医学部受験において、英語は受験科目としてほぼ必須です。
つまり、医学部では英語力を求められる、と言い換えることもできるのではないでしょうか。
もちろん、医学部に入るための入試で英語がほぼ必須というだけで、十分英語を勉強する意味はあるのでしょうが、それに加えて医学部においてなぜ英語力が求められるのかがわかれば、中学・高校の時から英語へのモチベーションのアップにも繋がります。
そのため今回は、医学部に英語が必要な3つの場面をご紹介します。
目次
①医学部の教科書・参考書は英語で書かれいることが多い
最新の情報が載っている教科書の中には、日本語訳がまだされていないものもあります。
そのため、医学部の講義では、英語の教科書が指定されていることが多くあります。
教科書なので、予習をしておけば自分やネットの翻訳機能を使って日本語にしておくことはできますが、効率はやはり良いとは言えません。
そのため、教科書に出てくるレベルの綺麗な英語はスラスラと読めた方が、大学入学後の勉強はスムーズになります。
②医学部入学後の研究は英語での学び、英語での発表
医療職者は、日々勉強をし続けなければいけません。
その中でも、新しい医療技術や治療方法の可能性が書かれている研究論文というのは、必ず読まなければならないものの1つです。
しかし、世界的に有名な医学雑誌に掲載されるのは、英語で執筆された論文です。
つまり、新しい情報をいち早く手に入れるためには、英語の論文を読まなければならないのです。
日本語に翻訳される論文もありますが、やはりタイムリーに情報収集するためには、英語が読めた方が良いのです。
そして、医師として研究をすることも大変多いので、自身が英語で論文を執筆できる力も求められます。
③コミュニケーションは英語
新しい医療技術の習得においても、研究内容の発表や質疑応答においても、英語が話せなければかなり苦労をすることになります。
もちろん、日が経てば英語でしか発表されていなかった新しい治療方法や研究内容が日本語に誰かが翻訳してくれることもありますが、コミュニケーションなどのその場限りでしかできない情報交換にはついていけなくなります。
世界中の医師が英語話者というわけではないのですが、基本的にやり取りは英語でされることが多いので、ある程度話せるようになっておくことをおすすめします。
また、勤務地によっては外国人の患者さんがいらっしゃることもあります。
患者さんの症状の訴えを直接聞いて理解できることは、業務上でも重要なことです。
英語の読み書きは容易ではありませんが、英語でのコミュニケーションができることは、医師や研究者として活躍できる第一歩になるというわけです。