、自分が今その運動の何を明らかにしようとしているのかを意識しながら解き進めることがポイントです。また、同じ試験時間内に理科二科目を解答するのですが、時間に対し問題量が多いので、サクサクと解いていく必要があります。
化学
横市医学部の化学の難易度は、大問によって異なります。大問三つで構成されているのですが、毎年必ず大問一問分は有機化学の構造決定が出題されています。この構造決定の問題の難易度が高いことが多いです。一般的な構造決定の問題よりも、与えられる情報量が少ないことが多く、合格者でも頭を悩ませることがあります。過去問や、同程度の難易度の構造決定の問題を解いて、演習を重ねる以外に対策の方法はありません。残りの大問二つは、比較的標準的な難易度の問題が多く、こちらの問題で得点できるよう努めるのが良いでしょう。毎年幅広い分野から出題されるため、化学全体をしっかり網羅しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?横市医学部の入試問題全体の難易度、及び各教科の傾向について理解できたと思います。比較的標準的な難易度のものが多いと散々述べてきたのですが、その標準的なレベルまで完全に持っていくことが意外と難しいものです。しかも時間に対して量がやや多いため、4教科全てにおいてその基礎力を素早く発揮しなくてはいけません。皆さんも過去問を直接確認して、合格のために自分が身につけるべき力は何なのかをしっかり理解してから、受験勉強に臨みましょう。