受験において、過去問は最も重要な問題集とも言えます。
過去問からは、その大学が出する問題の傾向をつかむことができるのです。
しかし、過去問は無限にあるわけではありませんし、一度解いてしまえば初見の状態で問題と出会うことはできません。
そのため、過去問の使い方は大変重要なのです。
今回は、医学部英語の過去問の使い方を、順を追って説明させていただきます。
目次
- ○ 英文のテーマを知る
- ○ 出題方法を知る
- ○ よく出される問題文を覚える
- ○ 実際の試験時間で解く
- ○ 解説を読んで傾向を再確認する
英文のテーマを知る
英文のテーマは、英文の一部を読めばおおよそ掴むことができます。
全てを読んでしまうと、その過去問は初見ではなくなってしまうので、テーマをざっくりと掴めたらその時点で読むのをやめてください。
近年3年分くらいのものから、傾向を掴んでください。
医学部らしい医療系のテーマか?
他の学部と一緒の問題であるため、テーマに傾向はないのか?
ニュースなどを見ていないと分かりづらい時事問題か?
など、ざっくりで大丈夫です。
このテーマをもとに、どのジャンルの英単語を覚えないといけないのかがわかります。
出題方法を知る
大学によって、
・前置詞などを空欄に入れる問題
・文脈にそった文章を選択する問題
・英訳
・和訳
など、出題の傾向があります。
その出題方法を知っておくことで、対策の取り方を変えることができます。
英訳や和訳が多く出る大学は、練習問題を塾の講師に採点してもらうなど、客観的な評価を取り入れて自身の能力を見極める必要があります。
よく出される問題文を覚える
設問の問題文の中には、よく出てくるものが各大学にあります。
・誤っている選択肢を2つ選べ。
・本文の内容と適しているものを選べ。
・この本文のタイトルとして適しているのはどれか。
・下線部を、itがさすものを明らかにしながら、和訳せよ。
など、各大学の出題方法を知ることで、何を問われるのかを予測しながら本文を読むことができます。
問題を解く際には、基本設問を読んでから本文を読むことが多いのですが、緊張していると頭に設問が入ってこないことがあります。
なので、よく出題される問題は覚えておいた方が良いです。
実際の試験時間で解く
実際に解いていくのは、「昨年と同じ出題形式」で「できる限り古い問題」です。
昨年度の問題は、受験直前に最終段階の練習として解くことをおすすめします。
ポイントは、実際の試験時間で解くということです。
そのため、集中力が途切れるような環境や、他人から声をかけられるなど試験が中断されるような環境は避けた方が良いでしょう。
時間内に解けなかったとしたら、その時点で解いていない問題にはマークをつけるなどをして、どれが時間内に解いたものでどれが時間外に解いたものなのか区別できるようにして、その上で最後まで解いてください。
貴重な過去問ですので、時間がきたからと言って途中で終わらずに、最後までしっかり取り組みましょう。
そして、時間内で解いた分は何点正解していたのかを確認しておくことで、ボーダー得点と自身の得点を比べることができます。
解説を読んで傾向を再確認する
解説を読めるのは、実際に解いてみてからです。
そのため、傾向を確認しましたが、それが合っているのかを最終確認しましょう。
以上で、全ての流れが終了します。
貴重な過去問なので、1つ1つ大切に取り組んでください。