理系に数学はつきもの。苦手のままで通過できるほど甘くはありません。
今回は私立医学部合格のための数学の勉強法を見ていきましょう。
目次
- ○ 医学部生直伝!私立医学部数学の傾向と勉強法!
- ・私立医学部数学では計算力が重視されることも!
- ・私立医学部数学では解ける/解けないの判断力が重要!
- ・私立医学部数学では最善の方法を常に求め、多面的に試行錯誤することも重要!
- ・私立医学部数学では「実験する」姿勢を!
- ・どこで間違えたのかを必ず確認して直そう!
- ○ 私立医学部数学におすすめ参考書
- ・理系数学入試の核心 標準編
- ・やさしい理系数学
医学部生直伝!私立医学部数学の傾向と勉強法!
私立医学部数学では計算力が重視されることも!
医学部の数学の中には、煩雑な計算を短時間で行わせる問題もしばしば見られます。
トレーニングを積んで、計算スピードを上げる必要があります。
残念ながら計算力は一朝一夕で上がるものではありませんが、有効なのは、マイナーな公式を使いこなせるようになることです。
例えば積分計算の1/6公式や、三角関数の和積公式などは、センターやかなり難度の高い大学の問題でしか使わないものですが、
計算を速くする技法として有効となることもしばしばあります。
様々な公式を使いこなせるようになることが計算力向上につながります。
私立医学部数学では解ける/解けないの判断力が重要!
志望大学の傾向や、ご自身が得点しやすい得意科目にもよりますが、数学で全ての問題を解く必要はまずありません。
自分が解ける/解けないを、問題を見た瞬間に判断し、その場で作戦を立てる。
数学力ではなく受験テクニックとして、このような判断力も合格には必要になります。
多く問題を解く中で、自分は確率の問題なら安定して得点できる、複素数は少し苦手、
などのように、自分自身の傾向が見えてくるはずです。
もちろん満点を目指して勉強するのはよいことですが、満点なんてとれなくて当たり前なので、
わずかなミスくらいで落ち込まないように!
私立医学部数学では最善の方法を常に求め、多面的に試行錯誤することも重要!
医学部の数学ともなると、普通の問題集にはないような一風変わった問題が頻出します。
そうした問題の中には、読んだままの通りに解き進めていくと計算量が膨大になってしまうものなどもあります。
そのような事態になることを防ぐため、常に「もっといい方法はないか」という気持ちで問題に臨むべきです。
たとえば図形の問題では、その図形を座標においたり、ベクトルを使うと簡単に解ける問題が多くあります。
このような問題は通常、問題文の設定から、座標やベクトルを使うように誘導されることはまずありません。
自力で気付くような力のある受験生を受からせたいと出題者は期待しているのです。
この問題を解くにはどのアプローチが最善かを考えつつ、これがダメならこっちはどうだ、というように
複数のアプローチを試していくべきです。
私立医学部数学では「実験する」姿勢を!
見ても全くわからず手が止まるような問題では、実験をしていくことが大事です。
たとえば確率の問題でよくある「n枚のカードがあり…」という問題で、全く見当もつかない場合には、
そのnに具体的な値を代入してみて、問題文の設定に沿って確率を考えると、nに一般化したときの計算方法が見えてきたりします。
そして、やさしい採点者なら、実験をした痕跡に少しばかり点をくれるかもしれません。
わからなくてもとにかく手を動かしましょう!
どこで間違えたのかを必ず確認して直そう!
実戦形式で問題を解いていて、間違えたところを復習するのはとても大事なことですが、
このとき心がけるべきことは、「その間違えたところを通過できていたら完答できていたか」
を確かめることです。もしその間違えたところを通過できていたとしたら完答できていたとしたなら、
その問題から学ぶべきところはその間違えたところのみです。
もし通過していても間違えているようなら、その分学ぶべきことが増えます。
どこの理解があやふやなのか、間違えることでわかるはずです。
つまり問題を間違えることは、あなたの弱点を教えてくれる大切なチャンスです。
私立医学部数学におすすめ参考書
理系数学入試の核心 標準編
程よい難度の問題がそろった、中級者が上級者にステップアップするのによい問題集です。
この問題集にある問題がすべて完璧になるだけでも、周りとかなり差をつけていることになるでしょう。
やさしい理系数学
タイトルとは裏腹に難度はかなり高いです(笑)数学が苦手な方は名前につられて買わないように。
悪問奇問も掲載されているため、本番にそのような問題が出ても落ち着いていたい人は、
慣れとしてこの本を購入して問題に取り掛かるとよいでしょう。