数学ⅡBは、理系科目選択者にとっては、重要な得点源にしている人が多いのではないでしょうか?
ⅡBはよく難化し、受験生にとって「思うような結果にならなかった」と不安にさせる科目ですが、ⅠAよりも平均的に難しいので、実力差がつきやすい科目といえるでしょう。
だからこそ、効率よく勉強して、より高得点を目指したいところです。
そこで今回は、共通テストや模試での点数ごとにあった勉強法をお伝えします。
(急激に難化したものを除いて、点数はあくまで目安としてお伝えします。)
目次
数学IIB[共通テスト]点数別勉強法
50点を目指す場合
50点を目指す場合には、全ての大問の最初の方の数問を必ず解くようにすることが重要です。
例え苦手な分野の大問だとしても、最初の数問はかなり簡単に作られています。
そのため、得意な分野の難しい問題に時間を割くよりも、簡単に短時間で答えに辿り着ける問題に時間を割くようにしましょう。
さて、ⅡBの場合、次に手を付ける問題が要検討です。
ⅠAと違って、数値を当てはめてみたり、公式を使わずとも力づくで計算すれば答えられる問題は少ないので、ⅡBではいかに公式をシンプルに使う問題を見極められるかが鍵です。
ベクトルなどは例年解き方も似ていますし、知識が他分野にわたりにくいので、対策がしやすいです。
ⅡBの場合は問題の難易度が高いので、知識の基礎固めが重要です。
解く大問の分野を大体決めておいて、その分野の対策を分厚い問題集(Focus Goldやチャート)でしておきましょう。
(ⅠAの場合は問題集をひたすら解くことをおすすめしていませんので、詳しくは1Aの点数別勉強法の記事をご覧ください。)
75点を目指す場合
正直、ⅡBの場合は75点取れれば十分だという理系受験者もいるでしょう。
75点は比較的とれやすい点数のように思いますが、ⅡBの易化・難化の振れ幅も考慮すると、安定して75点をとれるようにするためには、かなりの実力が必要です。
使う問題集は、共通テスト過去問と、共通テスト対策問題集です。
センター試験と比べると、共通テスト特有の問題の構造をしており、問題の解き方の癖も違います。
そのため、センター試験の過去問よりも、共通テストの対策問題集を使用した方がよいと考えます。
(ちなみに、ⅠAはセンター試験と出題形式が結構似ているので、センター試験の過去問での対策は可能だと考えます。)
100点を目指す場合
100点を目指す場合には、個人的には、選択問題で「選択しない大問」を含めたすべての大問が時間内に解けることが望ましいと考えています。
全て解くと言っても、明らかに難しい問題が入っている大問は避け、解き方が思い浮かんだものを選ぶだけでもOKです。
そこは自身の解くスピードと相談してください。
どの大問が解きやすいかは毎年変わりますし、ⅡBの場合、時間をかけたからといって解ける問題ではない大変難しいものも紛れ込んでいます。
そのため、選択問題の大問3つすべてに目を通して、解けそうな大問をまずはピックアップしてください。
そして、時間が許す限り選択する予定でなかった大問も解いてみて、結果より多く解けた大問を解答用紙に書き込む答えとして採用してください。