目次
- ○ 私大医学部の化学で周りと差をつけたいなら、知識をつけよう!
- ○ 私大医学部の化学では見たことのない物質に関する問題も、基本がわかっていれば解ける!
- ○ 論述問題への対策も!
- ○ 私立医学部化学のオススメ参考書
- ・化学の新演習
- ・化学標準問題精講
- ・化学の新研究
私大医学部の化学で周りと差をつけたいなら、知識をつけよう!
私立医学部の化学では、国公立理系の難関大学でも問われないようなマイナーな化学知識が問われることもしばしばあります。
たとえば、ヨードホルム反応の化学反応式を書かせる問題です。
これは国公立理系入試ではマイナーな部類に入りますが、私立医学部だと定番の部類に入ります。
こうしたマイナーな知識問題こそ、周囲と差をつける鍵になります。
様々な参考書や資料集を読み込み、幅広く知識を吸収しましょう。
私大医学部の化学では見たことのない物質に関する問題も、基本がわかっていれば解ける!
私立医学部の中でも難関大学では、高校レベルでは扱わないような物質に関する問題が頻出です。
しかし、ちゃんと問題の中には誘導があり、それを追えば高校生でも確実に得点できるようになっています。
こうした真新しい問題をなぜ大学は出題するのかというと、受験生に、化学の知識の基本・本質がわかっているか否かを問うためです。
化学的な反応や変化について、それらを貫く法則をしっかり理解し、応用を効かせられる柔軟な思考力のある人材を求めているのです。
電機陰性度とは何か?共有結合とはどのような結合か?などなど、しっかりと理解したうえで、応用的な問題に取り組みましょう。
論述問題への対策も!
共通テスト化学と二次試験化学の最大の違いと言えば、やはり記述問題の有無でしょう。
記述問題には計算問題と論述問題がありますが、クセがあるのは論述問題の方でしょう。
論述問題では、答えを考えた結果、あるポイントに気付けば、あるいはある知識を知っているか否かで解けるか否か分かれる、
非常に白黒がはっきりした面があります。
たとえば、「ヒドロキシ基を持つ芳香族化合物が塩化鉄(Ⅲ)水溶液に対し呈色したらそれはどういうことか」と問われたとしたら、答えは「ベンゼン環にヒドロキシ基が直接結合している(フェノール性ヒドロキシ基である)」ということなのですが、これは、フェノール性ヒドロキシ基を持つ芳香族化合物は塩化鉄(Ⅲ)水溶液と反応する、という知識がないと解けません。
あるいは、平衡状態にある反応にある操作を加えたらどうなるかを問う問題では、まずはルシャトリエの原理(平衡状態の化学反応に操作を施すと、その操作の効果を打ち消す方向に平衡が動く)を知らなければなりませんし、その操作がどういう効果をもたらし、平衡状態はどうなるかに思考を巡らせなければなりません。
しかし、論述問題で問われる背景知識や、思考の過程はかなりパターン化されているため、過去問演習で洗い出せる部分も大きいです。とくに平衡について問われる論述問題は非常にたくさんあります。
医学部だけでない理系受験のキモである化学を、苦手なまま放っておくことだけは避けましょう!
私立医学部化学のオススメ参考書
化学の新演習
医学部や旧帝大を目指す人ならやるべきなのがこちら。
難易度は非常に高く、それでいて解説もなかなか親切なので、化学で稼ぎたいと考えている人には最適です。
あれこれ参考書に手を出すくらいなら、この一冊を完璧にした方が実力はつくでしょう。
化学標準問題精講
新演習が難しすぎる人にはこちらがおすすめです。
難易度は新演習より少し低いかあるいは同じくらいですが、解説はこちらの方が丁寧です。
余裕がある人は新演習と合わせてやってもよいでしょう。
そこまでこなせるならもはや東大理Ⅲ・京大医学部のレベルにも達します。
化学の新研究
非常に分厚く、その分内容盛りだくさんな化学の資料集です。
とくに私立医学部を目指すならば、細かな知識が問われますが、本書はそのようなマイナーな知識を調べる事典のように使うとよいでしょう。