数学ⅠAは、理系科目選択者にとっても、文系科目選択者にとっても、重要な得点源にしている人が多いのではないでしょうか?
2022年度は大変難化しましたが、センター試験なども含めると例年は問題の難易度もそこまで高すぎることもなく、安定して得点できる科目だといえるでしょう。
だからこそ、効率よく勉強して、より高得点を目指したいところです。
そこで今回は、共通テストや模試での点数ごとにあった勉強法をお伝えします。
(急激に難化したものを除いて、点数はあくまで目安としてお伝えします。)
目次
共通テストと数学IA点数別勉強法
50点を目指す場合
50点を目指す場合には、全ての大問の最初の方の数問を必ず解くようにすることが重要です。
例え苦手な分野の大問だとしても、最初の数問はかなり簡単に作られています。
そのため、得意な分野の難しい問題に時間を割くよりも、簡単に短時間で答えに辿り着ける問題に時間を割くようにしましょう。
必須大問2つと選択大問2つの簡単な問題を解いた後には、4つの大問の中から解けそうな問題にマークをして、そこから解くことになります。
どの大問の問題が解きやすいかは年によって変わりますので、4つの大問全体に目を通すようにしましょう。
勉強法としては、とにかく過去問演習が重要になります。
共通テスト・センター試験に共通して、過去問を繰り返し解くことでよく出題される問題の傾向をつかめます。
数学ⅠAはセンター試験も過去問として扱ってよいと思えるほど傾向が似ているので、解ける問題から過去問演習をしましょう。
その中で、自身が苦手な問題に出会うことがあります。
しかし、まず数学ⅠAで50点を目指すためには、得意な大問を鍛えて、最後まで到達できる大問を作ることから始めましょう。
75点を目指す場合
50点を超えれば、次に目指すのは75点です。
数学を得意科目にして、重要な得点源にする予定の人は、少なくとも75点というラインを目指しましょう。
75点を目指す場合には、過去問は全て完璧にして、加えてスピーディーに解く力が重要になります。
共通テストで高得点を目指す場合の一番に壁となる可能性が高いのが、時間との戦いです。
勉強法としては、問題集をだらだら解くのではなく、過去問や共通テスト・センター試験対策専用の問題集を使用して時間を決めて解くことが重要になります。
過去問や共通テスト等対策問題集の1年度分(1回分)を見て、大問ごとに割く時間を決めます。
その時間内で解けるように、公式の使い方や解き方を身につけていきましょう。
次に、試験への取り組み方のマイルールを決めるのも、この程度の得点を目指す段階では必須です。
・解答用紙に書き込むのはどのタイミングなのか?
・残り時間何分になった時点で解答をやめて、答えの記入にうつるのか?
・どの大問から解くのか?
などのマイルールを決めましょう。
100点を目指す場合
これは様々な意見がありますが、100点を目指すためには、選択問題で「選択しない大問」を含めたすべての大問が時間内に解けることが望ましいと、個人的には考えています。
全ての問題を解いたうえで、正解していそうだと思う大問(自信を持って答えられる大問)を選択するということです。
全て解くと言っても、明らかに難しい問題が入っている大問は避け、解き方が思い浮かんだものを選ぶだけでもOKです。
そこは自身の解くスピードと相談してください。
個人的に得意な分野、そうでない分野はありますが、得意・不得意を抜きにして考えると、どの分野の問題が解きやすいかは毎年変わります。
そのため、よほど得意な科目に偏りがない限りは、できる限りすべての問題を解き、マークする大問は後から選びましょう。