目次
はじめに
こんにちは!横浜予備校です。本日は日本史の共通テストレベルの知識が身につく参考書とその使い方について紹介させていただきます。
日本史の共通テスト試験は色々な問題形式で出題されるため、それぞれに対応できるような学習をする必要があります。ですがそれぞれ別の学習ではなく、一つの学習で補えてしまいます。それは「知識を正しく身につける」ということです。一見当たり前のように聞こえますがこれが意外と難しいです。非常に簡単な例を挙げると、歴史上では894年に遣唐使が廃止されました。ですがこれを「894年 遣唐使」とだけ覚えていると正誤問題で「894年に遣唐使が初めて派遣された」という正誤問題が出題された時に894年が最初なのか最後なのかわからずに迷ってしまうわけです(これはあくまでも簡単な例なので年から推測すればわかるなどという批判はご遠慮ください)。逆に「894年に遣唐使が廃止された」と文章で覚えておけば穴埋めにも並び替えにも正誤問題にも対応することが可能なのです。要するに日本史の学習では一問一答的な学習に重点を置くのではなく、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どうした」を全て適切に覚えるほうがより良い学習につながると思います。このことを踏まえて参考書の紹介をさせてください。
共通テストはこれだけ!金谷俊一郎の日本史B
僕が共通対策にダントツでオススメするのがこの参考書です。「古代・中世・近世」と「近代・現代」の2冊に分かれています。この参考書ははじめにその章で扱っている内容の年表があり、その後にそれに関する講義が載っている形式になっています。特にその年表に記載されている内容が丁度共通テストに出てくるような内容を中心としているので共通テストでは問われないであろう知識まで覚えてしまうことがありません。よって共通テストだけを考えるなら非常に効率が良いです。また講義部分も非常にわかりやすく解説されています。
共通テストはこれだけ!金谷俊一郎の日本史Bの使い方
続いてこの参考書の使い方について説明させていただきます。先ほど共通テストに出てくるような内容が中心と書きましたが、それでも情報量は非常に多いです。なので1週目は「覚える」よりも「理解する」ことに重点を置きましょう。年表を「こんなことがあったのね」くらいでざっと読んだ後に、講義部分をじっくり読み込んで、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どうした」という関係性を理解しましょう。2週目からは暗記に入ります。まずは年表と講義内容の赤字部分を覚えましょう。この時も、単発の単語を覚えるので難しいとは思いますが、なるべく「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どうした」を意識してください。年表を覚える際にも場所で覚えないように「何年に」「何が置きて」「その前後で何があった」といったような整理をしながら覚えると良いと思います。赤字を覚え終わったら暗記ペンなどを用いて年表の黒字や講義中での「赤字を含む一連の文章」や「正誤問題に出てきそうな文章」を覚えましょう。ここまで終われば共通テストでも安定して点数が取れるようになると思います。ですが満点近くを取りたい!という方は一問一答形式の参考書やセンターの過去問に取り組んでさらに知識を補強しましょう。ここでセンターの過去問に取り組んで新しく得た知識は「共通テストはこれだけ!」の年表にその出来事が起きた正しい場所に書き込んだ方が後の復習の効率が上がるのでオススメします。つまりは受験が終わる頃には「共通テストはこれだけ!」が自分オリジナルの最強の参考書になるというわけです。また文化史についても基本的には同様の使い方で良いと思いますが、そこまで文を覚えるということは意識しなくていいと思います。文化史は文で覚えるよりも「誰が」「何を」「何文化の時に」をきちんと整理することを心がけましょう。
まとめ
本日は僕が思う共通テスト対策に完璧な日本史の参考書を紹介させていただきました。共通テストレベルをクリアするというのは意外とハードルが高いです。今回の内容は僕の個人的な意見に基づいたものなので、あくまでも本記事は参考程度としていただき、自分に適した参考書を見つけ、自分なりの勉強法を確立して共通レベルを突破していただければ幸いです。