受験校を決める基準の1つとして、偏差値があります。
模試などの結果を参考に、自身の偏差値に近い大学を狙う方も多いのではないでしょうか?
そして、いくつか志望校が決まってから、
「さあ過去問に取り組もう!」
となった時に
「あれ?同じ偏差値なのに、問題の難易度が全然違うのでは?」
「同じ偏差値でも、こっちの大学の方が入りにくい(合格点に達しない)ような気がする・・・」
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
実際に、偏差値自体は近くても、問題を解いてみた時に感じる難易度や得点率は違うこともよくあります。
今回は、同じ偏差値でも入試の難易度が違うように感じられる理由のうち、2つをお伝えします。
目次
受験科目の違い
受験科目数と偏差値は関係しています。
例えば、3教科入試のところと5教科入試のところとで考えてみると、
・5教科のうち得意な3教科を選択して、限られた時間を3教科に費やした結果、偏差値が70
・苦手な教科も含めて5教科全て勉強して、限られた時間を5教科で配分した結果、偏差値が70
ということになります。
そのため、同じような偏差値の大学でも教科数が多い大学の方が、自身の苦手な教科も合わせて点数を取らないといけないので、大変だと感じるのです。
だからといって科目数を絞ってしまうと、1教科あたりに割ける時間は増えますが、他の学生も同じく少ない教科に力を入れて対策をしますので、受験科目数を減らしても良いのかは慎重に判断しましょう。
合格点の違い
入試問題において、「偏差値が高ければ高いほど、問題の難易度が高い」という単純な関係は成り立っていません。
学校によって、
・問題は基礎的なものが多く解きやすいが、合格点が高い
・問題は応用的なものが多く正答するのは難しいが、合格点が低い
というように、それぞれに特色があります。
そのため、「この大学の問題解きやすい!」と感じても、実際はかなり高得点でないと合格できないということがあります。
反対に、難しい問題ばかりが並ぶ大学では、たとえ4割ほどしか得点がなかったとしても、問題の難易度が高いがゆえに受験者の平均点が低く、4割で充分合格圏内だということもあるのです。
そのため、問題が解ける解けないだけで入試の難易度を判断するのではなく、実際に解いてみた時の自身の得点率と、合格点とを見比べてみる必要があります。